07/11/2004
シリンダーヘッド ポート研磨 その1
本日はここまでです。
次回をお楽しみに!
さて、シリンダーヘッドのポート研磨をしてみましょう。
ポート研磨については、ポートの拡大は行なわず、基本的に『サメ肌』状態
の内壁を整えるだけにします。
研磨に使う道具は電動ドリルにフレキシブルシャフトを取り付けたものを使
用し、荒削り用に『ロータリーバー』表面均し用に『ホイールサンダー』を
とりあえず用意しました。
不注意でバルブシート等を削ってしまっては大変なので、研磨したくない部
分はテーピングを施します。 又、フレキシブルシャフトのヘッド部(チ
ャック)がシリンダーヘッドに接触しても大丈夫なように不細工ですが、こ
こもテーピングしてみました。
それから特にインテーク側は、バルブガイドがポート内に突き出ているので
削らないようにコーヒーのスチール缶でバルブガイドの保護カバーを作って
みました。
書き忘れましたが、バルブガイドは空気の流入抵抗を少しでも減らす目的で
削られる方もおられるそうですが、バルブを支えている部分でもあり強度不
足が懸念されるとの事なのでガイドはそのまま削ら無いことにしました。
バルブガイドを一旦抜いてしまう方法もありましたが、今一根性が足りず、
結果思いついたのが保護カバーです。
いよいよロータリーバーを使ってポート内の『サメ肌』を荒削りします。
相手がアルミなのでシャフトが踊ることなく意外にサクサク削れますが調子
にのっていると削りすぎてしまうので、集中して作業します。
今回はインテーク側を削っていますが、サクサク行くとはいえポート内部は
狭く又、ロータリーバーのシャフトの長さもさほど長くないので、当然奥ま
で届きませんし、削る角度も自由が利かないので、なかなか思ったように作
業が進みません。
ロータリーバーが届かないところはサンドペーパーを使い、手で削っていき
ます。
約3時間かけてやっと1ポートの荒削りが完了した状態です。
時間がどれだけあっても足りませんね!
あせらずじっくり時間をかけて丁寧にやりますが、シャフトの長いロータリ
ーバーを見つけないと・・・・・・・・ちょっと辛いです。
07/18/2004
シリンダーヘッド ポート研磨 その2
インテーク側の荒削りが完了し、次は仕上げを行います。
前週の荒削り作業では1つのポートを研摩するのにえらく時間が掛かりまし
たが慣れもあって今週の作業は非常にスムースに進みます。
雑になったとも・・・・いえいえ丹精込めてます。(^_^;)
一生懸命に磨いてます。
ポート内の仕上げですが、使用するビットはホイールサンダーとシリコンバ
フを使います。
ホイールサンダーは荒削りした表面全体を均一に整え、シリコンバフでは更
に表面を細かく磨き上げます。
今回から新たに電動ルーターを使うことにしました。
電気ドリルにフレキシブルシャフトを装着したものは、ヘッド(チャック)
が大きく、狭いポート研摩には使いづらい為です。電動ルータは回転は高い
ですがトルクが小さい欠点はありますが、取り廻しはバツグンで狭いところ
も◎です。
荒削りの段階では小回りが利かなかったせいもあり、表面の凸凹を取り除く
くらいの状態ですが、ホイールサンダーは非常に滑らかにアルミの地肌を整
えてくれます。 ちなみに番手は80と120を使い分けています。
指先でポート内の凸凹をチェックします。
次は整った地肌をシリコンバフで磨きます。
砂消しゴムのような素材で出来ています。 仕上げの磨きの他、細かな部分
の研摩も出来てしまうので微妙な曲線を付けたり、角などの研摩し難い部分
にも重宝します。
このルーターと研摩材のおかけで作業もトントン拍子です。
と言う事でインテーク側研摩の完了です。
白く輝くアルミの地肌は非常にきれいですね〜!(^_^)v
この調子でエキゾースト側に取り掛かることにします。