機動戦士Zガンダム −星を継ぐ者− 初日視聴記のようなもの |
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上映初日(5/28). 某映画館に10時頃着. 既に中では初回の上映が行われています. 整理券は200番付近まで発行されているらしく番号順に行列が伸びます. 女性の姿もチラホラ(一割以下ぐらい)ですが、平均年齢層が高そう.(20台後半〜40前半ぐらいの幅でしょうか) 総席数280(指定席含む)の上映館でしたが、席は全て埋まり立ち見の人も30人程度といったところでしょうか. |
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■舞台挨拶 (*私の聞き間違い、記憶違いもあるかも知れません) 池田秀一氏(シャア役) 飛田展男氏(カミーユ役) 古谷徹氏(アムロ役) 富野由悠季総監督 の順で舞台左から登場. 監督は白キャップに灰色のジャケットというお姿. まずは、監督 「外交辞令でなく皆さんのおかげです」 「作り手の希望でできるものではなく、ファンの存在あっての映画化です」 「20年たっても色あせない作り方というものを2年ほど考えました、この歳で勉強させて貰えるのはありがたいこと」 とファンへのお礼(リップサービス?)から話は始まり…. 飛田氏に一番の見所は?との質問で 飛田氏曰く、 「たくましいというか(カミーユ)が素直になりましたね」 「お姉さんに甘えたり、伝説の英雄は素直にスゴイと思える」 「監督から明るいZを目指せと言われてます」 しかし、これを受けた富野監督の(本人目の前での)辛口ビックリドッキリ発言が 「(TV放映)当時、カミーユの役者は使えないと思ってました」(ヲイヲイ) 「オーディションでビビッドな少年の声を演じられる人を捜そうと思って、(飛田氏は)落とそうと思ってました」 「テイク2あたりで落とそうと思っていましたが、テイク3で切り替わりを見て鍛えて欲しいと言い、緊張感を作った」 (どうも古谷氏と池田氏以外は全員オーディション次第で変更の可能性があった模様です.) 一方、古谷氏曰く 「僕はカミーユをやりたかった」 「古谷はカミーユにしたくないからアムロにしました」 と、相変わらずの富野節炸裂です. さすが監督!人の言わないことをズバっと言ってのける!そこがシビれる!あこがれるゥ! と言う一方、 「20年という年月は人を鍛えます」 「皆さんを前にして、やはり興業の仕事は嬉しい」 「僕はみんなのところに帰れて嬉しい」(ファーストガンダムのラストのアムロ風に) とのお言葉も. ・第二作「恋人たち」について 「ZのTVシリーズを一年もたせるためにフォウ・カミーユの絡みを(無理に)出したのだけど今回は無理なく構成できます」 「サラという役割は第3部でシロッコとハマーンを繋げる位置づけとして出てきます」 とのこと、10月公開の新作に期待しましょう. ・最後に 「皆さんの応援がないと2、3部が潰れます」 「イヤホント、興業ってそういうトコ、スゴイのヨ」(カントク、オネエ言葉になってます) と言ったトコで監督がおもむろに会場会場を見回して、 「もうちっと若い人が来ないと困る」 古谷氏が思わず「失礼ですよ」とツッコミを入れます(爆笑) しかし、実際オサーン(オバサン)率は高かったですナ. そして御大将の最後のお言葉(つーか、指令) 「口コミでもっと人を引っ張って3部まで持たせましょう」 つー訳で、劇場に足を運びましょう. お金を払って大スクリーンで見る価値のある映画です. 特に「昔Zって見たけど、なんか複雑で退屈でツマンネー」みたいな人にはお勧めです. ■フィルムの出来具合 ストーリーの流れですが、 ガンダムMK−2強奪戦 ↓ カミーユの母親(人質)を巡る戦闘 ↓ ジャブロー降下戦 ↓ ジャブロー地上戦 ↓ 連邦軍がアウドムラを強襲 というように流れが簡素化されています. これにアムロの元を訪れるフラウとか、テンプテーションでブライトが脱出する話とか、シロッコがハリオに来る話とかが挿話的に入ってます. カミーユが逮捕されるまでのあたりや、一連の月での出来事などがバッサリ、カットされ 30バンチ事件やカミーユがジェリドに殴られる話は軽く触れられる程度になっています. ライラはジャブロー降下戦で死亡、シャワーシーンもありませんでした(笑). しかし、悪く言えばダラダラとした話が続いてたTVと違い、非常にスッキリして面白い構成になっています. キャラクターの目的や行動が明確になって、非常に見やすいと思います. (細かいエピソードがオミットされてどーのこーのと言うよりは、いらない話が整理されたメリットの方がでかいと思われます.) あまりZを見たことのないという人もお勧めですね. TV22話以降のダウンな展開もこの調子で上手く構成されることを期待します. 新作部分と旧作の作画ギャップはかなりあります、絵の切り替わりが結構ツライかもしれません. メディアなどで言われた旧フィルムの「エイジング」処理はあまり効果が感じられないように思います. このシーン(止め絵とか)を何故新作にしないのか?みたいな部分もありますが、個人の好みでしょうね.こういうのは. 20年前の絵と組み合わせるのはやはり….全部新作にして欲しかったですね(ムリだけど). 声優さんも結構入れ替わってますが、さほど違和感なく過ごせました. あと前半は新カットも少なめです. MK−2強奪なんかはTVそのままの再編集な印象が強いですね. 前半で新作目玉シーンは父母を失った後のカミーユとレコア、エマ、シャアの絡みのシーン. TVでは無かったシーンですが、 傷心のカミーユがレコアさんに甘えまくりますが、実にイイ感じです.(甘え上手というヤツですか) 後半になるにつれ新作の含有率(?)も増える感じで、ライラとガルバルディβとMK−2の戦闘シーン、 ロザミアの対ギャプラン、ブランの対アッシッマー戦は新造カット多めで構成されています. 戦闘シーンは今風な、要所要所のポーズが格好良いロボットアクションで見応えがあると思います. (ビームでガラスの様にに割れるシールドはどうよ?とか、汚い設定オタみたいなことは考えない方が良いでしょう.言い出すとキリ無いしw) |
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次回作! 機動戦士ZガンダムII−恋人たち− 10月公開で、カミーユ役の飛田氏によるとアフレコがかなり進んでる模様です. 推測ですが、15〜36話までのエピソードがベースとなる模様. ベルトーチカ×アムロから始めてサイコガンダムのフォウ話(ミライ話オミット)→灼熱の脱出→Zの鼓動 →アポロ作戦とジェリド特攻をくっつけ(他の宇宙話オミット)→永遠のフォウ. かな、なんて邪推しちゃいますね. ベル×アム話は古谷氏によるとなんか濃く演出されてるようです. 「星を継ぐ者」はJ・P・ホーガンの作品ですがフィリップ・ホセ・ファーマーの邦題「恋人たち」(THE LOVERS)から取ったのでしょうか? SFタイトル路線つーのは、ガイナックスみたい. しかしこのポスター、なぜか登場するはずのZガンダムが描かれてません… カミーユ以外は全員女性キャラという、構図からしてなんか意図的ですナ.(でもマウアーだけいないぞ) そんなに萌えなくちゃいけないんですかねぇ.最近は. |
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限定商品の中で一番売れていたのが劇場限定のクリアHGUCガンダムMK−2. 36ケ入りの大箱が10ケ(つまり360ケ)持ち込まれていましたが、初日2回目の上映直前時点で既に9箱空になっていました. 2回の上映で300ケ以上が売れたことになります. 一人一個限定とのことでしたが、何度も並べば複数個買えていたみたいですね. |
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外箱. いかにも映画記念といった箱ですね. ネットでの通販もあるようですので、入手したい方はそちらもチェックしてみると良いカモ! …と思ったらネット販売は発売開始と同時に速攻で売り切れたみたいです. >(再生産はございません) という宣言もあるようなので、 どうしても欲しい!というコレクターな方は劇場に走りましょう.ついでに映画も見れます. 劇場販売もいつまでもつか疑問ですが…. |
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中身. 一部のパーツ(外装)がクリアーになっていて、組み上げるとスケルトンなMK−2が仕上がります. |