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1983年12月8日、未だ、忘れられないライヴ初経験となったナイトレンジャーの初来日公演から、10回目(ナイトレンジャーとしては13回目の来日)の参加となった今年のナイトレンジャー来日公演は バンド結成「35周年」記念ツアーの一環で行われたものであった。 しかし、なぜか、ここ最近の来日公演では考えられないほどの盛況ぶり。 それはチケット入手の段階でも明らかであった。 普段、利用している「CBCロックハウス」という先行予約は、受付開始から数時間で早々と終了。 そんな状況を知らなかった私は、完全に乗り遅れてしまい、この時点でもう、前の方で見る事は諦めるしかなかった。 その後、ぴあの先行なども有ったが、指定席は外れ、もう立ち見しかないのか?と思ったら処で3度目のイー・プラスで奇跡的に当選。 だが、席は推して知るべしであった(苦笑)。 当日、会場で確認した席は、PAの前、最後尾より一列前の並び、横は端近くであった。 PAと並ぶ最後尾は、2、3段高くなった席列な為、自分の列より見易そう。つまり、実質、自分の列が最後尾と言って良いのではないだろうか(笑)。 マア、立ち見でなかった事だけが救いではあったのだが。 ライブ開演直前、その2、3段高くなった最後尾には外人女性が二人ほどがスタッフに促され着席した。 「あれは?」 数日前、ツイッターの映像で見たケリ・ケリーと、ブラッド・ギリス?の奥さんではないだろうか。 と−すぐ思い出した。この席で良かったのはそれぐらいである(苦笑)。 開演時間も過ぎ、場内にモトリー・クルーの「Dr.Feelgood」(あるいは「Kickstart My Heart」だったかも ?)が流れると、歓声とも笑いともつかぬものが客席から上がった。 すると最前列?の兄ちゃんが、客席全体にスタンドアップを促すものの、誰も立たず(苦笑)。 しかし、この兄ちゃんが用意した日の丸に「ナイト・レンジャー」のロゴをあしらったフラッグを掲げると大歓声。意外にも盛り上がったのだった。 (後述するが、このフラッグは、アンコール前にメンバーに渡され、もう一枚のフラッグと共にステージで掲げられた。その後、フラッグはメンバーと共に楽屋へ消えたが、終演後、この兄ちゃんはステージ近くで、フラッグを返して貰いたかったらしく、「返してもらわないと、帰られへん」とボヤいていたのを聞いた(笑)) オープニングのSEは 前回来日時と同じAC/DCの「You Shook Me All Night Long」であった。 「Please Welcome Night Ranger !! 」 野太いアナウンスで、ライヴは始まった。 前日の広島公演のセットリスト通り、ライヴ開始は新曲「Somehow Someway」であった。一斉に上がる大歓声。 中央のマイクスタンドで熱唱するジャック・ブレイズの周りを動き回るブラッド・ギルスとケリ・ケリ―。 今や、見慣れた光景でもある。 ギターソロは、ブラッドの激しいアーミングや、ケリ・ケリ―の速弾きとコンパクトでありながらも既に見所満載だ。 だが、新曲ゆえ、まだ気分的には、ナイト・レンジャーモードではなかったかもしれない。 しかし、何十年も聞き慣れた「Four in the Morning」のキーボードのイントロが流れ始めると一気に「ナイトレンジャーのライヴに来たんだ」という気持ちにさせ、たまらなくなった。 これが「ナイトレンジャーなんだ」と.....。 当然ながら、サビの 「I can't fake anymore It's such a hard time loving you」 は大合唱。 ソロは、Gibsonのゴールドトップを操るケリ・ケリ―。 その姿に、今も、ジェフ・ワトソンを重ねてしまうのは長年のファンには仕方ない事であろう。 ジェックが「Sing Me Away!」と叫ぶ。 ジャック、ブラッド、ケリ3人がステージ上手で固まり、リフを弾いている。正しくこれがナイトレンジャーの姿だ。 定番の曲なれど、これも、ここ1年の間にバッキングを含め練習し、演奏映像をネットに公開しただけに今までにない程、身近というか、どのように弾いていているのか?目と耳で確認しながらエアギターを弾いた。 そして「Sing Me Away」のサビで拳を振り上げ、個人的には慌ただしいものとなってしまった(笑)。 ライヴスタートから勢い良く3曲を駆け抜けたバンドは、ここでちょっと小休止。 ジャックが観客に語りかけた。 それはバンド結成、デビュー35年を振り返るものであった。 「俺たちがここに初めて来たのは1983年だ。そのとき来てた人は手を挙げて!その時に生きてた人は? じゃあ、その時にまだ生まれてなかった人は?」 当然、初来日公演に行っている自分は、1983年の問いで、意気揚々と手を挙げた。(見える訳もないだろうが、ジャックに気付いて貰いたいという気持ちの一心で。) 隣のファン(同じぐらいの年齢か)も手を挙げていた。同士か? だが、この質問は前回の来日公演でもしたと思うのだが(苦笑) マア、活動歴の長いバンドは今や、恒例行事なのだろう(笑)。 ジャックに促されたブラッドが、センターに出てくる。 そしてあのボリューム奏法を絡めたイントロが聞こえ始めた時は、心の中でガッツポーズ。 先の広島公演では披露されていなかった「Rumours in the Air 」であった。 しかし、今回、そのボリュームを触っていない(らしい。後でそういう話を訊いた)。こんな事は初めてだ。 ボリュームペダルを使用しているのだろうか? ボリューム奏法は正に「視覚的効果」をも狙ったものなので、敢えてそれを今回は狙わないということなのか? 謎ではある。 (その後の東京公演では、ボリュームをいじっているのが確認出来る。一体、どちらだったのだろう?) ただ、まさに今、自分が練習している曲だけに、これまた私は完全なるエアギターを弾いた(苦笑)− 特にブラッド・ギルスのソロは、ここ最近ずっと、練習しているので、ギターのポジションが自然と目に浮かび、まるで”目に見えないネック”を持つようにエアギターを弾いたのだった。 そのギターソロの後は、定番の長めのブレイクが入る。 アウトロはステージ上手で、ケリが速弾きを決める。 これも練習しようと思っているだけに遠目ながら、ケリのフィンガリングを凝視してしまった。 ケリーがハンドマイクを持って ドラムキットから下りてくる。 そうなると、次の曲は大体、想像がつく。 やはり「Sentimental Street」だ。 一旦、ステージ上は、キーボードのエリック・レヴィとケリーのみとなる。 ピアノ音源のキーボードのメロディに乗せ、ケリーが歌い始め、セカンドヴァースあたりで再び、ジャック、ブラッド、ケリがステージに復帰するとケリーはドラムキットに戻った。 ここからはエレクトリックなバンドサウンドだ。 アームを目一杯際効かせたブラッドがソロを決める。 これも、もう30年はずっと(間は抜けているものの)見続けた光景である。 最後はケリーの独壇場ともいうべきバリトン?ボイスを響かせて、余韻を際立たせた。 途切れなく、聞き慣れたイントロに乗せて、メンバーの出身地に絡めて「〜 California」とつぶやくジャック。 そうなれば あの曲しかない。そう「Growing Up in California」だ。この曲も広島公演ではやらなかった筈である。 ここ最近では、特に明るい、快活で勢いある曲に盛り上がりも最高だ。 ジャックの「Secret」「Secret」の呟きがそのまま エリックのキーボードフレーズが始まった。 つまり「The Secret of My Success」である。 以前は、必ずこの曲が主題歌となった映画「摩天楼はバラ色に」やこの映画に主演したマイケル・J・フォックスに絡めて曲紹介していたものだが、今回それはなかった。 サビの歌詞「It's like the sound of electric guitars」の「electric guitars」で客が叫ぶというのも恒例だ。 この曲ではブラッドとケリが気持ちよく、ギターハーモニーを奏でるのも見所、聞き所であった。 また、ちょっとしたケリーのドラム・ソロの後に、そのドラムのみで「Na Na Na 〜」と客席とのシンガロング。 実に感動的であった。 ジャックとブラッドの、まるで”掛け合い漫才”のようなMCの後、ジャックが 「新しくて古い曲、ずっとプレイしていない曲を特別にやろう」 と言って、この曲のリフが聞こえてきた時は「おおー!『Night Ranger』じゃん」と思わず、声が出てしまった。 広島公演のセットリストにはなかっただけに「Rumours in the Air 」に続き、スペシャルなサプライズ感で満たされた。 この曲を聞いていつも思い出すのは 私をこのHM/HRの世界に引きずり込んだ高校時代の友人の事。 当時、スラッシュメタルに凝り始めていた彼はこのナイトレンジャーのデビューアルバムの中で この「Night Ranger」が好きだった。 「Night Ranger」の後半、テンポアップして、スラッシュメタルのようなスピード感溢れるリフが炸裂する事がスラッシュ好きな彼の、お眼鏡に称ったのだった。 そんな事を脳裏で振り返りながら、私は拳を振り上げたのだった。 「新しくて古い曲」という或る意味、言い得て妙な「Night Ranger」の演奏後、ジャックが35年の感謝を改めて述べた、敢えて日本語で「ココロカラ〜」と言ったのも印象深かった。 そして素早く、アコギに持ち替えたケリがジャックの横に並び、コードを奏で始めた。 その調べに乗せて「トミー・ショウ」「テッド・ニュージェント」と名前がジャックの口から飛び出す。 そうなれば、曲はダム・ヤンキーズだ。「High Enough」だ。 サビの部分で大合唱、あるいはジャックが客に歌わせるというシーンもお馴染みだ。 ダム・ヤンキーズが公に活動停止して、既に20年以上経過しているものの、もう終わってしまったバンドという感覚がないのは、こうやってナイトレンジャーで歌い続けている為だろう。 とは言え、たまには違う曲もやって欲しいとは思うのも正直な処である。例えば「Come Again」とか「Tell Me How You Want It」とか(笑)。 だが「High Enough」によって 綺麗なコーラス・ワークで終わらせるという魅力も このナイトレンジャーというバンドの姿であると判らせた。 「この曲は俺の大好きな曲なんだ。ジャック、ありがとう」 と「High Enough」を賞賛するブラッドに対し、予想外と感じて照れたジャックが 「Wow もう一度言ってくれる?」と返す。するとブラッドは 「お前、カワイイねぇ」とまるでカップルのようなイチャイチャ・トークを展開。 到底、63歳と60歳の会話とは とても思えなかった。 だが、このMCで一番、驚いたのはナイト・レンジャーよりも以前の話に及んだ事であった。 「35周年か、俺とブラッドとケリーはもう40年一緒なんだ」 とジャックが言うと 「Rubiconさ。『California Jam 2』 は1978年3月18日だった。俺の人生で最大のロックンロール記念日だ。Aerosmith、Heartもいた、そしてRubicon!」 「えっ!? 今、ルビコンって言った?」と心の中で、聞き返すほど驚いてしまった。 Rubiconとはナイト・レンジャー結成前に、ジャック、ブラッド、ツアーのみであるがケリーが参加していたファンク・ロック・バンドであった。 云わば、ナイト・レンジャー結成のきっかけとなったバンドである。 だが、雑誌のインタビューでもその頃を振り返るのも余り訊いた事がないし、ましてやステージでバンド名を出してまで想い出を語るなんて 想像も出来なかった。(しかし大阪公演に至っては、そのRubiconの曲も少し、披露したのだという。これまた驚天動地の事である。) だからこそ、驚いたのだが 「俺たちはビッグになる、成功するって言ってたのにダメだったな。そして Night Ranger を始めたんだ。35年経ってもニューアルバムだ! やめちゃダメってことさ! ずっと続けるんだ!」 とRubiconでの失敗と、それをバネにナイトレンジャーを始め、今もずっと続けている事の意義を 熱くジャックが語り、それは次の曲への布石となった。 「Don't Let Up ! 」客とコール&レスポンス。 ニューアルバムのタイトルソング披露か?と思わせながら、結局は広島公演でもセットリストにあった「Truth」の演奏を始めた。 だが、予想通りというか、ミディアムテンポのパワーバラード曲ゆえ観客の反応はイマイチという感じであった。 これなら、ニューアルバムの中でも、もっとノリの良い「Day & Night」を演奏すれば良いのに。と思わずにはいられなかった。 (日本公演最終日の東京公演では、「Day & Night」は披露された。) 再びMCタイム。 「ここに来る時は俺たち沢山の曲を準備してくるんだ。だって君達が別の会場にも来ることを知ってるからね、だから毎晩違う曲をやりたいんだ。大阪、東京の2公演でも違う曲をやるよ」 とジャック。日本公演は特に35周年を意識したものとなるようだ。 この時、既にブラッドはエレキからアコギに持ち替えていた。 ブラッドがアコギでストロークを始める。 それは「Neverland」収録の「Forever All Over Again」。 (自分にとって)1998年の来日公演以来の披露だった。懐かしい。 個人的には、なぜかこの曲を聴くと、夕方の風景が思い浮かぶ。 ケリの時折入る、オブリガードや叙情的なソロプレイが心にスッと入ってきた。 ジャックからエリックの紹介と共に「Special Gift For You 〜」と言って、ステージを下がるジャック。 スポットライトを浴びるエリック・レヴィが徐ろに、ピアノ音源でキーボードを弾き始める。 エリックのソロタイムの始まりであった。 このバンドにはやや不釣り合い(笑)な美しい調べを弾ききると、暗闇のステージの後方では既にケリとブラッドが控えていた。二人ともアコギを持ったままである。 スポットライトに浮かび上がるケリが あの特徴的なイントロを奏で始めた。 「Goodbye」。 ジェフ・ワトソンのアルペジオが先導したこの曲。その代わりのケリ・ケリーも、綺麗にアルペジオを決める。 其処に、ブラッドがオブリガードのフレーズを重ねていく。 ドラムキットを下りたケリーも其処に加わり、ベースを下ろしたジャックと二人で歌い上げていく。 後半は、エレキに持ち替えたブラッドが見せ場を作り、ソロを弾きまくった。 ケリーの「One、Two、Three」のカウントと共にお馴染みのイントロが、場内に響き渡った。 「When You Close Your Eyes」も、今年、自分の下手な演奏をネットにアップしただけに、いつもと違った見方をしてしまう。手に取るようにギターのポジションが目に浮かんでくる。 そして当然ながら エアギターを奏でる。 特にケリのギターソロでは 自分の至らなかったプレイ(後半の速弾き部分)が思い浮かんで苦笑してしまう。やはり本物は違うな。と(笑)。 「When You Close Your Eyes」の熱演を終えると、ジャックが 「Don't Tell Me You What ?」「Don't Tell Me You What ?」 と客を煽る。お馴染みのコールだ。 すると始まる有名なイントロ。 スライドを合わせた単純なフレーズながら、リリースから35年を過ぎても こうも心を捉えるのだろう。 もちろん、バンドの代表曲ゆえ、イントロが流れた瞬間、大歓声だ。 サビの「Don't Tell Me You Love Me」は大合唱。 そして目玉のギターソロを心待ちにする。 この曲では、ブラッドより、二番目のソロを奏でるケリに より注目が集まる(あくまで個人的見解であるが)。 エコノミーピッキングの、あの弾きにくい速弾きフレーズをステージ下手で披露していた。 こんな最後尾ではなく、もっと前で見る事が出来れば、その様子を肌で感じられるのに。と思わずにはいられない瞬間だった。 二人の晴れ姿を示す時間が終わると、新たな展開が待っていた。 それはあのリフで明らかだった。そう「Highway Star」である。 ひとしきり美味しい処直前まで(ギターソロ直前)弾いた処で、エリックが「Don't Tell Me You Love Me」のバッキングを鳴らす。 それに乗せて、ジャックが歌うは「This Boy Needs To Rock」のサワリだ。 そんな”お遊び”が有るのも、この曲の、このナイトレンジャーというバンドの特徴である。 「Don't tell me I don't want to know」 でシンガロングと、いつもと変わらない盛り上がりで、ライブ本編を終えると、メンバーはステージを下りていった。 2分ぐらいのブレークの後、メンバーはステージに復帰した。 誰かが手渡したのか?判らないが、アメリカ国旗とナイト・レンジャー35周年をかたどったフラッグをジャックらが手に持ち、観客に掲げた。 それを見て、件の最前列の兄ちゃんは、先程から用意していた「日の丸」にナイトレンジャーのロゴをあしらったフラッグをメンバーに手渡した。 アメリカ国旗と日の丸を横に並べ、巧く日米合同という形で客席に掲げてみせた。 すると、当然ながら場内は大盛り上がり。 マイクを取ったケリーがメンバー紹介をした。 最後はジャックがそのケリーを紹介。 それを合図としてエリックのキーボードが 静かにメロディを奏で始めた。 ケリーがハンドマイクでステージ中央に歩み寄る。 「Sister Christian」の冒頭を歌い上げ始めた。 そして一緒に歌うように煽る。 そうしながら、ケリーはドラムキットに帰還。 ステージ中央には、ケリ、ジャック、ブラッドも定位置に付いてバンドサウンドを轟かせた。 ケリは先程の「日の丸」をコートのように身に纏っているという具合だ。 ブラッドがアームを使ってためを効かせたソロプレイを披露。 最後は再び、ドラムキットを下りてきたケリーもケリ、ジャック、ブラッドと共にステージ中央に並び、歌い上げた。 感動的な余韻を残しながら、ライブもオーラスに向かった。 「Nagoya !」の観客とのコールアンドレスポンスの後、ジャックが 「 Still Rock in Nagoya !!!」と二度、叫ぶ。 ブラッドが、激しくアームダウンして「(You Can Still) Rock in America」の始まりを告げた。 「rock it, rock it, rock it」で拳を振り上げ、大合唱。初来日から全く変わらない光景だ。 そして注目は、ブラッドとケリのギターソロだ。 馬の嘶きのような効果音を出すアーミング(アームダウンからのハーモニクス)が印象的なブラッドのソロと、もちろんケリの8フィンガーである。 前回の来日公演では、ケリ・ケリ―というギタリストの挟持なのか、それとも完成形ではなかったので披露しなかったのか判らないが、フルピッキングで弾ききったケリが、今回はジェフ・ワトソン以来の伝統(?)である8フィンガー・タッピングで有名なフレーズを弾いた。 多くのファンがそんな事情を知っているのだろう。 8フィンガーのフレーズになると、ケリは観客の注目を一斉に浴び、より大きな歓声が上がった。 ジェフ・ワトソン、前任者のジョエル・ホークストラと見てきているファンからすれば、必ずしも流麗ではなく粗いプレイだったと思うが、ピックを口に加えての一心不乱な演奏に誰もが心を動かされたに違いない。 「Rock in America」の大合唱を経て、曲の勢いそのままにライヴも終了した。 場内が大きな拍手で包まれる中、バンドメンバー総出で”ピック撒き祭り”が始まった(笑)。 ケリーなどは固まりで客席に投げ、ケリは贔屓にしている(?)ロック系の服のブランドのステッカーさえばら撒いていた。当然、前の方では争奪戦であったが、ほぼ最後尾の自分には別世界の出来事(苦笑)。 先行でチケットを取れなかった事の悔しさがここに来て再燃するとは(笑)。と思わずにはいられなかったのだった。 騒然とした興奮状況の中、ライヴ最後は、前回公演(2014年)と同様に、三本締め。 なぜか、これが定番となったのか不思議であるが、日本的には盛り上がるのは必至である。 その後、メンバー全員で肩を組んで会釈。程なくして、ステージを下りていった。 ジャックがライブ中に「今後、毎日、セットリストを変えていく」という宣言があったが、それは大阪、東京2日間とツアーが進むに連れ、予告通りの結果となった。 大阪公演では1曲追加のみであったものの、東京最終日公演では、結果的に5曲も入れ替わり、前述したように新曲「Day And Night」が唯一、披露された。(また「Penny」が披露されたのも、羨ましい限りである。) それから結局、今年も大好きな「Eddie's Comin' Out Tonight」を此処、名古屋では聴く事が出来なかったのが、(広島公演と、東京初日公演では披露された。)残念であった。2011年以来、ずっと聞けていない私が聞けるのは何時なのだろう?(笑)。 わずか1週間あまりの日本滞在で、嵐のように日本を駆け抜けたナイトレンジャー。 3年ぶりの来日であったが、バンドはいつもと変らず同じように楽しいパフォーマンスを連日、披露してくれた。 今回、4月に心臓手術をしたケリーの体調も心配されたが、そんな心配も物ともせず、熱演を繰り広げた。 次回の来日が何年後か判らないが、きっと、私はまた会場に駆けつける事だろう。それを楽しみに待ちたいと思う。 ※MC部分は、Green(@ribbon_bear)さんのBlog「Stay Together」を参考にさせて頂きました。 ※画像もGreenさんに御協力頂きました。重ねてありがとうございました。 |
SET LIST | |
◆ | Opening S.E. You Shook Me All Night Long (AC/DC) |
1 | Somehow Someway |
2 | Four in the Morning |
3 | Sing Me Away |
4 | Rumours in the Air |
5 | Sentimental Street |
6 | Growing Up in California |
7 | The Secret of My Success |
8 | Night Ranger |
9 | High Enough(Damn Yankees) |
10 | Truth |
11 | Forever All Over Again |
12 | Goodbye |
13 | When You Close Your Eyes |
14 | Don't Tell Me You Love Me(include Highway Star) |
・・・Encore・・・ | |
15 | Sister Christian |
16 | (You Can Still) Rock In America |
17 | San-Bon-Jime |
緑字はニューアルバム『Don't Let Up』収録の新曲。
ナイト・レンジャー 10/9東京公演の映像を公開 会場全員で行った締めの「三三七拍子」も |