|
去年の台風で、根がえぐられたっきり 斜めにしか育たなくなってしまった ブルーデージー。 ---------- そうして秋を越し冬を越し… 春が来ても 彼女はずっと斜めのまま空を仰いでいた。 外で出会うブルーデージーたちが、 青々とした新芽をつけ、豊かに葉を繁らせ、 やがてその可憐な青い花を体じゅうに飾り たてるようになった頃になっても、 うちのブルーデージーはまだ冬眠から醒め きらないような生気のなさを漂わせ、 冬枯れの茶色くなった葉を体じゅうにはびこらせ、 ただ黙って空を仰ぐだけだった。 ---------- 頃は今では初夏となり、 花という花が一斉に咲き出した。 それ見て、これではいけない、と奮起したのか、 ブルーデージー。 斜めの姿勢は相変らずでも、がぜん生気を取り戻し、 一気呵成のイキオイで、葉っぱどんどん、つぼみどんどん、 (つぼみの数100個近くはあろうか) という景気の良さで、復活を見せた。 少し春に「気がつくのが遅かった」のかしら。 こういうところは、育ての親のわたしにそっくりだ。 |
