道糸がPEならば,力糸もPEでなくてはいけないか。
ついでに力糸の伸びを取るとは?
 その必然性はありません。
 ただし,ロッドを曲げて飛ばすという観点で考えれば力糸もPEの方が有利でしょう。PEはナイロンに比べてその伸びはほとんどないため,オモリ負荷をロッドにダイレクトに伝えることができます。すなわち,曲げやすい=より飛ぶ,ということです。
 キャスティング競技では,ライン,力糸ともレギュレーションでナイロンとされているのでPEの選択肢は今のところありません。

 ところで,競技者は当然1mでも距離を稼ぎたいことから,少しでも力糸の伸びによりオモリ負荷分が吸収されないようにするため,力糸をあらかじめ伸ばします。(※力糸を蘇生限界近くまで伸ばして,負荷による伸び率を少しでも減らそうとします。)
 言い換えると伸びてしまうような力糸では飛ばないということです。何回か使用した力糸とニューの力糸では,振った際の感触が違うことがお分かりいただけると思います。
 スウィング系の種目では力糸の伸びを取るか取らないかは特に大きな問題となります。振り子の動作をしているだけで力糸が伸び,当初セットしたタラシが長くなってしまうからです。