まちがい電話


  だいたい間違い電話を受けるってのは、いつも腹立たしさ満点のイベ
 ントであります。「すみません」の一言があってしかるべきなのに、
 「あ」とか言われて電話を切られる事が非常に多いのです。次に多いの
 は「あ、まちがえた」と言ってやはり電話はその場で切られます。夜中
 の無言電話は極悪非道ですが、だからといって何か言えばいいってもの
 じゃないでしょう。

  私が電話を受ける時は「はい○○です」と自分の名を名乗ってしまう
 タチです。悪質電話やストーカーが暗躍する昨今、自分の名を先に名乗
 るのは避けるべきと言われます。が、しかし、体の中に脈々と流れてい
 るナニワアキンドの血には抗えません(笑)。先に自分の素性を明らか
 にするのは、商売の基本であり自分をアピールする基本です。ただ勘違
 いして勤務している会社で電話を受けて「はい○○です」などと自分の
 名前を言ってはいけません。「アンタは社長か?! (^^;)/!」とツッコ
 まれるのがオチです。

  さて、最近では猫でも名前を書ければ加入できる(できへんできへん)
 「携帯電話・PHS」ですが、これも加入件数に比例して間違い電話が
 多くなっているといます。結構古い時期(NTTのデジタル方式が政令
 指定都市ですら満足に使えなかった時期)から携帯電話を愛用していま
 すが、確かにここ1年の間で間違い電話は急増しているように思います。
 現在では、週に一度は間違い電話の洗礼を受けてしまう程なのです。

  「△△工業の□□さんですか?」というのが私が間違われる定番です。
 3連続で同じ相手からヤラれた時、「え〜かげんにせんかい!」と相手
 から□□さんの電話番号を聞き出してみますと、私の番号と1番違いと
 いう事が判明しました。逆に考えれば、□□さんも私と間違われている
 可能性が高く、私とて携帯電話の使用頻度は低い方ではありません。両
 者痛み分けといったところでしょうか。

  昼間ならまだ許せますが最近は夜中に間違い電話が入る事が多くなっ
 ています。諸般の事情で携帯電話を24時間稼働させているのが、裏目
 に出てしまうわけです。そして、内容のほとんどが…

      「はい…」「ガチャ、ツーツー」

  という電光石火の早切られ、をされます。凸(-_-#)無礼にも程があり
 ます。一晩に、それも寝ついてから2回くらった日にゃあ怒メーターが
 フルパワーになるってもんです。

  で、この時、ある仮説がヒラめきました。それは「間違えた相手は、
 女が持っている携帯電話にかけようとしていたのではないか」という事
 です。それなら「相手の第一声が男の声」なら、間違えたか、ヤバイ状
 況(笑)かのどちらかでしかなく、即切りもうなづけます。ならば、こ
 ちらにも考えがあります。「待ち伏せ作戦」実行するのみです。

  電話を受けても、こちらからは、3秒ぐらい無言で待っています。そ
 うすると、相手の方からシビレを切らして話しかけてくるはずです。私
 あての電話でしたれば、そのまま「いや〜ごめんごめん」と受ければい
 いのです。もし、相手が、

       「ねぇ〜△△ちゃん、どうしたの〜」

  と、女の名前を呼びかけてくるチキン野郎だったら…

     「ワシの△△にちょっかい出してるのはキサマか!!」

  と、言ってやるつもりです。そう言いたくてウズウズしています。待
 ち伏せする事、はや1カ月近く…残念ながら(?)女と間違えてかけて
 くるヤツにはまだ出くわしていません。この仮説は正しいと思ったのに
 なぁ。

  最後に、職場で多く体験する厄介な間違い電話は「受話器を取ったら
 ピ〜ヒャララ」というFAX間違い電話です。送信側の人間がFAXを
 手動で操作していたのであれば、電話が繋がった時に人の声が聞こえて
 くるので間違いに気がつく可能性が高くなります。が、機械まかせにし
 てしまうと、正常に送信されない限り、延々と再送が繰り返される事が
 あります。受け取る方は、数分毎にキャリア音と会話をするハメになり、
 これは非常にムカつきます。

  先日、妙案が浮かんだので実行する事にしました。受話器を上げてF
 AXのキャリア音が聞こえてきたら、内線でFAXに転送するのです。
 FAXのネゴシエーション(通信接続動作)の時間は結構余裕がありま
 すので、うまく受信出来る事が多いのです。そうして、送信元の素性が
 判明したら、担当者の電話にFAX報復攻撃…したい所をグっと押さえ
 て、「まちがっとるでよ〜」と教えてあげます。まあ、一般家庭の場合
 は無理かもしれないけど、オフィステクニックとしては覚えておいて損
 はないですよ。

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