このコーナーを「やりたい」と思い始めてから、6年余りが経過してしまい、おいらは身も心もすっかり「オッサン」に(--;)。本題に入る前に、ここはオッサンらしく昔話に付き合ってもらいたい(強引)。
1992年。優秀な成績で大学の卒業延期(;_;)を食らいつつも、一部上場の某社に入社出来てしまい、人生をナメきっていた頃、こっそり某誌の製作を手伝うようになった。以後、現在に至るまで母校からの採用者が皆無というのは、さすが人事部、人を見る目があるというものである。
1994年〜1995年に「過去の名作漫画を再評価する」企画の末席を汚して、地味に活動を継続していたけど、会社が忙しいのと写真を撮っている方が楽しいので、いつの間にやらフェードアウトしてしまい、疎遠になってしまったのである。
そして、インターネット時代の夜明け前を迎える。当然のようにWebの魔力に引き込まれてしまい、Biglobeに2万円/月(年額ではない、念の為)を献上する生活となる(爆)。ベラボウに高いと思われるかも知れないが、かつてNIFTYの9600Bps回線は25円/1分であった。もちろん、いずれも電話代は別(;_;)。
インターネットの醍醐味といえば、何と言っても無修正画像のダウンロードWebページ製作である。なんたって好きな事が書けて、自分以外に修正を入れられる事も無い。そして、情報伝播が、同人誌、いや商業誌とも比べ物にならないほど早いのである。是非とも、漫画紹介ページ(”批評”なんてのは恐れ多い^^;)を作りたいを思い立ったのは自然の成り行きであろう。
ところが、おいらは過去に大きな過ちを犯してしてしまった。就職をきっかけに、実家にあった漫画の99%以上を古本屋に売却してしまったのである。今の自分の事を考えると、全くもって信じられん(--;)。まさに文化大革命に匹敵する焚書行為であった事は悔やみきれない。古本屋との会話も、これまたマヌケで…
私「漫画売りたいんやけど」
店「どれくらい量があるんですか?」
私「500kgぐらいかな、タウンエースの車体の沈み方から見て」
店「………(--;)」
これはもう、はかり売りの世界である。
無くなったものを嘆いても仕方が無いので、ここは一つ、テーマを絞るように考え方を改めてみよう。Web的に流行を追わないジャンルを選択すると特色があり、有利に働くはずなのだ。付け加えると、集める本の数が少な過ぎては面白くないし、多すぎると財力と時間が追い付かないから、このへんのバランスが難しい。
作家限定は、他のWebページとバッティングするし、そもそもファンサイトを作ろうってんじゃない。流行もの、キャラものは論外。料理ものは作品が多すぎるし、1作品あたりの巻数も多いので却下。逆に、ラジコンなんて「ラジコンロック」ぐらいしか思いつかん。麻雀ものは「哭きの竜」「ぎゅわんぶらぁ自己中心派」と「それ以外」という図式になってしまう。借金モノなら「ナニワ金融道」と「ミナミの帝王」と「それ以外」という具合なのだ。困ったものである(--;)。
むむぅ、と悩んでいた所…灯台下暗しとはよく言ったもので「カメラ関係」の漫画は、多すぎず少な過ぎず、自分の得意分野なのでツッコミ(さっき”批評しない”って言ってなかったか?^^;)も少しは自信がある。よし、これで決定(^^)。
ネット時代の大きな恩恵の一つに、検索性がある。それまでは「捜査はナァ、足が肝心やで」という具合に、古本屋を一軒々々巡回していたものだが、店が在庫情報をネットに上げていると、その手間が一気に省けるから、少々値段が高くても大助かりなのだ。また、キーワード検索のおかげで、ノーマークだった意外な作品にも出会えるのが嬉しかったりする。世の中は、まだまだ知らない事だらけである(^^;)。
本も揃ってきて、2001年も差し迫ってから1作品だけ扱って試験的にやり始めてみたのだが、忙しくなって後回しにしているうちに意欲が減退(--;)。2003年に心機一転して再始動しようと思っていたら…
カメラどころか、作品も、貴重な資料も本も全部焼かれてしまった(;_;)。失意のズンドコの中、2003年になってから、漫画を新たに買い揃えるという暴挙に出たのであった(示談金も入ったし--;)。
結局、怠惰な心がけではイカンという思し召しか、6年ごしの煩悩がリセットして再起動を余儀なくされたのである。目標としては、2〜3週間を目処に1作品を紹介する予定で、これでも1年もつので、気長に、生暖かい目で見守って頂きたい限りである。
ここで紹介する作品の紹介・感想は「漫画ファン」よりも「カメラファン」寄りに書いているので、マニアックな専門用語を使う場合も、ままある。当初は、別窓なんか開けて補足説明しようと思ったんだけど、それだとキリが無いので、分からない事は、Webで調べるなり掲示板で聞くなりしてくれぃ。
まかり間違って、カメラ漫画紹介を「カメラ雑誌の1コーナーにする」(むかーし、CAPA誌で、カメラ漫画紹介が小さく扱われた事はあったけど)とか「別冊付録で付ける(ぉぃ)」なんて話が持ち上がった場合は、別においらに一枚かませろなんて言わないので、事前にこっそり教えてくれると嬉しいとか書いてみるテスト(^^;)。