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昨夜のリリースイベントの盛り上がりそのままに、いよいよツアーライヴ本番を
迎えた。ラストの夜公演である。 今回の会場は、名古屋の都心−新栄に昨年出来たばかりのSPADE BOXという処だったのだが、 行き慣れたダイヤモンドホールが入るビルの地下と言ったら判りやすいだろうか。 鶴舞線「新栄」駅で降り、勝手知ったる道を辿って会場前の交差点に行き着くと、 きっかグッズでお馴染みの、黄色Tシャツを身に包んだ友フレ(吉川友ファン)の方々に遭遇。 ここにきて、ようやく、きっか(吉川友)のライヴに来ている事を実感した。 ビルの前にも、ひと目で友フレと判る人達が、何人か集まっていた。 SPADE BOXへの入り口が何処にあるのか、自宅を出るまで判らず不安であったが、彼らの存在に よって容易に知ることが出来た。 頭をぶつけそうな程の、地下への階段を降りて行くと、ズラッと縦に並んだ友フレ達が 見えてきた。既に、整理番号順に並んでいるのか、どうなのか?というのが一番の心配事で あったのが、どうやらそうではないのが判った事でホッと胸をなでおろした。 開場時間を迎え、スタッフから改めて、番号による整列を促された。 前後で整理番号を確認しながら、簡易的な列を形成する。列の先頭あたりは、もう既にスタッフから 番号を呼ばれて、SPADE BOX入り口の受付に向かうのが見えてきた。 今回、自分の整理番号はそれほど良くはなかった。 初めて、きっかのブログ先行で予約したというのもあるのだろうが、ファンとしてはそれだけ動員が増えた(?)という事に喜んだ。 10人づつ番号を呼ばれ、いよいよSPADE BOX入場口へ入る。 すると、昨年、伏見から同時期に移転してきたライブハウス「Heartland」の入場口も共通となっていて、 (もちろん、会場は別である)すぐ隣にある事を知った。 チケットと共にライブハウス定番のドリンク代を支払い、いよいよSPADE BOX会場内へと足を踏み入れた。 会場の形状は、一般的な縦長や正方形ではなく、かなり変則的というか、菱型のような形になっているのが異色である。 事前の情報どおり、会場後方右側にはドリンクコーナー、階段を3段ほど降りたフロアにはイスが ズラッと引き詰められていた。横に3ブロック程分かれ、左右に二つ、通路となっていた。 そう、この通路が問題なのである。 前回のツアーで、ライブ中、きっかが客席に降臨する事が話題であったが、ツイッター情報によると 今回もそれを行うというのである。また、最も直近の情報によれば、昼公演においてもステージ下手側の 通路に降りてきたというのだ。 どちらの通路側の席も、今なら空いているだけに、選択に苦慮した。 結局、夜公演もきっと、下手側の通路に降りてくる(降りてくれ 笑)と考え、私は下手通路側の席に 座った。果たして、どうだったのか? 開場から、開演までは30分。あっという間であった。 スピーカーから流れていたキマグレンの曲のボリュームが上がった。 懐かしいと言っていいだろうか。 前回、使われなかったきっかのライヴではお馴染みのSE「ignition」が フロアに響き渡った。それを合図には場内は野太い「Hey Hey」の掛け声が自然発生的に湧き上がった。 そのボルテージが最高潮に達した時にステージセンターに現れし、ディーバ・きっか。 一瞬の静寂。ピアノの調べと共に始まった1曲目−それは昨夜、初めて聞いたばかりの新曲「歯をくいしばれっっ!」で あった。 昨夜は、唐突過ぎたというのもあって(?)何を歌っているのか、ほとんど判らなかったが、二回目となると 幾分か、聴きやすくなった印象であった。 しかし、感心するのは、この新曲のフリを完全に自らの身体に馴染ませている 友フレの皆さんである。関東のリリイベで鍛えているとはいえ、天晴である。 「名古屋のみなさん、ただいま」 「おかえり」 元気よく、友フレと”挨拶のコール・アンド・レスポンス”を楽しむきっか。 早速、胸あたりまであった髪の毛をこの新曲の為に、短く切った事を報告。 ボブカットにしたという事で、きっか曰く「どうです? ボブです。ボブ・ディラン」とまたトンチンカンな発言で 笑わせてくれた。しかし、よく似合っています。 そして− 5月1日に24歳を迎えたことを改めて、ご報告。 すかさず場内から「おめでとう」の声が掛かった。 また、きっかは24歳になって何か自分自身で変わった事は、ぶっちゃけ、何もないと言うものの、3年前の誕生日プレゼントで スタッフさんに貰ったというiPod(Classic 160GB)(約3万曲の洋楽を収録)を聴き始めていると告白。 23年間、アイドルしか聞いてこなかったきっかが24歳になってからは、このiPodの曲をライヴ前や、ライヴ後に聞いて いるというのである。(最近もツイッターで、KISSを聞いているとユニバーサルのRM氏が書いていた。) 「久々の名古屋なので、思いっきり、はしゃぎたい」 こう ファンを盛り上げたきっかが2曲目に披露した曲は「URAHARAテンプテーション」。 歌詞の「跪くのよ」で、場内の風景が一変するのは、もうお馴染みだ。 一斉に、客がしゃがみ込み、きっか女王様に跪くような光景は、リリイベで通りすがりの外国人に大変、驚かれたという話もある程である。 熱気そのままに3曲目に雪崩れ込む。曲は「あまいメロディ」。 曲後半、きっか先導による場内一斉のジャンプの乱舞が凄く、地下の会場であるというのに、地面が激しく揺れているのがはっきりと判った。 途切れる事無く、曲は「WILDSTRAWBERRY」へと続いた。 昨年の曲であるのに(昨秋のツアーのメインソングでもあった)なぜか、もはや懐かしくも感じるこの曲。 曲間のきっかコールも、力強いきっかの歌声に負けるとも劣らないパワフルさであった。 曲後のMCがまた、きっからしい面白いものとなった。 まさか、マイクを客に託して「24歳のきっかにこんな女性になって欲しい事を語って下さい」と喋らせるとは思いもしなかったのだ。 きっかが、ステージ上から(語って貰う)ファンをチョイスする時、客が一斉にきっかへの目線を外したのには大いに笑わせてもらった。 「みんな、目を合わせようとしない。なぜだ?」 − と言ったきっかはまるで、教壇から生徒を指名する女教師のようであり、何気に 遥か昔の学生時代を思い起こさせた。 結局、上手側の最前列に居た友フレが、目敏くきっかに捕まってしまった(笑)。 しかし、この友フレが仕込みかと思われるぐらい、秀逸な解答をして唸ってしまったのだ。 「燃えるいい女で」 ツイストの「燃えろいい女」のオマージュ?かと思われたが、ただただ、その巧い返し方に感心したのである。 これに対して、きっかは「今年はオトナな色気、フェロモンを出していく」と誓うのだった。 それから 5月11日にはデビュー5周年、6年目に入るという事を報告し、改めてこの5年間を振り返った。 その中で、きっかは「デビューの時から応援してくれている人?」と問いかけ挙手を求めたが、熱烈な友フレが多いと思われた最前列を中心としたブロックでは余り、手が上がらなかったのが意外過ぎて、驚いた。(もちろん、自分は遠慮気味に手を上げたのだが 笑) それと同時に、いつ、何のきっかけできっかファンになったのか一人、一人尋ねてみたいと思ったのだった。 きっかにとってこの5年間には、ライヴだったり、ドラマだったり、海外に行かせて貰ったりと色々と挑戦した中で、 きっか自身が変わったと意識したのは2013年の、キマグレンと知り合い「きっかレン」を結成した時だったという。 きっかが そのキマグレンから教えて貰った事で一番、心に残っているというのは「歌はCDどうりに歌うこと、先生に教えて貰った(フリ)とおりにやることではなく、時には歌詞を飛ばしてでも、観客に感謝の言葉を伝える事が大切だ」という事であった。 事あるごとに、キマグレンの話をしてきたきっかにとって、今でもキマグレンは大きな存在である事を改めて感じさせた。 「曲を通して心に響くようなメッセージを届けたい」 落ち着いたトーンでファンに語りかけたきっかが、次曲に選んだのはデビュー曲。至極のアコースティックバージョン。 以前のツアーでも、様々な曲をアンプラグドバージョンで披露し、賞賛を浴びたが、今回もその出来は素晴らしいものであった。 なぜ、きっかとアンプラグドは相性が良いのか? それはきっかの声質にあるのではないだろうか。 デビュー時に比べれば、太く、ややハスキーになったと思うのだが、逆にそれがベストマッチなのだと思う。 「きっかけはYOU!(アコースティックVer)」で場内をしっとりとさせた後は、今度は真逆の、きっか楽曲の中でも一、二を争う勢いのある「Make YOU!」を披露。曲間のきっかコールが気持ち良い。こうでなくちゃ(笑) 今回、ツアータイトルを何にするか、とっても悩んだというきっか。20代になってツアータイトルやセットリストも自分で決めるようになったゆえ の悩みだった。 其処でタイトルとしたのが新曲「歯をくいしばれっっ!」からの印象的な歌詞「あと5分で本気出すよ?」なのである。 当初は、サブ・タイトルもなく単に「バースデイ・ツアー」だけであったので、あらためてツアータイトルが付いた事に驚いた事を思い出した。 また、きっかは今夜のライヴで「ここに居る全員 一人ひとりの目を見てライヴをします」を目標の一つとすると述べ、さっそく「私とまだ目が合っていないよ−という人は?」と尋ねると場内のあちこちから、「ハイ ハイ」ときっかの目線欲しさに、多くの友フレが手を上げたのには笑ってしまった。先程とは大違いだ。 その上で、きっかの最終的な目標は何千、何万という人が入る大きな会場でライヴをする事と夢を語り、流石に其処では一人ひとりの目を見てライヴ をする事は出来ないから、だから今のうちに目を合わせて「あの頃、吉川友と目が合っていたんだよ」と自慢して欲しい。と語るのだった。 これには、場内の友フレからやんやの大喝采であった。 MCで固い決意を語ったきっかがパフォーマンスを再開。これがきっかが云うところの「殺人セットリスト」そのもので あった事は後で気付くのだった。 今回のライヴの為に、新たにバンドアレンジを加えたというこれらの曲。その1曲目は「世界中に君は一人だけ」であった。 イントロから印象的なエレキギターのフレーズに、すぐさま(自分でもギターでコピーしたい)と思わせた。 セットリスト8曲目は「こんな私でよかったら」。 バンド・サウンドの中で、きっかの伸びやかな声が突出して響き渡る。 きっかの先導で、サビ部分のフリを友フレが真似するのも、いつもの光景である。曲間のソロダンスも見事に決まった。 ライヴは途切れなく、バンドアレンジ3曲目「ハコの中のブルー」へ突入した。 きっかの楽曲の中でも、群を抜いてロックを感じさせるファストな曲である「ハコの中のブルー」は、バンドアレンジを施された 事によって、よりいっそう激しさと勢いが増した。 そして、この頃からだろうか? 身を持って、体温の上昇というか、場内の蒸し暑さを感じるようになったのは。 今まで、数々のきっかのライヴに参加してきたが、ここまで身体が熱さ、暑さを感じたのは初めてであった。それは自分にとっては 驚異的な事であった。 バンドアレンジ4曲目は「Time to Zone!」であった。これまた激しい、熱いパフォーマンスとなった。 なにせ、きっかの先導で、冒頭からジャンプの応酬だ。 それから、なぜか、曲間にストレッチタイムが用意され場内で体操するという有り得ない光景が展開された(笑)。 11曲目「恋愛遠慕」も、バンドアレンジを施されていたが、元々、バンド・サウンドを活かした楽曲であった為、違和感は 全く無い。だが、きっかの勢いに押されてか、いつもより激しさが倍加しているように思えた。 12曲目、バンドアレンジ最後の曲は「水色」である。 この曲は、サビの部分で物販のタオルを頭上で振り回す、きっかの定番「タオルソング」であることで友フレには お馴染みである。 今宵も、黄色、黒.....様々な色のタオルが会場の高くを舞い踊った。 「名古屋 ずっと君がスキ〜」 ここ「名古屋」を歌詞に折り込み大きな反応を得たきっかが、大層、満足気な表情をしたのは、激しいバンドアレンジの6曲を休みなく やり遂げた事の表れだったのだろう。 小休止となったMCできっかは、なぜか唐突に 「「LIVE DVD」を発売したい。スタッフさん、誕生日プレゼントとしてお願いします」と発言。 確かに、きっかのライヴDVDは厳密に云うと1本(「ライブ! ドキュ! きっか!」)ぐらいしか出ていない。 だから、きっかがそう願うのも無理は無い。 しかし、なぜ、それをここで?−と思ったが、恐らく、ステージ上から見た熱い盛り上がりに感化されたのではないだろうか(と思いたい。) 言いたい事を言いきったきっかは気持ちよく、次曲「アカネディスコ」をコール。 きっかのライヴでもう、お馴染みの曲に盛り上がりは最高潮。これまた、お馴染みとなった「きっかブートキャンプ」と言われた筋トレのようなフリも自然発生的に場内で拡がっていく。 ゆえに再び、場内の体感温度は急上昇していくのを感じるのだった。 そして、「ラーラーラー〜」のコーラス部分では、前回のツアーに続き、隣の友フレと「肩を組んで」というきっかからの大号令が為された。 自慢じゃないが、ライブ歴30数年において、赤の他人と何かをする。という事は前回が初めての経験であった。 そんな今回も躊躇しながらも、軽く隣の人と肩を組み、最後にはハイタッチまでしたのだった(これもきっかからの指令である)。 シングル9枚、アルバム5枚、計56曲。これがきっかがデビューからこれまでにリリースした曲である。 今から2年前、当時の持ち歌、全てを唄ったイベント『きっかストック』を5時間に渡って開催した事を思い出したというきっか。 そこから派生して「『きっかストック part2』を名古屋でやったら、来てくれますか?」と煽れば、当然ながら大盛り上がりだ。 すると、再び「スタッフさん、見てますか」と強烈アピール。 きっかストック part2の開催も案外、近いのかもしれないと思うのだった。 それから改めて、6/1に発売される10枚目の新曲の告知タイムとなった。 1曲目に披露した「歯をくいしばれっっ!」と「チャーミング勝負世代」。 また まだ発表されていない情報−初回限定盤Bだけに収録されたボーナス曲が、きっかが云う処の「ザ・南米」というライブで盛り上がる事、間違いなしの曲だというのだ。 気になる そのタイトルは「Maneiro! (マネイロ)」(ポルトガル語で「最高」という意味)というらしい。 丁度、自分もこの「初回限定盤B」を昨夜のイベントで予約していただけに、心が高鳴ったのである。 本編最後は”ロックかわいい吉川友”を表現したという新曲「チャーミング勝負世代」を披露。 自分にとっては 昨夜のイベントで聞いたばかりの曲であったが、周りは既に曲に馴染み、コールの入れ方や、煽りなどは堂に入ったものであった。 私も「歯をくいしばれっっ!」よりは割とオーソドックスな曲な為か、2回目にして自然に身体に入ってきた。 曲を終え、ステージを捌けるきっかの背に、激しい「きっかコール」が放射され、その姿が見えなくなるやいなや、今度はアンコールを求める声へと変わっていった。 きっか不在のステージに「きっかコール」が鳴り響いた。 それが数分、続いた。場内の盛り上がりが最高潮に達した時、きっかが再び、ステージに降臨した。 その時のきっかの出で立ちは、最新の物販Tシャツ(黄色)をアレンジした(カットした)をトップスに、下は先程からの黒のスカートである。 そんなきっかのアンコール明けの第一声は 「(ステージを)捌けた後に飲む ポカリスエットがメチャ、美味しい」 思いがけない発言に、笑ってしまったのは云うまでもないだろう。(確かに、実感として判るけれど 笑) その後、観客に感謝を述べる一方で、24歳の誕生日におめでとう。と言って貰う事の嬉しさを素直に伝え、もう一度「おめでとう」を言って下さいと 観客にリクエストするきっか。 当然ながら、場内大合唱「おめでとう」となるのであった。 そして−これまでの人生を振り返るきっか。 先日の大阪公演、本日の昼公演で泣いたというのは、ここだったのかと、俄然、耳と目をきっかに集中するのだった。 「芸能界に入って、10年目に突入します。吉川友、アイドル10年やってきました」と言えば、場内は大歓声である。 人に注目されるのが苦手だったきっかが、保育園に入ると友達と一緒に曲に合わせてダンスをしたり、人前で歌う事も恥ずかしがらなくなった。 小学生になるとミニバスケにハマり、中学ではバスケ部へ、小学生時代にキャプテンになるとみんなをまとめる事が出来るようになった。 またアイドルにも憧れ、モーニング娘。のオーディションを受けるも落選、でも、諦めずにハロプロエッグに入れてもらい、頑張って、悔しい思いもしながら、ソロデビューを迎えました....と今までの生い立ちを述べた。 モーニング娘。、ハロプロに憧れながら、よもやのソロデビューは当時、きっか自身も相当、戸惑いや不安を覚えたらしく、裏では泣いたりとかしていたらしいと聞くと、やっぱりそうだったのか。と思い当たったファンも多かったに違いない。 だが、裏で泣いても、そんな気持ちをおくびにも出さず、弱みを見せることが苦手だったきっかは、裏腹にちゃらんぽらんな事を言ったり、奇妙な行動を取ったりとスタッフに迷惑を掛けていた。と心情を吐露した。 でも、そんな私(きっか)を見捨てずに支えてくれる家族、スタッフ、そして今日のようにライヴに足を運んでくれたファンのみんなに感謝を伝えたのだった。 その上で、今の目標は「ソロで大きなステージで歌うこと。すなわち芸能界で売れること。」と力強く、宣言。 「出来るだけ、早く、皆さんを大きな会場に連れて行きたい」と具体的な目標を掲げたきっかは、我々、ファンに熱い応援をお願いすると、場内一斉に大きな歓声と拍手が贈られたのだった。 「そんな思い、願いを込めて、歌います」 そう言って唄い始めたのは「Stairways」であった。 「Stairways」には 『 前を向いて駆け上がる 未来が遠くたって 1つ1つ越えていく自分だけの Stairways 前を歩く 誰かと比べるよりも自分を信じて 進めようこのストーリー 続いていくStairway To My Dream 』 −という歌詞があるが、後輩や、仲間が大きな会場に進出していくなか、奇しくもきっかの今の心情を予見したかのような歌詞の言葉の一つ、一つに グッときてしまったのだった。 「Stairways」の勢い、盛り上がりはそのまま、今宵ラストの曲「ずっとずっとずっと君がスキだ!」へと繋がった。 「ずっとずっと 名古屋 大好き」のきっかの第一声。もう、盛り上がるしかなかった。 やがて、始まる「L・O・V・E LOVELY きっか」の場内一体化した掛け声がステージ上のきっかを包む。間違いなく、今宵一番の盛り上がりであった。 曲中盤の「ラーラーラー・ラーラーラーラー」というコーラス部分を、きっかが観客に合唱を指示するのは、もうお馴染みである。 だが、今回のきっかはそれだけではなかった。 ステージ後方の小さなテーブルの上に何故か、置かれていた謎のボクシンググローブを手に取り、忙しくも装着したのだ。 (一体、何をするのか?)と思ったのもつかの間、ステージを捌けるきっか。えっ?と訝しげにステージを見ていると、次の瞬間には 会場後方から きっかの歌声が聞こえてきたのだ。 なんと ステージから階段を降りて”降臨”するのではなく、いきなり客席に現われたものだから吃驚したのである。 しかも、先程、装着したボクシンググローブを使い、友フレと”拳と拳で”語り合っているのだ(実際は、グローブと拳でタッチしているだけなのだが)。 客席後方の友フレにおいては”拳と拳で”ではなく、きっかに殴られるアクションまでしている始末(笑)。 そして、ライヴ前からの問題−きっかが客席に降臨をしたら、どの通路を通るのか?−は見事に私の横を通る事が判明したのだった。 次第に近づいてくる、きっか。 遂に私も、きっかのボクシンググローブと”拳と拳で”語り合う事に成功した。 客席降臨を終え、ステージに復帰したきっかが、ライヴという試合を終え、曲終わりにこう叫んだ。 「みなさんをノックアウトしたいと思います。ストレートパンチを喰らえ!」 それに応じて、客席では、一斉に崩れ落ちる仕草をする我々、友フレ。 きっかの ふとした思い付きで始めた小芝居も臨機応変に受け答えが出来る友フレって、やっぱり素敵やん(笑)。そう思うばかりだった。 「6/1にシングルがリリースされると、8月・9月とミュージカル、演技の仕事が続き歌う事は少なくなってしまうけれど、早いうちにまた名古屋へ戻ってきます。」 きっかは我々、友フレにそう約束した。 きっかの提案で デビュー曲である「きっかけはYOU!」のタイトルを、我々と共に叫び、ライヴは無事終了。 大声援を受けながら、颯爽とステージを去るきっかであった。 ライヴ終了後も、全く熱気は冷めなかった。 終了後は、握手会とツーショットチェキ会である。 きっかの再登場を、待つ間、後方では、物販とツアーラスト・東京公演のチケット販売の掛け声が喧しい。 マネージャー氏とユニバーサルのRM氏が、それを先頭に立ってやっているのだが、このマネージャー氏の口上が大変、面白かった。 「今、チケットを購入されますと、当日よりも500円安く入場出来る特典が付いてきます」などなど。 場内に残った友フレの笑いを誘っていた。 やがて拍手の中、きっかが登場。 なんと、サイン会、チェキ会はステージではなく、その物販コーナーがある会場後方で行われる事が判明した。 其処で、きっかから、チケットの手売りされるというサプライズもあり、待ち時間も大いに盛り上がったのだった。 物販もTシャツが完売、チケット手売りも好評となった後は、まずは握手会である。 私は、この握手会で昨夜のShowroomにて自分が投稿した「名古屋めし」のネタ(「あんかけスパゲッティ」の件)を読んで貰った事のお礼と、その追加情報をお伝えした。 その後は、待ち遠しかったツーショットチェキ大会。 きっかに、どのようなポーズをお願いするか、ライヴ中もずっと考え続けていたが、今回はこのポースにして貰った。 新曲の「歯をくいしばれっっ!」「チャーミング勝負世代」がロックなイメージという事だったので、メロイック・サインを交差したものであったのだが、きっかもこのポーズはたまにすると言っていた。(とりえず、DAIGOのウイッシュでない事は認識していたようです) チェキ大会も賑々しく和やかに進行すると、それもあっという間に終わった。 これを持ってライブ/イベント全てが終了。 私は名残惜しさを感じながら、帰途についた。 「やっぱり、きっかのライヴは楽しい」 と噛み締めながら....。 |
SET LIST | |
0 | ignition |
1 | 歯をくいしばれっっ! (New Song) |
MC | |
2 | URAHARAテンプテーション |
3 | あまいメロディ |
4 | WILDSTRAWBERRY |
MC | |
5 | きっかけはYOU!(アコースティックVer) |
6 | Make YOU! |
MC | |
7 | 世界中に君は一人だけ (バンドアレンジ) |
8 | こんな私でよかったら (バンドアレンジ) |
9 | ハコの中のブルー (バンドアレンジ) |
10 | Time to Zone! (バンドアレンジ) |
11 | 恋愛遠慕 (バンドアレンジ) |
12 | 水色 (バンドアレンジ) |
MC | |
13 | アカネディスコ |
MC | |
14 | チャーミング勝負世代 (New Song) |
・・・Encore・・・ | |
MC | |
15 | Stairways |
16 | ずっとずっとずっと君がスキだ! |
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