記事タイトル:「人間華」初出および「墓堀人」 


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お名前: ストラングル・成田    URL
その都度ついでに調査すれば、さほど負担にもなっておりませんから。

 それにしてもありがとうございました。なるほど、電話照会という手が
あるんですね。

>現在発売中の「週刊朝日」の書評欄でこの本が取り上げられておりました。

 これは立ち読みしなければ。

>再録もただ単なる再録ならば問題がないのですが、おげまるさんの調査を拝見
>していると改題はあるわ異版はあるわで、これはやはり見ておかねばと、猟書
>の徒の血を疼かせるものがありますねぇ。

 「再録」気になりますね。これに、はまれば、蟻地獄のようなもなのでしょうが。
 「人魚燈籠」のようなものが見つかるのは、ほとんど希有の例だとは思うのですけど。
[2001年6月23日 12時4分0秒]

お名前: 金光寛峯   
>今となっては、なかなか入手も困難な雑誌双方を国会図書館まで活用し、
>比較対照していただき、まったく感謝に堪えません。
国会図書館に所蔵されてあれば話はとても簡単で、楽なのですが、なかなか。

今回も逆だったら、つまり閲覧したいのが「モダン日本」じゃなくて「モダン
小説」だったら、あちこち当たらなきゃいけないところでした。未所蔵なのです。

とは言えども、
>埋もれた雑誌を探すのには、これくらい探さなければならないのですね。
たいていは電話で済むのでさほど大変な話でもないんです。
それに、なにかと調べものを抱えていますので図書館などはよく行きますから、
その都度ついでに調査すれば、さほど負担にもなっておりませんから。

>「帰去来」リストでは、「面白倶楽部」昭和28年6月号が初出と
>なっています。
> 最近だと (中略) 『眼中の悪魔』(平成13.3/光文社)に収録さ
>れている、なかなか凝った構成のミステリです。
あぁっ、節穴だ…
『眼中の悪魔』に入っているのでしたか、なぜ気がつかなかったのでしょう。
味読したいと思います。
そうそう、現在発売中の「週刊朝日」の書評欄でこの本が取り上げられており
ました。「絶対! 文庫主義」、たしかそのようなタイトルのコーナーでした。
「跫音」を "ラスラリーニコフの嫡男である" と口を極めて絶賛しています。

   *

>松本真人 さん
土田裕之さんの所ではどうもありがとうございました。さておいて、

>「墓堀人」は、私がたまたま持っている
>「100万人の小説読切」昭和37年11月号
>にも再録されています。発行:日本ジャーナルプレス実話出版、販売:高橋書店です。
「 100万人のよる」という雑誌もありましたか。版元がどこかはちょっと調べ
ないと分かりませんが。とまれ、たしかにビックマウスです :-)

再録もただ単なる再録ならば問題がないのですが、おげまるさんの調査を拝見
していると改題はあるわ異版はあるわで、これはやはり見ておかねばと、猟書
の徒の血を疼かせるものがありますねぇ。
[2001年6月22日 1時12分4秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
松本さん

 こんにちは。
 「墓堀人」に関して御教示いただき感謝です。
 おげまるさんが、風太郎作品の再録物について調査しただけで、相当数
報告されており、全部で、一体どの程度あったのか、見当もつきません。
「100万人の小説読切」なる雑誌は初めて眼にしたように思います。
また、なんともビッグマウスな雑誌名ですね(笑)
再録まで欲しがっていたらキリがないと思いつつも、そこはそれ、頂戴で
きるものは頂戴せよという家訓にしたがって、お言葉に甘えさせていただ
いてよろしいでしょうか。
別途メールしますので、よろしくお願いします。
[2001年6月18日 2時47分4秒]

お名前: 松本真人   
成田さま
こんにちは。松本です。ご無沙汰しております。私、最近いろいろとバタバタしておりますため、
こちらもひさびさにのぞきました。山田風太郎に関しては門外漢の私ですが、一言。

「墓堀人」は、私がたまたま持っている
「100万人の小説読切」昭和37年11月号
にも再録されています。発行:日本ジャーナルプレス実話出版、販売:高橋書店です。
もしご興味がありましたら、差し上げます。数ヶ月前、自宅の近所のブックオフに
なぜか昔の大衆小説誌が数十冊出ており、その際、四、五百円で購ったものですので、
ご遠慮なく。

なお、その際、合わせて買ったのが、偶然ながら、金光さんの書かれている
「大衆小説」の「秋の臨時増刊」(昭和32年10月10日発行、第3巻第15号)
でした。これには、山田風太郎の「殺人喜劇MW」が掲載されています。
『帰去来殺人事件』の巻末リストを見たところ、前年の「講談倶楽部 11月号別冊」
初出の再録のようですね。

以上、はなはだ僭越ながら(汗)。
[2001年6月17日 22時46分52秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
金光さん
御教示ありがとうこざいました。
また、コピーをご恵送いただき、心より感謝しております。

「人間華」の初出の件、
既存の書誌をチェックしてみると、
「別冊新評 山田風太郎の世界」所収の中島河太郎編作品目録では、
昭和24.1 「モダン小説」
『帰去来殺人事件』('96/出版芸術社)巻末リストでは、
昭和24.1「モダン日本」となっていました。
最近の刊本『怪談部屋』('95/出版芸術社)初出一覧では、
「モダン小説」となっていました。

おそらく、『帰去来』リストの誤記であろうかと思われます。
拙サイトのリストを修正しておきます。

今となっては、なかなか入手も困難な雑誌双方を国会図書館まで活用し、
比較対照していただき、まったく感謝に堪えません。

続いて、「墓堀人」ですが、
「帰去来」リストでは、「面白倶楽部」昭和28年6月号が初出と
なっています。
 最近だと、『奇想ミステリ集』(平9.2/講談社大衆文学館文庫
コレクション)、『眼中の悪魔』(平成13.3/光文社)に収録さ
れている、なかなか凝った構成のミステリです。
 「特集大衆小説」第 2巻第 2号 双葉社 (昭和33年)は、「面
白倶楽部」版の再録だと思われます。戴いた目録によると、豪華口絵
もついているみたいであり、そそりますね。
 風太郎の再録物はどれくらいあるのか、見当もつきません。

>未見の雑誌でもあり気になったので国会図書館をはじめ、都立図書館(中央・多摩),
>日本近代文学館, 神奈川近代文学館, Webcat(大学図書館横断検索), ミステリー
>文学資料館, 大宅荘一文庫を当たってみましたがいずれも所蔵無し、古書店にも
>二、三店たずねてみましたが芳しい返事はありませんでした。

 埋もれた雑誌を探すのには、これくらい探さなければならないのですね。
 書誌作成者のご苦労には、本当に頭が下がります。

 「読物娯楽版」の件、こちらに戴いたことで、涙を呑んだ方もいらっしゃるはず。
Mさん、すみません。

 古本の転売依頼というのは、本当にあるかもしれませんね。紀田順一郎の古本
ミステリにでも出てきそうな感じです。

>もし平井呈一だったら自分どうしていただろう? ………やるかもしれない。

 ああ、それは業。
[2001年6月16日 14時8分8秒]

お名前: 金光寛峯   
今思いついたのですが、こういう手は使えるのでしょうか。

「こないだの目録に出ていた「特集大衆小説」どうしても欲しい。購入者に "○万円で
 譲ってくれ" とコンタクト取ってくれないか」…

どうも、こういう金で解決するやり口は人によって好き嫌いあるでしょうが…

もし平井呈一だったら自分どうしていただろう? ………やるかもしれない。
[2001年6月16日 1時34分37秒]

お名前: 金光寛峯    URL
「モダン小説」という雑誌の昭和24年 1月号 (モダン画報社) を入手しました。
ヤマフー (この略称気に入りました)「人間華」が掲載されております。
従来初出とされていた「モダン日本」同年同月号 (新太陽社) については、幸い
国会図書館に所蔵されており、念のため先日閲覧してきましたがヤマフーの "ヤ"
の字もありませんでした。
参考のために目次を掲げておきます。 B5判、80頁、90円
<小説>
 浅草の旗(連載) 濱本宏   挿絵田代光
 地下道の運命  木村荘十    生澤朗
 情熱の果    井上友一郎   高澤圭一
 蟹       横溝正史    伊藤龍雄
 人間華     山田風太郎   今村恒美
 美人東海道   野村胡堂    志村立美
<マンガ>
 トンちゃん&ユリっぺ ピンクのアルバム EIJIRO SHIOTA
<綴込付録>
 明るい家庭のラッキーゲーム(室内遊戯/トランプ・ゲーム/手品の種明し/
               智力遊戯十種競技)
              案・文 矢野目源一
              挿絵  奈々豊三
              マンガ 山下紀一郎
 ※表紙には "二大付録付" とあるが所蔵本には欠

   *

続いて、少し前に出た某店の −伏せる理由も考えてみれば無いですか、埼玉戸田市
の瑠瑠屋書房という店の「創刊準備マイナス 0号」目録に次のような雑誌が載って
おりました。もしお手持ちの方がおられましたら P.111 No.4001 をご覧ください。

 「特集大衆小説」第 2巻第 2号 双葉社 1958年
  山田風太郎「墓堀人」その他掲載

同社からはほぼ同時期に「大衆小説」という雑誌が刊行されております。誌名から
は関連はありそうですが詳しくは分かりません (発行元にも電話してみてみました
が、もう全然残っていないそうです) ちなみに「大衆小説」 2巻 2号は '56年
に出ています。
未見の雑誌でもあり気になったので国会図書館をはじめ、都立図書館(中央・多摩),
日本近代文学館, 神奈川近代文学館, Webcat(大学図書館横断検索), ミステリー
文学資料館, 大宅荘一文庫を当たってみましたがいずれも所蔵無し、古書店にも
二、三店たずねてみましたが芳しい返事はありませんでした。
「墓堀人」、どのようなものなのでしょうか。埋もれた作品なのでしょうか?
数多い改題再録のうちの一つなのでしょうか。知りたいものです。

ふと Google で検索してみたところ "猟奇の鉄人" kashiba 氏が第 8号を所蔵されて
おられるようです (2000年 1月18日付日記)。該当号かどうかは…
確率低いでしょうが駄目で元々でお尋ねになられてみてはいかがでしょうか。

以上 2点、コピーをお送りしましたのでご高覧くださいませ。
「モダン小説」は落丁ありの傷み本ゆえ安く買えたので、また差し上げても
よかったのですが、前回「読物娯楽版 小説の泉別冊」購入申し込んで無念の
涙飲んだ (大袈裟か) 方がおられるのでそちらに廻してしまいました。
古本屋さんも毎度々々こういう心苦しさ味わっているのかしら。ほんと、
あるんだったら申し込んでくれた全員に送りたいのにねぇ、と。
# Mさんご覧になってますかー? 送りましたよー
[2001年6月16日 1時28分25秒]

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