Q | 同じ号数(硬さ)で値段の高い物と安い物の差はどのくらいあるのか。また,高いロッドと安いロッドの飛距離差は? |
A | 全てに渡って調べたわけではありませんので断定はできませんが, 同一負荷のロッドであっても,メーカー,価格,シリーズ,振り出し,並継ぎによって,硬さが異なりますし反発力も違っています。例えば同じ35号負荷のロッドでシマノを想定しますと サーフリーダー<スピンパワー<キススペの順に反発力が増しています。 残念ながらこれは値段の順でもあります。 「軽くてしかも硬く反発力がある」 言い換えれば,相反する課題を技術的にクリアした順に高い値段が付けられているということになります。一言でいえば高いモノと安いモノの差は以上のようになると考えます。 気を付けなければならないのは,硬い=反発力があるということに必ずしもならないということです。硬いけれど反発力がないということもあり得ます。現在の遠投ロッドは全てカーボン仕様ですから素材の違いはないのですが,カーボンの巻き方など設計によって違いが生じているということです。 さらに問題を複雑にするのが,単に反発力が強ければ良いというわけでもありません。人によっては,「粘りがなくスパッとロッドが返ってしまうと扱いにくい=投げにくい」などという人もおり,反発力=カエリのすばらしさだけでは評価できないところがあるということです。 ただし,これらの気を付けなければならない点は,いわゆる高価なもので並継ぎのロッドの話です。 6色を超える遠投用ロッドは,定価でいえば並継ぎで6〜7万円以上がひとつの目安となるでしょう。ここから上のロッドのなかで,自分にあったモノを探すということがベストです。 高いロッドと安いロッドの飛距離差は,6〜7万円を超えた世界ではほとんど差は生じないといえるでしょう。 その人にあったロッドかどうかがその飛距離に影響します。だからといってその飛距離差が1色を超えることはまずありません。個人的推測ですがその差は5〜10m以内に収まるのではないでしょうか。 キャスティング競技に限れば,5mも違うということは大事です。上位との差が5mも離れていれば勝ち目はありません。 |