現在,JSCF(Japan Sports Casting Federation)では7種類の種目に よってキャスティング競技が行われていますが,ここではその種目別に紹介します。
【競技種目及びルール】   ジャパンスポーツキャスティング連盟競技ルール.pdf 詳細版はこちらをご覧ください。
種 目 ロッド リール 道糸 力糸 オモリ       備 考
女 性 自由 スピニングリール 2号
連盟指定
3〜16以上 25号
 競技用ビーパー
フリースタイル
第1種 自由 両軸回転 7号
連盟指定
無し 30号
 競技用ビーパー
フリースタイル
第2種 自由 両軸回転 3号
連盟指定
3〜16以上 30号
 競技用ビーパー
フリースタイル
第3種 自由 スピニングリール 5号
連盟指定
無し 15号
 競技用ビーパー
フリースタイル 
第4種 自由 スピニングリール 2号
連盟指定
3〜16以上 15号
 競技用ビーパー
フリースタイル
第5種 自由 スピニングリール 2号
連盟指定
3〜16以上 25号
 競技用ビーパー
フィッシングスタイル 
第6種 自由 スピニングリール 2号
連盟指定
3〜16以上 25号
 競技用ビーパー
フリースタイル
※各種目とも,1人5回投てきし,内3投の平均距離にて順位を決定する。
 ただし,3回ファウルした者は失格とする。
 

【グラウンド】
第1種目
 回転スプール,道糸7号,力糸なし,オモリ30号
 長さ4〜4.2m,オモリ負荷33〜35号程度のロッドを使用する。
 スウィング投法で,160m前後の飛距離。
 力糸なしのため,フィニッシュに向けて押し出す力を徐々に増していくようにすること。オモリと糸との繋ぎ方の工夫により押し出しの許容限度は大幅に向上する。また,練習において糸の許容限度を確かめるよう心がけることが大切。
第2種目
 回転スプール,道糸3号,力糸あり,オモリ30号
 長さ4〜4.2m,オモリ負荷35号程度のロッドを使用する。
 スウィング投法で,210m前後の飛距離。
 最もパワーを必要とする。また,リールの扱い方も高度なテクニックを必要であり,リールのメンテも飛距離の重要なポイントとなっている。世界レベルの遠投記録は回転スプールで記録されており,道糸が2号ならば第6種目(固定スプール)よりも飛距離がでるとも言われている。
第3種目
 固定スプール,道糸5号,力糸,なしオモリ15号
 長さ4m,オモリ負荷27〜30号程度のロッドを使用する。
 スウィング投法で,140m前後の飛距離。第1種目同様,オモリと糸との繋ぎ方,糸の許容限度の把握がポイントとなる。なぜか,愛知勢がこの種目に強い。
第4種目
 固定スプール,道糸2号,力糸あり,オモリ15号
 長さ4m前後,オモリ負荷33から35号程度のロッドを使用する。
 スウィング投法で,170m前後の飛距離。
 オモリのスウィングを速くし,鋭く一気に右手を押し出す。軽いオモリのため,ロッドを振り回し気味になりやすいので注意が必要。実釣主体の人にとっては,予想以上の飛距離が出ることでビックリするが,15号という軽いオモリでもこんなに飛ばすことができる。ロッドを曲げられない人,つまり振ってしまうタイプの人ではこの種目では勝てない。
第5種目
 固定スプール,道糸2号,力糸あり,オモリ25号
 長さ4m前後,オモリ負荷33から35号程度のロッドを使用します。
 V字投法で,190m+の飛距離。
 スウィング投法以外で地面にオモリを置いてから投てきするならば,いかなる投げ方でもOK。回転投法は投げる前動作が派手なため飛距離を稼げるように思われがちだが,実際はV字投法がベスト。実釣と直結した競技であることから参加者数が多い。また,この種目を通してスウィング系に興味を持つ人が多く,スポーツキャスティングの入門的な種目として位置づけられている。タラシは短めに感じるかも知れないが2m+程度が良い。
第6種
 固定スプール,道糸2号,力糸あり,オモリ25号
 長さ4m前後,オモリ負荷35号+程度のロッドを使用します。
 スウィング投法で,210m+の飛距離。
 基本的な投げ方としては,第4種目と同様だが,オモリ負荷が大きいため,4種がスピードで押し出すのに対し,第6種目は力が重要視される。4種と同様に動作するとロッドを押し出しきれず右方向に行きがちとなる。スウィングのスピードは第4種目よりも遅めで,力のかけるタイミングも少々遅れ気味となる。一番飛ぶ種目として位置づけられている。