記事タイトル:逃げ水のように 


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お名前: 石井春生   
>おげまるさま
わぁ、ぱちぱち\(^O^)/ テルミン番長の登場、最高ですわ〜
ところで、おげまるさんと末永さんって面識ないんですよね?
なのに、どうして末永さんのシャイなところを把握してるんでしょうか。
うーん、おげまるさんってもしかして千里眼??
[2001年6月17日 21時42分43秒]

お名前: おげまる   
>ということで、これにてお開き。じゃだめか。

 だめでしょうねえ。
 いや私はべつにかまわないと思うんだけど、成田さんの小説観というか美学が、許さないん
じゃないかな(笑)。
  あ、私が書くとまた収拾がつかなくなるので、しばらく電柱のかげから見守らせていただ
きます。がんばってください。
 (成田さんがあっちを更新するたびに、ここで最終回を書下していけば、なんとなくスレッ
ドタイトルにつながる気もする<できるかっそんなことっ)

 ところで

>「少年少女譚海」が2.5〜3万、「探偵王」が4万円、「おもしろブック」2〜2.5万円

 というのは高すぎるのでは? まあ古本なんて買う人がその値段で納得するならそれでいい
んですけど、「ま○だ○け」とかアップルBOXの合同目録とかでも、もうちょっと安い気が
する(「譚海」「探偵王」はここ数年見ないけど、「おもしろブック」とかの話です)。

 ちくま文庫の海野集をちびちび読んでます。やー、タガの外れっぷりが豪快でたのしい。
 二十年前に「十八時の音楽浴」とかを読んだときは「なにコレ?」だったんですけどね。
 では。
[2001年6月17日 9時39分15秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
申し遅れましたが、おげまるさんの最終回、アメリカのメタフィクション作家
の小品でも読んでいるような素晴らしさ。そこはかとない叙情もあって。
ということで、これにてお開き。じゃだめか。
[2001年6月16日 15時27分6秒]

お名前: おげまる   
 うーんと、「伏線がすべて立ち上がって怒涛の結末に向かう」ってことなら、こんなの
はどうでしょ。

(承前)
 震える手で、茜はファスナーを引きおろした。
 しかし。
「……なんだ、全部ハズレじゃないのさ」
 女主人の声が無情に響いた。
「だいたい、犯人がこんなところに隠れている必然性なんて、ないわよねえ。大見得を切
ったくせに、くすくすくす、ってゆうよりむしろ、をーほっほっほ」
 茜はうずくまり、掌で両耳を塞ぐ。
 なぜここまでいわれなくてはならないのか。
 なぜ、こんなわけのわからない出来事につきあわなくてはならないのか。
 もういい。
 そんな理由ははじめから毛筋ほどもなかったのだ。
 茜は立ち上がり、マルク・オルゲのステッキを奪い取って、振り回しながら叫んだ。
「ぴーりかぴりらら、この小説を終わりにしてえっ」

「(呼ばれて飛び出て……じゃじゃじゃじゃーん)」ボソボソと棒読みの台詞が聞こえた。
 よほど恥ずかしかったのだろう。四、五回咳払いしたあとで、
「では、終らせてもよろしいのですね?」
 嬉しそうに続ける声の主は、この掲示板の読者にはあらためてご紹介するまでもないだ
ろう。テルミン番長その人である。
 末永番長は電子楽器を手にすると、アンテナに向かって、おもむろに頭をふりはじめた。
 うみょお〜んん。
 玄妙な音色が響く。
 メロディーは「ソープ行進曲(あ、これは「トルコ」のままでもいいんだっけ?)」ら
しい。
 その音色に誘われたのか、あちこちから忘れられていた伏線たちが、むくむくと立ち上
がった。
 冒頭で茜を誘った謎のラブラブハッピー血風男。
 ついに正体をあらわさなかった花太郎。
 「鎌」「輪」「塗」の三種の家宝。
 茜の父が秘蔵する古書。
 たしかぬいぐるみではなかったはずの郵便局員。 
 ひとつ。またひとつ。
 平井蒼太を先頭にして、伏線たちは行進曲にあわせてぞろぞろと歩きはじめた。
 南にのびる一筋の細い道。その果ては切りたった断崖である。はるか下方には日本海
の荒波が打ち寄せている(ここ、新宿だったっけ?)。
 ハーメルンの笛に誘われたレミングのごとく、やがてすべての伏線は怒涛に呑み込ま
れていった。

「本当にこれでよかったのですか? 石井さん」
 ぽつりと、テルミン番長が呟く。
 石井というのは、茜のハンドルネームである。この二人はネット上の知りあいであっ
たらしい。
(おお、古本の女王、石井春生の正体は、なんと可憐な女子高生だったのだ!!)
 茜はじっと眼をつぶった。ここ数時間のめまぐるしい出来事が走馬灯のように瞼の裏
をよぎっていく。熱い想いを託されながら、ついに生まれ出ずることのなかった伏線た
ち……哀惜の念が茜の胸を締めつけそうになる。
 だが、終ったのだ。島も革命なら日本も革命。すべての物語は一新されて、女子高生
石井春生の物語は、これからはじまっていくのである。
「……運命、すべては運命でしょう」
 石井春生は微笑した。

(完)

 これはこれとして、成田さん、あの続きよろしくねえ(はあと)。
[2001年6月15日 0時20分6秒]

お名前: 石井春生   
おげまるさま
アレの担当者さんには、ここを見ている可能性大ですので、
成田さんとおげまるさんの気持ちは、きっと仕事の励み
(あるいはプレッシャー)にしていることでしょう。
また思い出したときにでも追い打ちをかけてみて下さいませ(笑)

成田さま
リレー小説の結末は無理なさらなくてもいいですよ。もう十分
遊ばせていただきましたから。でも、おげまるさんの怒濤の
完結編は読んでみたいかも。もしかして、ラストは道立図書館の
地下書庫が舞台なのかしら(ワクワク)
[2001年6月14日 21時47分58秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
石井さん
 リレー小説に、関心を寄せていただき、ありがたいというか
申し訳ないというか(笑)。今に初期の目標に沿った怒濤の展開
がきっとあるはず。あってもいいはず。
 『忍法創世紀』最新状況お知らせありがとうございました。

関さん、風々子さん
 ギブアップ宣言が出てしまいましたか。
 「そして(作者は)誰もいなくなった」小説だったのか。
 「帰ってきた女相撲の女子高生」では、またよろしく。
  (嘘、嘘)

おげまるさん
 「竜神沼」で号泣とは、ほんとは、心のやさしい警備員なのね。 
 再来週は、本返しに行くので、また事前に電話で確認するとしよう。
 最終回は、全ヴァージョンの公開を望む。

「女相撲」の方は、週末にはなんとかしたいのだけど・・。
まだ、話は1/3くらいしか進んでいないような気もするのだが、
どうしたらいいのか(憔悴)。
[2001年6月14日 7時21分47秒]

お名前: 風々子   
私もここらで、けじめとしてひとこと。
あの小説、ギブアップです(;;)
これから「悪魔の女相撲」事件に発展するのか、
それとも自称園生義人が現れて、
「この物語はみんな私の脳髄の地獄が生み出した胎児の夢なのだ。
はあ〜スチャラカチャカポコ」
と言いだすのか、
と思って続きを考えてはみたんですが、どうにもこうにも…

怒涛の解決編って、どんなんだろう。
わくわく。
[2001年6月14日 6時27分22秒]

お名前: おげまる   
 なぜ成田さんは私の留守を見計らって道立図書館を訪れるのだろう。
 答は決まっている。事前に道立図書館に電話で問い合わせているのだ。シンプルにして
エレガント、オッカムの剃刀的な解答である。

「もしもし、例の警備員は今日は……」
「……ついさっき、ようやく取り押さえたところですわ。図書館でプロレスごっこは勘弁
して欲しいです」
「「少女クラブ」を与えてみましたか?」
「はいはい。あれが効いたみたいですね。おとなしくなって、いま「竜神沼」を読みなが
らボロボロ涙をこぼしてます」
「お手数ですが、リストが完成するまで黙認してください。なにしろウチの組織としても
臨時採用の非合法員ということで、あんな人格とは知らなかったんです。ことが済み次第
当方で責任をもって処置しますから……で、借りている本の返却はアレがいないときにの
ちほど……」

 石井さま、こんにちは。
 せっかくのスレッドがあんなんなっちゃってもうしわけございません。アレは私が書い
てるんじゃないんです、すべて言霊のせいです(あ、もちろん成田さんや関さんのパート
は本人たちが文責を負いますが)。

>「アレ」って「アレ」のことですよね? それはまだ作業中らしいとか。
>担当者の方が恐縮してました。

 しくしくしく。
 いいもん。ぐれちゃうもん。週刊文春の連載をコピーして読んじゃうぞ。でもってここ
に忍法の解説とストーリーの結末まで書いちゃうんだい。「こう書いても本書の面白さは
いささかも損われないはずだ」とかいって。
 担当者の方(というのはあの方ですよね?)には、前まえから一度言わなきゃならんと
思っていたところです。
 おげまるがこう言っていたと、お伝えいただけますか。

「……ご苦労様です、頑張ってください」

 で。
 ああっ、ついに関さんにまで見放されてしまった(泣)。
 いや、終らせていいのなら今すぐにでも完結できるんですけど。こんなこともあろうか
と、ひそかに最終回を開発してありますので。
 「夢オチ編」「終末編」「ループ編」「エヴァンゲリオン編」ととりそろえてあります。
 ただし伏線とか整合性とかいう言葉は禁句だ(爆)。

 
[2001年6月13日 22時54分43秒]

お名前: 関 英樹   
成田さん
あの小説、そろそろ成田さんの手で終わらせて下さい(笑)。
ギブアップす。適当に合いの手を入れて、中継ぎ投手として役目をまっとうしようと
思っていましたが、もういけません。
伏線総立ちの怒涛の完結編、期待しています。
[2001年6月13日 3時32分16秒]

お名前: 石井春生   
「アレ」って「アレ」のことですよね? それはまだ作業中らしいとか。
担当者の方が恐縮してました。
それにしても、あの小説、私も続きをいろいろ考えたのですが、展開が
めまぐるしくて追い付かない…、うーん、どうしたらいいのかしら(T_T)
[2001年6月11日 21時13分48秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
今日(日曜日)、久しぶりに道立図書館に行ったんですが、おげまる
さんは、いませんでした。警備で巡回していたんでしょうか。

> 「アレ」はいったいどうなっているのでしょう。

 5月には出るはずと願望も込めて書いたのですが・・。
 まあ、楽しみが持続するということで。

>まったりといきたいものです(って、おいらが一番気苦労のタネなの
かも。すいませんご迷惑おかけしてます)。

 おげまるさんの硬軟自在の書込みで、私としては、資産家息子の懐手
状態を維持できております。今後とも一つよろしく。(おいおい)

 ところで、少年書誌メモスレッドが更新されてますよ。

>『ぜんぶ余録』は、なんだか複雑な気持ちで読みました。

 ですねえ。ないよりあった方がいいというくらいの。

>中野翠の書評集『あやしい本棚』(文芸春秋)

 これは、気づきませんでした。買おうかな。、

>三、四年前の対談でしたが、この時期に誰かが小林信彦×横溝正史のよう
>な聞き書を残しておいて欲しかったです(関川夏夫のものも、好著ではあ
>るけど、われわれとは関心のポイントがちがうので)。

 確かに。ただ、忍法「あーそうですか」の人なので、作品を巡るインタヴ
ューがうまく機能しえたかどうかは疑問も。

>ご要望のあった解説……は無理なので、若干のコメントとか。ぼちぼちと。

 タイトルも素晴らしい「逃げ水」スレッド。 

>ところで、あの小説はまだ続けるんでしょうか? 私としては、なんとか
>クライマックスの「おお、古本の女王、石井春生はじつはじょしこーせーだ
>ったのだ!!」という場面にこぎつけたいとは思うんですが、なんだかもう
>すっかり自信がないですわ。

 もう、最近の執筆者しか読んでいないかもしれませんねえ。あ、私は、読ん
でます(笑)。熱筆ごくろうさまです。「死体の中に死体を隠す」ブラウン神
父の箴言の正確な意味が今明らかになろうとは。
 どこかで、口を挟みたいんだけど、読者の予想を超える展開(ブラウン運動?)
を見せるんで、なかなか続きを書きがたい。でも、始まってしまったものは終わら
せる。それが物語の理なり。続行がなければ、このストラングル・成田、悲壮な決
意でふぐり蒸太郎の第二人格を発動させ、お国のために死んでまいります。
「おお、古本の女王、石井春生はじつはじょしこーせーだったのだ!!」という結
末に向かって、伏線が総立ちになるような展開を期待。
[2001年6月11日 2時32分29秒]

お名前: おげまる   
 暦の上ではとっくに6月で、よさこいなんたらも終ったようですが、「アレ」はいったい
どうなっているのでしょう。「アレ」が出ないかぎり、おれたちの5月は終らないんだぜ
い(そういうことをいうと、去年の夏が終ってないんだけどね)。

 ということで久々にスレッドを立ててみました。

 この掲示板もなかなか盛況で、いろいろな方が訪れて来ますね。管理人の成田さんも大
変でしょうが、まったりといきたいものです(って、おいらが一番気苦労のタネなのかも。
すいませんご迷惑おかけしてます)。

 『ぜんぶ余録』は、なんだか複雑な気持ちで読みました。風太郎翁の近況を教えてくれ
ただけで、ありがたいとは思うのですが。まあ、タイトルどうりの本ですね。
 ところで、中野翠の書評集『あやしい本棚』(文芸春秋)に、山風との対談が収録され
ていました。私は立ち読みですませましたが、『風来酔夢譚』所載のものとは別ヴァージョ
ンです。三、四年前の対談でしたが、この時期に誰かが小林信彦×横溝正史のような聞き
書を残しておいて欲しかったです(関川夏夫のものも、好著ではあるけど、われわれとは
関心のポイントがちがうので)。

 で、せっかく立てたスレッドなので、また私物化させていただきます。ご要望のあった
解説……は無理なので、若干のコメントとか。ぼちぼちと。

 ところで、あの小説はまだ続けるんでしょうか? 私としては、なんとかクライマック
スの「おお、古本の女王、石井春生はじつはじょしこーせーだったのだ!!」という場面
にこぎつけたいとは思うんですが、なんだかもうすっかり自信がないですわ。
 では。
[2001年6月10日 22時59分10秒]

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