夏と冬ではロッドの硬さが変わるような気がする。なかには夏用,冬用と使い分けている人もあるという。気温の違いによってロッドの硬さは変わるものなのか。
 メーカーサイドに確かめたところ,極端な高温でない限り,温度による素材の弾性変化は無いとのことです。真夏であっても,凍るような寒さであってもロッドが曲がりやすくなったり硬くなったりすることはありません。
 しかしながら,個人的には冬を過ぎ暖かくなる季節では軟らかくなるような感触を得ていることも確かです。
 実際には,ロッドの弾性変化は無いものの,感触の違いはあるというところがポイントと考えます。
 冬場に比べて暖かな季節ですと,着る物も少なくなりますし,体もおもいきって動かし易くなります。肉体的な動きの良さがロッドの振りに影響し,ロッドを曲がりやすく感じるようになるものと思われます。
 冬場であっても,常に準備運動を欠かさず,体がウォームアップした段階でキャスティングすることができれば,気温の変化によるロッドの弾性変化を感じることは無いでしょう。
 ただし実釣では,投げる度にウォームアップをすることは無いでしょうから,結果として冬場には硬く感じられることがあるかも知れません。
 結論として,気温による弾性変化はありませんが,使う側の体調により硬・軟を感じることがあることから,気温による使い分けはあり得るということになります。

 「Q」の直接的な説明にはなりませんが,はキャスティング大会の投てきにおいて,練習時よりも若干軟らかめに感じる人がいます。これは,本番の投てきの際,緊張感と併せてある程度の気分の高揚により,平常時よりも力が出せることからによるものです。
 ちになみに,このようにある程度の緊張感によってプラスアルファの力を引き出せる人は本番に強い人です。(練習と本番が良い方向で違う人)