Paul Di'Anno/OUTRAGE/UNITED/伊藤政則/広瀬和生
"鉄のまち"東海市 鋼鉄フェスティバル
「NWOBHMを検証する!」 Live & シンポジウム








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会場横では、貴重なNWOBHMレコードの展覧会が同時開催されていた。


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NWOBHMのバンドの数々


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ライオンハート! 懐かしい


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ホロコースト、ヘビーペッティンのレコード


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エンジェルウイッチ!


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アイアン・メイデン「Purgatory」のシングル・レコード


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『New Musical Express』誌にエディが載った記念号


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あの有名な『サウンドハウステープ』のレコード。メンバーのサイン入りだ!


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「SANCTUARY」のプロモEP。こちらもメンバーのサイン入り。


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サクソンのサイン入りレコードの数々


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TANKだらけの一角


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レミー・キルミスター追悼コーナーもあった。


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デフ・レパードのデビュー・アルバム日本盤が


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貴重な1982年の「レディング・フェスティバル」のLP


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「NWOBHMを検証する!」シンポジウム


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安江正也/広瀬和生/伊藤政則/Paul Di'Anno/通訳/丹下眞也(OUTRAGE)


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東海市芸術劇場の館長兼芸術総監督・安江正也氏が取り仕切る







 ライヴとシンポジウムという珍しい組み合わせとなった「NWOBHMを検証する!」


 新日本フィル交響楽団の事務局次長であった安江正也が地元知多からの要請で東海市芸術劇場の館長兼芸術総監督となった事からこの企画はスタートしたらしいが、イングヴェイ・マルムスティーンの新日本フィル交響楽団との合体を成功させた氏の熱意が結実したものでもあった。
 まさか東海市で、メタルイベントが!というのは地元愛知県民としても驚きであったが、こういうユニークなものが公共施設で企画される事は大賛成。今後もこの企画が末永く続く事を願っている。


 さて、その第一部、シンポジウムである。

 客電が点いている中、その安江さんがステージに登場。
 事前説明後、本日のパネリストが呼び込まれた。

 BURRN!編集長 広瀬和生氏、メタルゴッド 伊藤政則氏、アウトレイジ丹下眞也さんが次々と現れ、最後にポール・ディアノが車椅子に乗り、安江さんに押されて登場した。
 その姿に驚いた観客も多かったようだが、私は事前にその話を聞き、近々のライブ映像を見ていたので その衝撃は緩んでいた。全盛期の痩せた姿とは異なり大きく太った容姿にも驚いた者は多かったに違いない。


 シンポジウムは、やはり伊藤セーソク氏が中心となって話が進められた。
 その内容とは−音楽業界に入ったものの、ハードロックとプログレッシブ・ロックの人気の衰退と共に仕事が減少し、何かを見つける為に渡英した時(1979年)の思い出から話を膨らませていった。
 つまり、其処でアイアン・メイデンに出会う訳である。
 まだまだパンクとニューウェーブが幅をきかせていたロンドンのミュージックシーンで、「何も聞くものが無かった」セーソク氏の心を捉えたアイアン・メイデン。
 バンドを追っかけてライブハウスに通い始め、早速、スティーブ・ハリスと直接、コンタクトを取るのである。
 なんでもその頃のメイデンの人気は凄まじくメタルマニアの口コミと音楽雑誌の影響で2週間で5倍ぐらい客が増加したらしい。
 また、そのファン増加の下支えとなったのがNWOBHMをアメリカに広めたブライアン・スラゲルメタルブレイド創業者)とジョニーZメガフォースレコード創業者)であった。
 彼らは、自分の店で輸入盤が高くて買えないファンに(もちろんタダで)聞かせたという話には泣かせられた(笑)


 そして、アイアン・メイデンについて、もう一つ興味深い話も語られた。
 デビューから順風満帆と思われたメイデンも3rdアルバム「The Number Of The Beast」まではレコードやマーチャンダイジングの売り上げをツアー資金に充て、バンド自体個人では全く儲かっていなかったというのは驚きであった。それに、NWOBHMの中でメイデンが生き残ったのは優秀なマネージャーが付いていたから−というのはなるほどと頷いたのだった。



 それから、NWOBHMの成り立ちについてのセーソク氏の見解は−。

 「NWOBHMは労働者階級の不満が募って生まれた」というパンクのような理由も、いかにもな後付けな結果論であり違うと延べ、「NWOBHMはパンクを通過していた新しいものである」というのも当時、言われたがそれも事実と違うと語った。この新事実に私は、長らく信じてきたものも一瞬にして簡単に覆される事を知った。

 ところで、肝心のポール・ディアノの意見は、アイアン・メイデンだけが特別であり、他のバンドはアイアン・メイデンの人気にぶら下がっていただけだった。と言い、他のパネリスト(あるいは観客からも?)からは苦笑される?のだった。
 そのポール・ディアノは「夜からのコンサートに集中したい」と途中で、ステージから退場するという暴挙に出るに至っては唖然呆然。マア、半分病人のような風体のポールには納得するしかなかったのだが。


 その後、ますますセーソク氏の饒舌さは磨きがかかり、結局、予定時間をオーバーしシンポジウムは 15時前に終了した。






「NWOBHMを検証する!」LIVE


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「The Ides of March」で、ディアノ以外のメンバーが登場。血湧き踊る瞬間。


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「Sanctuary」で、ポール・ディアノ登場。


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大谷慎吾(UNITED)、安井義博(OUTRAGE)熱演!!


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車椅子で歌うポール・ディアノ


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熱唱


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「Genghis Khan」のようなインストも、再現性はハンパない。


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大谷慎吾、安井義博のグループの壁を超えた安定感。


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阿部洋介はソロを取ることは少なかったが、D.マーレイ役に徹した。


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未だパンク・ボーカリストを自認するポール・ディアノ


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大谷慎吾、阿部洋介(OUTRAGE)が唯一、同じ画角に収まった曲


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バンドのセット


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アンコール明けは「Transylvania」


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最前列から「The Ides of March」「Sanctuary 」「Wrathchild」「Prowler」
http://www.youtube.com/watch?v=u8qo3GSjlD8














SET LIST
1The Ides of March
2Sanctuary
3Wrathchild
4Prowler
5Marshall Lockjaw (KILLERS)                      
6Murders in the Rue Morgue
7The Beast Arises (KILLERS)
8Children of Madness (PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE)
9Genghis Khan
10Remember Tomorrow
11Faith Healer (THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND cover)
12Charlotte the Harlot
13Killers
14Phantom of the Opera
15Iron Maiden
16Running Free
・・・ Encore ・・・
17Transylvania
18Blitzkrieg Bop (電撃バップ) (RAMONES cover)
19Anarchy in the U.K. (SEX PISTOLS cover)




「KILLERS」「PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE」曲、そしてカバー曲以外は全てIRON MAIDENの曲であった。










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終演後、ロビーに貼りだされたセットリスト。7曲目の「Purgatory」がカットされたのが判る。
















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