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FG-152
YAMAHA 製
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タカミネのギターの項に書いてある「小学校の時買ってもらった」
ギターというのがこのYMAHAのFG-152。一見するとマーチンのOOO
シリーズを彷彿とさせる小振りなボディが特徴である。
購入したのは1978年3月5日−という事でこのギターは既に40年以上の歴史を刻んでいる。
私の微かな記憶では親戚の家でギターを触らせて貰い、興味を持って
親にねだったような気がするが正確な事は判らない。ただ、当時の自分にはハードルが高すぎた。
今ほど音楽に興味もなく、当然、弾きたい曲がある訳でもない。教則本を買っても退屈なばかりだったし、
コードも思うように押さえる事が出来なかった。よってすぐに
このギターはステレオのスピーカーの後ろで埃をかぶるだけの存在になってしまった。
当然、保存も最悪。何度も倒れボディを傷つけた。
それからこのギターが次に日の目を見たのは、エレキを弾きだした後の事。コードを覚え、押さえられるようにするにはエレキより弦の張力のキツいアコギの方が良いと思ったからだった。その役目をこのFG-152は十分に果たしてくれた。
その後、アコギの役割は上の機種に譲られ、再び埃をかぶるだけの隠遁生活へ。しかし、この度、30数年目にして初めて本格的なレストア(単なる掃除だが)を敢行。ペグやフレットを磨き弦を張り直した。
おそらくネックは反り気味だと思う。それでも、今まで感じたことの
ないキラキラとした音を響かせてくれたのだった。
ネットの情報では70年代のYAMAHAが最近、激鳴りすると評判だが、
このFG-152もそうなり始めたのかもしれない。
(公式データ)1975年11月〜1978年販売。表板:エゾ松、
裏板:アフリカン・マホガニー 、側板:アフリカン・マホガニー、
オレンジラベル。定価¥15,000の普及帯製品。
【2020年12月追記】
古いYAMAHAのアコギに共通するのは、弦高が非常に高いこと。それがYAMAHAの安定的な音につながっていると思うのですが、いかんせん弾きにくい。他のアコギと比べるとやはり段違いでした。ということで、弦高の高さの原因のひとつであるサドルを削り(実際にはカッターで切ったのですが)ました。どうやら、サドルの下辺と上辺、どちらを削るかで音が変わるらしいですが、上辺を弦ごとに調整しながら削る場合は音が変わることは少ない分、難しく、下辺は平行にまっすぐ削るだけなので簡単なものの音が大きく変わると(ネット情報では)ありました。上辺を削るのは根気とテクニックが必要そうなので(苦笑)、失敗してもいいやという気持ちで今回は下辺を削り(切り)ました。
その削った(切った)のは2.5mmほど。削りすぎるとビビるというのもあって、これぐらいにしておきました。低くしたサドルをセッティングして弦を張りましたが、やはり格段と弾きやすくなりました。ビビリもなく満足な出来でしたが、音量は小さくなった感じはします。まあ、これは仕方ないでしょうか。
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