篠崎愛
『A-G-A-I-N』発売記念インストアイベント







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 昨年9月14日、アイドルグループ−AeLL.が無期活動休止

 余りに寝耳に水の発表にAeLL.ファミリー(ファン)は驚愕した 事だろう。非常に良いグループだと思っていたし、それとはウラハラに 世間的な評価がついて来なかったのは疑問に感じていた処で、この発表で あった。

 しかし、無期活動休止後、程なくしてメンバー(石條遥梨鷹那空実)の芸能界からの引退が発表された。それは無期活動休止が、完全に”解散”という言葉に切り替わった瞬間であった。

 だが、グループ内で歌唱の中心メンバーであったリーダーの西恵利香と、篠崎愛は業界に残り、それぞれがソロ活動に勤しんている。
 特にAKB勢に孤軍奮闘する形で、グラビアで活躍する篠崎愛のソロデビューは 今年になって本格化。この4月29日に『A-G-A-I-N』で満を持してデビューとなった。



 会場はイオンモール名古屋みなと1階の毎度お馴染み、ワールドコート
 本日はここで『A-G-A-I-N』発売記念イベントが2回、行われる事になっていて、私はその2回目に間に合うよう地下鉄、あおなみ線を乗り継ぎ駆けつけた。


 イベント開始30分ほど前に、到着すると其処はまだ閑散としていた。
 ステージ横に設置された臨時CD即売所にも人は誰も居なかった。
 ステージ前には長椅子が4つほどあったが、どうみても其処に座ることが出来るのは最大でも30人ぐらいだろうか。
 運営側はこれぐらいの人員しか想定していないのだろうか? 少し、いや、かなり不安になってきた。
 10分間ほど、イオン店内をブラブラして戻ってくるとようやくCDの即売所にスタッフの姿を確認する事が出来た。


 私も他の購入者に続き、CDを購入した。
(CDには【通常版】と【完全生産限定盤】があったのだが、最初【通常版】を 購入する気で満々でいた。しかし、販売スタッフから話を訊くと、 【完全生産限定盤】だけしか、握手券は付かないのだという。ネットで調べた時は そんな事は書いてなかったと思ったのだが....。事情が変わったのか?
−後に、改めて調べると確かにそうなっていた。だが、非常に判り難い書き方ではあった。
 この時の自分の率直な気持ちを表すなら『やってくれたな シャイニングウイル(所属事務所)』であった(笑)』)
 そして、同時に貰ったイベント参加券の整理番号は40番台。前述したイベント動員数の不安は 徐々に払拭されつつあった。


 開始時間20分ほど前になって、ようやく整理番号順に事務所スタッフから優先エリアへと呼び込まれた。
 長椅子は徐々に人で埋まっていく。自分の番が呼ばれる頃には既に空きは無くなっていた。
 それゆえ、後方の長椅子の真後ろに立って見る事になった。
とりあえずはとても観やすい位置であったので安心したが、スタンディングは待ち時間と合わせてもわずか1時間弱でも腰痛持ちには辛かった(苦笑)。
 結果的に、優先エリア以外にも多くの人が集まり、先程までの閑散とした雰囲気は無くなった。
 そんな盛況な雰囲気の中、篠崎愛の登場を今か、今かと待ちわびたのだった。


 時計の針が開始時間の16:00を指そうという頃になると、俄然、ステージ後ろの簡易的な楽屋が慌ただしくなった。
其処から顔を出した篠崎さんが一旦、あらぬ方向へと出て行ってしまった。
 「あれ? 始まりじゃないの」
そこからまた数分経過し、戻ってきた篠崎さんがステージ脇で準備を整えているのが見て取れた。仕切り直しか。
 事務所スタッフのMCのコールでステージに立った篠崎さんを我々は大きな拍手で迎えたのだった。

 この時の彼女の衣装は『A-G-A-I-N』のCDジャケットやMVで着ていたお馴染みのものであった。
 まるで、下は下着じゃないのか?と想像させるような長めのシャツと、ニーハイでまとめ グラビアでの武器である胸を見せないものの、Sexyな衣装であった。
 MVでは、彼女がハマっているというK−POP系のメイクを施していて個人的にはいただけなかったのだが イベントは普段どおりの顔であったのは一安心であった。

 そして−登場するなり歌ったバラード曲「微熱案内人 (Acoustic Piano Version)」が いきなり凄かった。歌の巧さは「関ジャニの仕分け∞」やカラオケ番組で折り紙つきであったし特にカラオケ番組で歌った絢香の歌は、声質が似ている事で話題騒然でもあったが、この曲はそのあたりをイメージして創られた曲である。と言っていいのか、ミディアムテンポのメロディー、抑揚のある歌唱と 彼女の歌の巧さを引き出すには最適の曲であったと思う。
 「つかみはOK」という感じなのだが、こんなショッピングモールで歌うには不釣り合いというぐらいの 凄さがあった。ショッピングモールで、ここまで歌う人を初めて見た(聞いた)というのが率直な感想である。
 注目度は俄然、高くなったのではないだろうか。
 直後のMCでは、次に歌うCDのリード曲「A-G-A-I-N」での曲中の手拍子と、コーラスの練習を行った。
 モールイベントでこんな練習をする事も初めてであったのだが、最初はやや小さかった声も2回、3回と練習するうちに 大きくなっていい感じで温まった。(恐らく)AeLL.時代からのファンが多かったのもあったが それ以外のファンも上手く取り込んでいたのではいだろうか。と思った。
 バラードから一転したテンポ良い「A-G-A-I-N」は、事前練習の甲斐もあり、会場全体で 盛り上がるものとなった。イベントでは理想的である。
 3曲目は、今年の夏発売予定というアルバム収録曲から「ノイズ」というバラードソング である。こちらは「微熱案内人」のようにピアノだけの伴奏ではないので、先程ほど篠崎さんの 歌唱が特筆的に抜きん出るものではないが、聴きやすいロッカバラードではある。
 イベント最後の曲は「Rainy blue」。ポップソングで、これはかってのAeLL.の曲にも通じる曲調で 昔からのファンには耳馴染みやすかったに違いない。楽しい曲である。

 「篠崎愛」を知らない通りすがりの人の耳を向けさせるだけのインパクトのあったバラード曲、 場内の客を参加させ盛り上げたCDリード曲、再びバラード、最後はポップソングと わずかな時間に様々なカラーを表した彼女の魅力が十分、発揮されたイベントであった。





 イベント後の握手会


 複数枚、通常盤+完全生産限定盤購入者からチェキ会、サイン会(握手会も含む)の後、 ようやく普通の握手会となった。
 彼女と握手するのは初めての事であった。今までAeLL.とファンの握手会を何度も遠目に眺めては 彼女たちのファンに対するフレンドリーさに驚嘆することしきりであったのだが、私はそれだけに逆に 緊張してしまっていた。
 親子で参加した方に続き、いよいよ私の番。にこやかに対応する篠崎さんと遂に目が合った。
 きっか(吉川友)との握手会には、もう何度も、ハロプロ関係でも何人かと握手はしてきたが 時間が短いのもあって(せいぜい良くても10数秒)、思うように話せたことがないのに なぜか、彼女とは大きな声を出さずとも(場所が静かであったという理由もある)普通のトーンで 心は平静のまま、喋ることが出来たのは驚くべき事であった。後ろに”剥がし”役のスタッフも居たが全く機能していなかったというのもあったかもしれない。
 だが、自分史上これだけ落ち着いて、初対面の人と話す事が出来たのは画期的であった。
 マア、その内容は今日の歌に関するありきたりな感想であったのだが。

 握手会の後、なぜAeLL.のイベント(握手会、チェキ会等)であれだけファンが気軽に喋っていたのか?
 今回、直接、篠崎さんと触れてみてそれが理解できたような気がしたのだった。


 今の時代、ソロアイドルが活躍するにはかなり難しいが、この歌唱力は今後もチェックするには十分に 値すると思ったイベントであった。








SET LIST
1微熱案内人 (Acoustic Piano Version)
MC − 「A-G-A-I-N」のサビのフリ、コーラスの練習
2A-G-A-I-N
MC
3ノイズ 今夏発売予定のアルバム曲から                    
MC
4Rainy blue






4月29日、発売された篠崎愛のソロデビューシングル『A-G-A-I-N』の発売記念イベント。

イベントは13:00の回と、16:00の回の2回が行われ、自分は2回目に参加。

『A-G-A-I-N』の収録曲3曲全てと、今年の夏発売される予定のアルバム収録曲「ノイズ」を披露した。



















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