ギラグールのお部屋へようこそ


トロエドン
トロエドン(トロエドン科)

 白亜紀後期の小型肉食恐竜。前方を向いた大きな目を持
ち、手の三本の指のうち一本は他の指と向かい合い、物を
つかむのに向いていた。また体重に対する脳の容積は同時
代のどの動物よりも大きかった。おそらく薄暮時に活動す
る小動物を襲っていたものと思われる。

ギラグール(トロエドニアン)

 小型肉食恐竜トロエドンが白亜紀末の世界的環境悪化に耐えぬき、知性を持つまでに進化した恐竜人類。独裁者「第一疾走者」を頂点とする階級制を敷く全体主義国家を形成し、高い水準の軍事力、科学力を有している。一方で、自らを「狩人」とする戦闘民族としての誇りと気質は、文明化されても失っておらず、生身での戦いを好む。

社会と文化

 ギラグール社会は徹底した合理性を追求しており、役割による階級分化、「我」の否定などがその 現れである。個人の自由はほとんどないが、一方で差別や貧困などはすでに解消されている。生産物 は合理的に個々の必要とされる分だけ行き渡るようになっており、一種の原始共産制に近い。怠け者 で欲張りの哺乳人類には不可能だったこの制度だが、ギラグールは生来非常に実直であり、私利私欲 にとらわれず、社会全体の発展が自身と子孫の幸福だと信じて各々の仕事を行っている。

 階級制 

 ギラグールにおける階級制は、人間社会と違って支配関係や差別を伴うものではなく、むしろ「分業」に近い。しかしながらその階級は生まれつきのものであり、遺伝子操作によって階級ごとの身体的特性もそれぞれ違う。その一種強引な遺伝子改造により、生殖能力の低下という弊害が表れている。 主な階級は以下の通り。
女性上位
 有名なティラノサウルスをはじめ、獣脚類はメスがオスよりも大きかったと考えられている。当然、その子孫たる彼らも女の方が男より体がでかく、強い。必然的に上にあげたそれぞの階級においても、女性がその指導的立場に就くことが多い。ただしこれは戦闘民族で実力主義である彼らの社会構造から自然にそうなったものであり、いわゆる性差別というものはない。
 お面 
 彼らの文化を端的に表すのがあの仮面である。フィラの回想シーンによると、彼らはその文明の黎明期から仮面をつけていたようだが、ギラグール全員が付けている仮面は、社会の一員としてのあかしであり、民族のアイデンティティである。全体主義社会のギラグールでは、「個人」の存在は意義をなさず、仮面によって個性を押さえ込むことにより、社会の秩序が保たれるという考えの元に、また階級や役職を表すステータスとして仮面を身につける。(ただ、人前に出ないときは外していることが多い。いわば、エチケットといったところか。)
 また、仮面には様々な機械的機能も付けられており、通信機、探知機、超小型コンピュータの他、ドーピングマシン(何じゃそりゃ〜)等を装備している。
長い名前
 仮面と共に彼らの文化の特徴なのが「寿限無」のような長い名前。個性を重視しない社会の割には特徴的な名前をつけるものだが、彼らはあまり面倒くさいとは思わないらしい。(非能率的だと思うんだけど…)ただ、彼らは自分の子供を自ら育てることができないため、その分の我が子への思いが名前に表れてしまうようだ。(長けりゃいいってもんでもないんだがなぁ)
 
 隠し名 
 彼らはこの長ったらしい名前の他にもう一つ名前を持っている。それが「隠し名」と呼ばれるもので、彼らが卵より生まれ出る時、最初に発した言葉が隠し名となる。(生まれてすぐ言葉をしゃべるとはナマイキな。それよりも最初に「おたく」とか言っちゃったらどうするんだろう)
 ただこの隠し名、他人が呼ぶことは許されない。もし隠し名を呼ばれたなら、その者は仮面を取り(つまり一個の人間として)、呼んだ者と命を賭けた決闘をしなければならないのだ。
 実はラプターが第一疾走者に最後の戦いを挑んだ時、挑発するために彼女の隠し名を呼ぶ…と、いうシーンが当初予定されていたらしいが、実現していない。残念。
 
 弱点 
 人間に比べて驚異的な能力を持つギラグールであるが、恐竜の子孫ならではの意外な弱点もある。

まだ増えるので待っててね。

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