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下見情報 その壱
 夜も更けた神田下屋敷、屋敷の主と三河屋の密談。

 「例の件はどうじゃ」と主。

 「は、内々に探りを入れておりますが、おぼろげながら見えてまいりました」

 「で、目的地はどこじゃ」

 「湯河原にございます」

 「ほほー、すると箱根の関を越えるのじゃな。して、見所はどこじゃ」

 「は、隠れ家美術館があるやに。ここは茶屋も併設しているとのこと。南蛮渡来のケーキなる洋菓子が至極美味との噂でございます。何でも菓子の創り手が仏蘭西で本格的に学んだと聞き及んでおります」

 「その場所に当たりはついておるのか」

 「案内書の写真がその場所とのところまでは掴んでいるのでございますが、子細は今暫くお待ちください」

 「ならば忍びの者に探らせよう」

 「もう一つ気になる噂がございます」

 「なんじゃ」

 「湯河原で観光案内書にも地図にも記されてない、英国風食事処を発見したとか」

 「何ゆえその様なところが見つけられたのじゃ」

 「何でも下見の途中で道に迷って裏道に入りこんで見つけたとの噂で」

 「犬も歩けば何とやらと言うやつじゃな」

 「御意」

 「して、今回は何ゆえ湯河原なのじゃ」

 「ある発見があったとか」

 「それは何じゃ」

 「それはでございますな、・・・・・・・・・」

下見情報 その弐に続く


下見情報 その弐

 草木も眠る、うしみつ時。神田下屋敷での主と三河屋の密談。

主「奴はこの週末に3回目の下見に行ったそうじゃな」

三河屋「さようでございます、一族4名で出かけるはずが、息子が熱を出したために単車で行った様子にございます」

「単なるツーリングではないのか?」

「まじめに下見を行った由、前回の下見で調査できなかった箇所を徹底調査した様子にございます」

「昨日は梅雨にしては天気が良かったので、箱根の関は渋滞したであろう」

「それが夕刻には帰宅している故、渋滞には巻き込まれていないかと」

「まさか第4回大会で使用した小田原、箱根間の林道を使うのではあるまいな」

「あのルートでは荻原藩のボイジャーが谷底に落ちまするので、それはないかと」

「しかし、主な関所からの報告では奴は今週末は現れておらんぞ」

「新しいルートを開拓したかと。それよりお耳に入れておきたいお話がございます」

「新しいコマ図のことか」

「さすが御代官、早耳で」

「新しい、試みと聞き及んでおるが、何じゃ」

「子細は不明でございますが、材料を買い込み夜な夜な実験をしているとか。ちとお耳を拝借」

 ・・・・・・

「何。それは誠か?それでは採算無視ではないか」

「御意。奥方には秘密裏の計画とか」


 秘密の企みは続く....

下見情報 その参に続く


下見情報 その参

草木も眠る、うしみつ時。神田下屋敷での主と三河屋の密談。

主「奴はこの週末にコースの作成に行ったのじゃな」

三河屋「さようでございます、一族4名で出かけております」

「で、どのルートを通ったのじゃ」

「それが、はっきりしないのでございます」

「何?尾行したのではなかったのか」

「めんぼくありませぬ。途中でまかれてしまいました」

「では、例の茶屋には立ち寄ったのか」

「そこは先回りして確認してでございます。洋菓子の他にアイスクリームも食したとの由。何でも八ケ岳の農業大学から取り寄せたとかで至極美味との噂で」

「アイスとな。ますます油断ならんのう。して例の秘密の企画とやらはいかがじゃ」

「は、材料の入手に難儀しているとかで対象が先着順となる可能性もあるやに」

「何?それでは早く申し込まんといかんな。あと何組が対象なのじゃ」

「それがはっきりしないのでございます。全力で材料の入手にあたっているとも聞き及んでおりますが、今しばらくお待ちください」

「いずれにせよ、申し込みは早い方がよさそうじゃな。他の藩が気づく前に明日の夜明けと共に申し込みをするとしよう」

「ご賢明なご判断かと」

Comming Soon RALLY Quizzy46

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