鉄道模型の部屋

 今回は鉄道模型のもう一つの楽しみとしてストラクチャーをご紹介しましょう。もちろん機関車もご紹介します。

 機関車を走らせる場合ただ畳や廊下の上に線路を引くだけではつまりませんね。広い野原や遠くの山、駅やそれに付随する車庫、整備場、などなどがあればそれこそまた鉄道模型に熱がはいると言うものです。
 私は下の写真のようにストラクチャーと機関車を並べて一つのオブジェとして陳列しています。

給水塔と煉瓦積倉庫
および日車製25tCタンク

給水塔(珊瑚模型)キット組立
煉瓦積倉庫(珊瑚模型)キット組立
日車製25tCタンク(エコーモデル)キット組立
レール(カトー)既製品

給水塔とポンプ小屋
(珊瑚模型)キット 1/80

日車製25tCタンク(HO)
(エコーモデル)

 大正から昭和初頭にかけて日車が製造したタイプの機関車。
 キット作製の感想はとても組みやすい。しかし、出来上がりはしっかりとしてしかもよく走る。
 初心者には説明図がわかりにくいような気もするが二つ三つ蒸気を作った方ならば簡単だと思う。
 また入手が現在のところ容易であることも注目すべき所であろう。
 制作には基本セット以外に前照灯2ヶ、キャブ内インテリアセット、解放テコ受けを追加している。


これより下が前回までの部分です。上が新規追加部分です。

 タイトルではメカニカルに動くと言うことでしたので、ロッドで動く電気機関車を一つ
 少し前になりますが、長野新幹線の開通によって碓氷峠が閉鎖になりました。そこで、碓氷峠と言えばアブト式、EC40〜ED42が電気機関車として使用されました。

ED40

珊瑚模型製キット組立
(HOゲージ)

本物は国産電気代1号
形式10020
 ここに或る栄誉に得意然とかまえた電気機関車がある。1919年(大正8年)、大宮工場で誕生した国鉄最初の日本製電気機関車である。
 角張った武骨なスタイルだがかえってこの古典電機にふさわしい味があっておもしろい。910oの動輪が4軸並んだD形機で、車内の大電動機からロッドによって伝動されている。
 信越線のアブト区間で、国鉄最初の電気10000(EC40)と仲良く活躍。けっこう量産されて、その数14両に及んだ。
(機芸出版;陸蒸気からひかりまでより引用)

ED40の仲間たち

EC40
マイクロキャスト水野製
(HOゲージ)

ED41
マイクロキャスト水野製
(HOゲージ)

ED42
天賞堂製
(HOゲージ)

私がこれまでに書いた鉄道模型についての原稿です。

歯科医師会の雑誌に掲載されました。

 私のこだわりについていざ考えてみると、診療に関しても、その他の生活や趣味においても自分なりにこだわりってけこうあることに気がつきました。しかし、診療においては、自分でこだわっていると感じても、そんなの当たり前などと言われてしまうと、この原稿のおもしろさが損なわれると思いましたので、趣味の一つとしての鉄道模型についてのこだわりについて書かせていただこうと思います。
 一口に鉄道模型と言いましても、完成している機関車や電車を集める。キットを組み立てる。完全に自分で作製してしまう。そして、それらが混在した形での模型の収集に当たるなど楽しみ方はいろいろです。また、これらを作る素材も真鍮などの金属、ペーパー、木、プラスチックそしてこれらの素材の特長を生かして使い分けることによって制作するなど完成した模型は様々です。ただ、これらの共通点として、この趣味の誰でも同じ線路(16.5o) の上で走ることのできる模型を持つと言うことです。
 では、どこに私のこだわりがあるかと言うことですが、第一はその素材。ほとんどが真鍮、洋白と言う金属製です。一部の部品にの自作するものには20K、銀を使ったものがいくつかあります。
 第二に日本の線路を走ったものを題材にして作製収集しています。それこそ鉄道は、日本だけのものではなく地球上の全世界に網の目のように走っていますが世界に目を向けますとそれこそきりがなくなってします。そこで、JNR(旧国鉄)、東武線などの現存した機関車を形式別に分類し作製収集しています。
 JNRには昭和になってから数形式の蒸気機関車が新製されています。東武鉄道では、明治時代イギリスのベーヤーーピーコックに自社発注した機関車車などを昭和40年代まで使用していました。また、大正、明治に輸入された機関車やそれらの模倣品、日本独自で開発された機関車などはそれこそ多数ありまして、これを形式づつ、変形機もふまえて作製しています。
 また、この趣味の中には16.5oの線路を走るものであり、機関車や電車のような形をしたもの、たとえば機関車トーマスなど、これからこんな電車が走ればいいなと考えて作る人もいらっしゃいます。これをフリーランスと言いますが、私はこの手のものは手がけていません。
 第三に気に入った形式の場合は実車に忠実に特定ナンバー機の模型を作製するという点です。特定ナンバー機とはどこかの機関区にいてよく使用されそこの名物機関車となって全国の鉄道ファンに知れ渡っていたものを指しています。現在、有名なところでは、JR東日本のD51-498,JR西日本のC62-2,C57-1 と言うところで、写真や資料も多く作りやすいものといえます。
 しかし、古い年代のものは現存しないものが多いので、前後左右からの写真や作製当時の図面集、写真や図面にない部分は文書からの部品の推測、時代背景による変化、機関区による特色などから資料を得て、それらを忠実に作ろうと考えています。ここで部品の作製ですが、我々の仕事が役に立ちます。インレーワックスにて部品をワックスアップ、キャスト、部品の出来上がりということです。
 作製は最低でも3ヶ月くらいかかります。気にいった部品の調達や、部品が前向きなのか、後ろ向きなのか写真がない場合など、その場でストップし、2,3年平気で中断してしまうこともあります。こんなこともこだわりになるのでしょうか。
 そして、これらの機関車を現代の遺産として動態保存できなかったのならせめて模型でも完全に保存できたら良いなと考えています。
 最後のこだわりとして、この機関車たちは、線路の上を動くということです。
 もちろん蒸気機関車でありますが石炭で水を沸騰させた蒸気で走るのではなく、電気によるモーターで走るわけです。そして、走ることによって完成となるのです。
 走行会という鉄道模型の趣味のグループの運転会がありまして年に何回か体育館のような所に線路を引いて運転させます。そこで、彼らが元気良く走ってくれると、何ともいえぬ喜びを感じるのです。
 皆さんもこだわりを持たないで童心に還って鉄道模型で遊んでみませんか。
 

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