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| ○ | 総括 桜吹雪が舞い散る中で行われた今年の関東オープン。例年なら茨城県那珂の特設グラウンドにおいて開催されるが、今年は会場の都合等もあり千葉県富津市に会場を移し開催する運びとなった。 参加選手は３０数名ではあったが、通じて吹いた強い南風は過去例のない大記録を生むなど、投げる者はもとより、見る者にとってもスポーツキャスティングの醍醐味を堪能することとなった。 とは言え、このような好条件の中でも不本意な結果に終わり、苦々しい思いで帰路についた者もいるはず。所詮は「遊び」とはいうものの、同じ舞台と条件で行われ、その結果と勝敗が鮮明に現れるこの競技。中毒に陥った選手に与える特効薬は練習しかないように思われる。 （記録表中の反転文字の方々はトップキャスター出場権獲得者） ○１種目 エントリーはベテラン藤地（バトル）のみであったが、いつもながらの安定したキャスティングを繰り広げた。 ○２種目 昨年のトップキャスター覇者である斉藤（ＪＳＣＦ・静岡）と、同種目の王者遠藤（コスモ）の激突に加え、遠藤から手ほどきを受けた高橋（コスモ）も同種目での参加となった。結果は斉藤の優勝、僅差で高橋が２位となり、３位の遠藤も平均で２２０ｍ超える超弩級の記録を残した。これまで遠藤の独壇場であったこの種目、同氏に共感・追随しようとする選手が次々に同種目に移り替わっており、これが戦国時代に入ったことを予感させるところである。なお、上位３名のほか、惜しくも４位に甘んじた加藤も加え、本年８月、ウェールズにおいて開催予定の世界選手権出場も視野に入れており、今後の活躍が楽しみである。 （最長、高橋） ○３種目 ここ最近、同種目における星（釣遊）の安定した投てきを見ると、既にベテランの域に達した感もある。２名のエントリーであったが星が順当に勝利を収めた。 ○４種目 ひとたびフォローとなると２００ｍ超もあり得る同種目。過去の成績からすれば平井・菊池（バトル）を中心に富永（全日本）、川井（コスモ）、池田（ＪＳＣＦ・静岡）の争いが予想されたところ。結果は、久しぶりの参加となった池田が優勝、これに川井が続き、３位には新春オープン入賞者の入澤（一般）が３位に滑り込んだ。 （最長、池田） ○５種目 ここ最近、６種目との結果に余り差がなくなってきた同種目。これは選手各位による日頃の努力と研さんの結果であることに間違いのないところ。優勝の稗田（一般）、２位の城石（全日本）とも三投平均２００ｍを超える好成績を残した。３位原（コスモ）の最長も２００ｍを超えを記録するなど、上位選手の結果は立派であった。 （最長、城石） ○６種目 フォローが強ければ強いほど花形種目を演ずる選手としては気合いの入るところ。優勝した長島（コスモ）はその実力を遺憾なく発揮し、最長２３０ｍを超える投てきを出すなど盤石の勝利。対抗馬の黒澤（バトル）も最終投てきの結果次第では優勝の可能性もあったが、今一歩及ばず２位という結果に終わった。 （最長、長島） |
| 【文責：コスモ高橋】 |
