アンケート結果


第二回「あなたの好きな架空球団」

 第二回アンケートのテーマは「あなたの好きな架空球団」。
「東京メッツ」「アストロ球団」など、マンガをはじめとした創作の世界に登場する野球チームの人気投票です。回答の幅を広げるため、対象を「高校野球以上」としました。

【期間】 1999.2.7 〜 1999.3.13
【総回答数】 21 (男19、女2)
【平均年齢】 32.25才 12 〜 99 (ほんまかいな)
        約1名「?才」という方がいたが計算に入れず
【地域】
東京9、千葉3、茨城1、北海道1、京都1、神奈川1、愛知1、宮城1、鳥取1、新潟1、滋賀県1

 前回より大目に期間をとったものの、回答数は前回を下回りました。管理者としては前回よりもテーマ的に気合が入っていたのですが、ちょっとマニアック過ぎたでしょうか。女性の回答が極端に少ないのが物語っています(笑)。
 平均年齢は一気に上がりましたが、約1名「99歳」という方がいたためです。が、管理者は信用しておりません(笑)。
 地域的には、完全に東日本に偏っています。
 今回もご協力ありがとうございました。

 では、下位から発表します。一位を2点、二位を1点として計算し、点数の多いチームが上となります。(チーム名のカッコ内は点数)

無効 阪急ブレーブス&阪神タイガース(1) ?

  • いきなり反則かもしれませんね、この選択は。(^_^;)でもこの作品が出版された頃、そして作品の中に描かれていたブレーブスとタイガースは、やはり当時としては架空の存在として私は認識し、その中で現実世界とのギャップ、あるいはデフォルメを楽しんだものであったのも間違いない事実でもあるのです。
    後の世になり似たような設定の作品が、ジャンルも別に野球に関わらず様々にあれど、雨後の筍が如く輩出しましたが、その多くが駄作と断じたいものでありました。しかしこの作品は、そのような代物とは異なり、非常に強く私の脳裏に灼きつけられています。当時、一読するなり快哉を叫んだものでした。
 申し訳ありません、実在のチームということで無効とします。物語の中の両チームが、実在の選手で構成されているのか、架空の選手のみなのかで考えが別れるところですが、異論がある場合はご一報を。

無効 東京読売巨人軍(2) 『巨人の星』

  • 子供の頃夢中になって見たテレビの主人公が所属するチーム。この作品には「読売至上主義」や「根性絶対主義」を助長する等の批判もありますが、作品としては非常に面白かったです。強かった頃の読売の魅力がよく表れていると思います。
 すいません、これは完全に無効です。実在の選手が登場する巨人軍だったし..。

17位 明青高校(1) 『タッチ』

  • タッチ

17位 青田高校(1) 『球道くん』

  • 主人公が,いろんな不幸に立ち向かい、野球部を引っ張っているところ

17位 大阪ドリームス(1) 『ストッパー』

  • 水島新司の野球マンガにも名作が沢山あるが、あえてあげれば「ストッパー」だと思う。「野球狂の詩」でお馴染みのメッツも登場、三原心平の奇策が冴える。実際にこんな球団があったらな〜と思う水島氏の考えに素直に感動した作品だった。
 大阪ドリームス、これは面白かった..んですが、ガメッツがドリームスに変わったあたりから、キャラが増えすぎて物語も収拾がつかなくなった感じでしたね。惜しい作品でした。

17位 オアシス学園(1) 『砂漠の野球部』

  • 全員個性的。違うチームでは、trf(田中リチャード富士雄)が、印象的。
 読んでないけど、「鳥取が舞台の野球漫画」でしたっけ。

17位 レールウェイズ(1) 初代ファミスタ

  • 強い!!!!

17位 広島ドリンカーズ(1) 『球は転々宇宙間』

  • 赤瀬川隼の小説、球は転々宇宙間に出てくるプロ野球チーム。左利きの二塁手、帆足航平がいい。原伸次が正捕手というのも泣かせる。

17位 大凶高校(1) 『それいけルーズソックス』

  • マンガ月刊誌「スポコミ」に連載されております「それいけルーズソックス」(日高トモキチ氏著)より。れっきとした(?)野球マンガなのですが、内容は非常にエキセントリックです(泣)。

17位 東京キャリアーズ(1) ?

  • ますます苦し紛れです。東京キャリアーズ。FA制度導入と逆指名制度で人件費高騰に悩むプロ野球界が認めた人材派遣球団です。「登録選手」として元プロ選手・外国人・野球バカが登録をし、各プロ野球球団からの要望に見合う選手を「派遣する」チームなんです。「ワンポイントで使える左投手」とか「打てないけど強肩・俊足・好守の外野手」とか「一発長打のある右の代打要員を」などなど。登録選手はアルバイトで生計を立てつつ派遣の話が来るのを待っています。そんなチームに登録しているひと癖もふた癖もある選手達を描いたものです。で彼らが派遣先での仕事が認められて正社員じゃなくて正選手としてスカウトされよろこんでたら、そのかわりに世話になったベテラン正選手がくびを切られたりとか、生え抜き選手が派閥をしっかり固めているチームに派遣されて人間関係に悩んだりとか・・・
    このチーム結構、気に入ってます。え? どの作品に出てくるのかって? 私の今書いている小説です。すみません・・削除してかまいません。
 それを「架空の球団」として認めるには、その作品が公表される必要がありますが、ここはご当人を信用することにします。作品楽しみにしています。

9位 アパッチ野球軍(2) 『アパッチ野球軍』

  • その昔再放送していたのを見ただけですが、あの強烈な個性は忘れられません。男も女もいてユニフォームもなくて正式な学校でもないのに甲子園に出ていたような気がします。ナイフ投げの上手いカウボーイみたいな格好した不良少年がピッチャー、体がデカくてお母さんが精神病の「ザイモク」、猿みたいな顔をした「サル」(そのまんまや!)、村一番の金持ちのよろずやの息子、あとはハッパ(親父が土木労働者)・花子(着物を着ている)・モグラ(貧乏)・学問(頭が良い)とかそんな名前の人たちだったと記憶しています。
    舞台となったその山奥の環境に親しみを覚えるが一番の理由かもしれません。そうです、私はすんごい田舎もんです。
    このアニメ、放送禁止用語がすごくて今はもう再放送できないらしいです。原作者もすごくて、「はなとこばこ」(漢字がわからん)さんだそうです。
 ♪ 俺たちゃ裸が ユニホーム
 懐かしいですね。僕の世代では人気のあるアニメでした。「懐かしのアニメ特集」なんかで見かけないですが、そういう事でしたか。原作が花登こばこ(変換できん)というのは有名な話らしいです。

9位 全力学園(2) 『逆境ナイン』

  • 高校野球でもいいんですよね。
    全力学園を推す理由。それはもう、全力だからです。男の野球とはまさにああいうものです。作品を読めばわかります。

9位 名前を忘れてます。すいません。(2) 『12人の指名打者』

  • 「12人の指名打者」というアメリカの短編集の中の一編(題名を忘れた)に出てくるドサ回りのセミプロチーム。アマチュアチームと対戦して興行収入を得ている噛ませ犬みたいなチームです。そんなチームは日本にはないし(アメリカにも本当はないのかもしれない)プロ崩れのベテラン選手などがそういううらぶれたチームでプレーしているのに哀愁を感じたものでした。
    大学野球のスター選手の目から見たそこのベテラン選手を描いた作品ですが、一つ一つのプレーに「坊や、こういう風にやるもんだぜ」みたいな動きを見せているそのベテラン選手っていうのがシューレスジョーのなれの果てという設定です。大分前に読んだので記憶があいまいですみません。大人の女?として好きな架空球団はこういったチームにしたいなと・・・(苦し紛れでもある)

9位 千川高校(2) 『H2』

  • みんなのびのびしていて楽しそうに野球しているから。

9位 スイート・メイプルス(2) 『メイプル戦記』

  • 女子だけのプロ野球チーム!のんきな選手達の快進撃。なんたって、明るく・楽しく・お気楽に♪
    ・・・そうそう、オーナーの性格がまた可愛いらしいんですわ。どこぞの○○ツネさんなんぞ、爪の垢でも煎じて飲んで欲しいですな。(飲んでも効かんだろうけど)
『メイプル戦記』最高ですね。オカマのエースの恋のエピソードがうまくドラマに絡んでいて、冷静に見ても秀作でした。僕は宗教オタクのスコットという投手が好きでした。
『甲子園の空に笑え!』も読みたいけど、古本屋を回っても中々見つからないです。

9位 東江戸川高校(2) 『おじゃまんが山田くん』

  • 『おじゃまんが山田くん』、大好きなアニメでした。
 僕も好きないしいひさいちワールド。原作では「東淀川高校」だったと思います。東京向けに名前を代えたんですね。「おじゃまんが」がスタジオジブリの手でアニメになるというのは驚きです。

9位 星高校(2) 『ジャストミート』

  • 私が高校球児だった頃、他の部員達は「タッチ」をバイブルとしていた。
    天の邪鬼な私(当時)は「タッチ」も読んだ事は読んだがそれよりも現実離れした「ジャストミート」の世界にひかれていった。今?あだち充の野球マンガが好きだ。

9位 豊臣学園(2) ?

  • もう20年くらい昔、ひとやまいくらで売っていた古本漫画単行本の中に混じっていた、タイトルも出版社も定かではないものですが。
    真田十勇士をモチーフにした「スポ根」ものですが、とてもトホホな内容です。真田十勇士の子孫が、豊臣家の復興に燃える豊臣学園に集結し、前年まで、甲子園で天下を取っている徳川学院と甲子園の決勝で対決し、死闘の末優勝をして豊臣の天下になる、というもう、涙なくしては語れない物語です。決してギャグ漫画ではないです。巨人の星に匹敵する名作です。なんせ、十勇士の子孫が一人づつしかいなくて、一人だけ女の子でマネージャやってる、だから9人で試合しているというデティールの細かさ!素晴らしい。実家にまだあったら、ぜひ進呈したいものです。

6位 アストロ球団(3) 『アストロ球団』

  • 週刊誌の少年ジャンプに掲載され、1ヶ月にやっと1回進むだけという王ダイエーもびっくりのスローペース、センターライナーをハイジャンプして捕ったら、バックスクリーンに叩き付けられたという広瀬もびっくりのスーパープレイ!冗談やないど、んなことあるかい!というあほくささに味がありましたな。
  • ジャコピニ流星とかコホーテク彗星とかこれで覚えました。
 アストロ球団とロッテオリオンズのある試合を、「実際、何時間かかったか」を『コミックVOW』で検証してましたっけ。そしたら半日くらいかかったという結論になったような。

6位 豆の木高校(3) 『甲子園の空に笑え!』

  • のんきな野球部の、一夏のおとぎ話。・・・ほのぼのします。
    のんき者が、野球しても良いんですか? いいんです!!
  • 川原泉の少女漫画、甲子園の空に笑え!に出てくる九州の田舎の高校野球チーム、生物の先生である広岡監督の卓越した采配と、圧倒的な運と少しの実力で甲子園の頂点にのぼりつめていく過程は痛快です。メイプル戦記も結構好きです。

6位 東京ジェントルメン(3) 『レジー』

  • 本当はこのチーム大っきらいです。では、なぜ二位に入れるかというと、レジー・フォスター選手がいるからです。彼にはベースボールの本質があると思います。
    彼のような野球選手が居たならプロ野球はもっと面白いだろうなと思うのでこのチームを選びました。
  • 野球マンガのなかで,一番良くできた話だと思っている.モデルになっている球団(G球団)も,この球団のフロントも大嫌いだが,レジー・フォスター選手に敬意を表して一票.
 今思うと「レジー」って、レジーと平山監督の関係に日米のギャップを象徴させ、それを物語の軸にしていたと思うんですが。だから溝口はストーリー上あまり重要な役ではなかったような。このチームでは平山監督が好きでした。モデルがいそうでいないという。

2位 明王アタックス(4) 『どぐされ球団』

  • 「どぐされ球団」が好きだったという単純な理由です。
  • 小学生時代に読んだ漫画です。なんとなく「野球狂の詩」を意識している感じですが、より実戦的かつ技術的に納得させられていました。最近漫画喫茶で数十年ぶりに読み返し、その魅力を再認識したところです。

2位 東京メッツ(4) 『野球狂の詩』

  • 女性ピッチャー水原結城がいる。
  • 丁度この漫画が私の学生時代にリアルタイムに読めたものの中で、最も好ましいものでもありましたし、この漫画の中に存在した架空球団、東京メッツは当時としてはかなりリアリティに溢れる存在でした。
    そして私の好みからすれば、水原勇気が入団してしばらくまでは、やはり自ら好んで読む漫画であったのですが、理由付けや物理的解釈は別にしても魔球の類が水原勇気に付随して登場してきた時点からは、急速に興味は失われていきました。
    余談ですが映画の実写版での水原勇気役を演じた木之内みどりが、原作と同じく風呂場でフォークボールの握りを練習したシーンでは、煩悩を逞しくさせた事もはっきりと覚えております。(^_^;)
 はずせません、このチーム。岩田鉄五郎、五利一平、火浦健、国立玉一郎、日の本盛、水原勇気..とにかく面白い作品でした。最近では「平成編」の国立珠美が気に入ってます。

2位 京浜アスレチックス(4) 『ストッパー毒島』

  • ロッテがよく出てくるから。投手コーチのチック君、ウェイク国吉、火野が好き。
  • 作者のパ・リーグ好きが、痛いほど伝わってきた近年一番の佳作。第一部終了、とあったが、つづきはむずかしいだろうな。でも読んでみたい。
  • 最近までヤンマガで連載していた「ストッパー毒島」に登場する。早い話が「メジャーリーグ」と同系列なんだがやっぱりこういう筋書きはわかっていても面白い!最近の水島漫画では閑古鳥が鳴く球場をかかなくなったが、この漫画は球団がパリーグということもあってリアルに客が入ってない。恋愛の要素も少しは入っているが、野球がしっかり描かれていると思います。
 架空球団ものでは最近一番の秀作ですね。色んなエピソードが中途半端なまま「第一部完」になってるけど、第二部はあるんでしょうか。書き下ろしてでもやるべきでしょう。このまま終わったら誰も納得しない筈。チックくんは誰なのか。

2位 広島バーバリアンズ(4) 『レジー』

  • 私の好きな野球漫画bPの「レジー」に出てくる球団です。「東京ジェントルマン」でないのはカープファンだからです。
  • これも漫画です。主人公のチーム「東京ジェントルメン」よりも数段強烈ないかにも「仁義なき球団」です。ホッケー映画「SLAPSHOT」のチーフスのようなチームが一番好みなんですが、野球ではどうしても漫画ベースになってしまいますね。
  • モーニングコミックス「レジー」に出てくる球団。このチームの選手はとにかく男臭い!!野球を命(もちろんタマと読ませる)の取り合いだと言うし選手の名前が吉原雄琴福原等色街の名前というのもぴったりだ。監督は金子信夫そっくりだし、オーナーも八名信夫似で球界を牛耳る東京ジェントルメン(ジャイアンツとライオンズがモデル)相手に一歩も引かない。昔のやくざ映画そのままで主人公のライバルとしては最強でしょう。
 何だか凄い勘違い球団。仁義なき球団。監督のモデルは明らかに金子信雄。東京ジェントルメンよりポイントを集めました。これだけ存在感のある敵役球団も珍しい。

 では、いよいよ1位の発表です。

 タララララララ....(ドラムロールの音)

1位 明訓高校(10) 『ドカベン』他

  • 高校野球最強のチームだから メンバーが個性的 今までにないようなチーム
  • メンバーの多くがプロ入りして頑張つてますね。
  • 個性的な選手ぞろい
  • もう最高!
  • やっぱ、実際のモデルが近所にあるからではないでしょうか。因みに、その新潟明訓高校のグラウンドは、道路の拡幅工事の影響で、左翼側が若干狭くなりました。しかも、バックスクリーンの裏はガソリンスタンドだし(泣)。
  • 主砲の山田をはじめ、岩鬼・里中・殿馬などと役者がそろっている。明訓というか山田に勝つためにみんな野球をしているのがすごい。ところで、明訓高校って県立ですか?それとも私立ですか?山田の家は貧乏だから県立か?
  • 高校野球漫画界に金字塔をうち立てた作品の主人公が所属するチーム。この作品が野球界に与えた影響は計り知れません。登場人物の一人一人が非常に個性あふれる人物で(俗に言う「キャラが立っている」状態)、サイドストーリーの充実度には目を見張るものがあります。ただし、『大甲子園』とか『ドカベン・プロ野球編』にはちょっと苦しいものがあります。これは『新・巨人の星』が結構イケてる(と僕には思われる)ことを考えると残念です。
 何だかダントツの一位です。やっぱり『ドカベン』は野球漫画の中では一番大きな存在なのでしょう。でも個人的には「プロ野球編」はちょっと。レギュラーがみんな同じリーグに進み、即一軍っていうのは話が出来すぎだし、一人位はプロで通用しない奴とか、大学、社会人に進む奴とかいた方が物語がリアルになるんだけど..『ドカベン』にそれは言うだけ野暮というものか?
 まあ、野球漫画界でこれほど存在感のあるチームはないという事は認めざるをえないようです。堂々(?)の一位、おめでとうございます。

 名前が出なかった主なチームとして、千葉パイレーツ、大和トムキャッツ、黄金コンドルズなどがありました。また全体的にプロ球団の名前が少なかったのが意外です。
 これに懲りずまた類似企画もやるつもりであります。お楽しみに。

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