記事タイトル:今日泊亜蘭 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: ストラングル・成田    URL
懸命に走って帰宅する金子光晴(<いいかげんにしなさい)。

「ダヴィンチ」、近所で、見た、買った、読んだ。
山田風太郎特集6p。10人の作家が語る山風作品。作品主体の
特集で充実してましたね。各作家が挙げるベストがバラバラなの
も、作品世界の懐の深さを物語っております。北村薫インヴュー
にあるように「文壇的評価では非常に不遇」と、一般的には、そう
なるのか。

ラーメンズの片割れが北村薫の教え子とは、知らなかった。

末永さん、一発回答ありがとうございました。
おげまるさん、大人物にも進出してほしいけれど、数年がかり
のプロジェクトになるのなら、うかつに願望も口にできないか。
[2001年10月14日 15時35分18秒]

お名前: おげまる   
懸命に走って帰宅するピーター・フォーク(<いいかげんにしなさい)。

末永さま、こんにちは。

>何で見つけられなかったかというと、私のイメージする青蛙房の本と造本が全然違って
>たからでした。これって、青蛙房じゃないっすよ。

御意(笑)。私は逆に、このスレッドを立てるときに出版社を確認して、びっくりしました。

「妖艶白蛇夫人」の件、ご教示ありがとうございます。さすがに餅は餅屋といいますか。ほん
とにありがたいです。
目次の表記というのは嘘が多いので、気をつけるようにしてるんですが、一字違いなので見落
としてました。成田さんに言われて首を捻ってたところでした。


成田さん。

アレはなんか知らないけど芋蔓式にずるずる出てきちゃったんで単なる電波の仕業です。いつ
ものことです(笑)。どっちみち失って困るようなもんはなにも持ってないしな。

大人物の雑誌も食い散らかしてますが、公開できるようなものではないです。まともにやるな
ら数年がかりになるだろうし。

ところで、「ダ・ヴィンチ」11月号は捕獲しましたか?
[2001年10月14日 10時19分3秒]

お名前: 末永昭二   
やっと買いました。
何で見つけられなかったかというと、私のイメージする青蛙房の本と造本が全然違って
たからでした。これって、青蛙房じゃないっすよ。
そう言えば、新刊で 青蛙房の本を買ったことって、あったのかなかったのか……。
30ページくらい読んでみたのですが、なかなかエキサイティングです。

さて、成田さんの疑問ですが、『オール読切』昭和29年5月号に掲載された今日泊作品
は、目次では「侠艶白蛇夫人」(角書は「姫路城の怪異」)で、本文タイトルが「妖艶
白蛇夫人(ルビは「ようえんはくだふじん」)」(角書は「新講談」)ということで、
お答えになっていると思います。
それにしても、各ページの柱は「妖艶の白蛇夫人」。いい加減なところがソソります。

では、ちょっくらテルミンスレを立ててきます。
[2001年10月12日 5時23分24秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
お、おげまるさん。今まで、営々と築き上げたものを、一回の書込み
で失っても怖くないという気合いの入り方、恐れ入りました。


懸命に走って帰宅する桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、恐慌だ。おれ、古典派に勝ったよ」(「ケインズ君」より)


懸命に走って帰宅する桜木健一。振り返ると、
懸命に走って帰宅する高松英郎。
「直也、大変だ。地獄車でケツが割れた」(「衆道一直線」より)

だめだこりゃ。
[2001年10月11日 23時48分36秒]

お名前: おげまる   
懸命に走って帰宅する岡っ引姿の桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、平次になったよ!」

懸命に走って帰宅する桜木健一。家の引き戸を開け、出てきた庄司敏江にケリを入れて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、玲児になったよ!」

人目を避けて帰宅する桜木健一。こそこそと家の引き戸を開けてささやくように一言。
「母さん、辞令だ。おれ、KGBになったよ!」

懸命に走って帰宅するセーラー服姿の桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、スケバン刑事になったよ!」 

懸命に走って帰宅する鉄仮面をかぶったセーラー服姿の桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、二代目スケバン刑事になったよ!」 

懸命に走って帰宅する桜木健一。家の引き戸を開けて蒸着しながら一言。
「母さん、辞令だ。おれ、宇宙刑事になったよ!」 

懸命に走って帰宅する桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、刑事になったよ!」 
そのうしろからもうひとりの桜木健一。
「母さん、辞令だ。おれ、刑事になったよ!」 
そのあとからまた桜木健一。
「母さん、辞令だ。おれ、刑事になったよ!」 
さらに……(「七人の刑事くん」より)

懸命に走って帰宅する桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、軽自動車になったよ!」 

懸命に走って帰宅する桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、ケーナになったよ!」
(BGM「コンドルは飛んでいく」)

懸命に走って帰宅する桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、レンジになったよ!」 
(BGM「キューピー3分クッキングのテーマ」)

懸命に走って帰宅する黄色い帽子に水色スモック姿の桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん、辞令だ。おれ、園児になったよ!」 

懸命に走って帰宅するザンギリ頭の桜木健一。牛鍋をつつきながら一言。
「母さん、辞令だ。おれ、明治になったよ!」 

……すいませんちょっと発作が起きて。お返事はのちほど。
[2001年10月10日 22時34分13秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
おげまるさま

さすが、です。当方、そこまで覚えておらず。
記憶の底の底から、メロディラインが甦ってきました。

>♪求めさすらう コンプリート・ジャングル

いいなあ、これ。

『死にぞこない』、密室系ですか。図書館本ということは、
いつでも読めるということですね。ほほほ。
こちらも、トリックがなんだかよくわからないということ多いです。

米穀通帳が出てこないので、昨日『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』
(2,200円)買って読みました。旭屋(入荷したが売れた)、pivo、
パルコブックセンター、リーブルなにわと廻って、紀伊国屋でやっと、
ゲット。「えすえふのせんくしゃきょうどまりあらん」という本を尋
ねるのは、結構勇気が入りますな。
内容の方は、仰せのとおり面白く一気読み。作品論の方は、ちょっと
弱いような気がしましたが、SFの先駆者がこんな型破りの人だった
とは。著者は若い人かと思っていたら、76歳の方なのですね。書き方
が非常にフェアだと思いました。

それにしても、巻末リストで初出不明(「妖艶」?「侠艶」?」の
2作の初出がすかさず出てくるとは。
おげまるさん、大人物の雑誌データもやってるんですか?

 
[2001年10月10日 1時19分39秒]

お名前: おげまる    URL
♪残りわずかな 欠番だけど
♪求めさすらう コンプリート・ジャングル
♪ほこりまみれの 古本臭が いつかなじんで なつかしい
♪おれも人の子 涙はあれど 泣いちゃならない 成田くん

「密室系掲示板に若人の書き込みを!」って力説してたのはだれですか。

書いてるそばから土日出勤して、昨日は爆睡。目覚めると空爆が始まってたです。
新世紀早々、世も末なのか。
.
河出文庫の「飛鳥高名作選」を読んでる途中で、某所(URL)で言及されてた『死にぞこな
い』が急に気になり、こっちを読了。図書館本です。Googleで検索してみたら、そのス
ジの人には足跡トリックの佳作として割と有名だったようだけど、まだだれも密告してません
ね。消失テーマと密室状況の殺人と、ふたつのトリックが放り込んであります。時代のせい、
というより作者の資質でしょうけど、お化け屋敷を脱しておしゃれなミステリをめざそうと悪
戦苦闘した感じの努力賞。
ところでこの足跡トリックがどうしても納得できません。オレの頭が悪いせいだと思うんだけ
ど、今度あったときに解説してください。

今日泊作品のデータ補遺(日下三蔵さま、ご笑納くださいませ)。

侠艶白蛇夫人 オール読切 昭和29年5月号 筆名 今日泊蘭二
終発バス オール読切 昭和30年4月号 筆名 今日泊繞

ではまたのちほど。
[2001年10月9日 6時7分31秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
金曜日は、東京出張行って来ました。大型本屋に本屋よる暇もなく。
しゃれもなく、歌もない出張だ。後ほど、やよいさんに、DMします。

>今日からしばらくは定時で帰宅できるはずだ、たぶん。できるといいな。

懸命に走って帰宅する桜木健一。家の引き戸を開けて一言。
「母さん!定時になったよ」(「定時くん」より)
誰もわかるまいて。お互い、早く、おうちに帰りたいですね。

>「風太郎の論理癖」がパズラーの本質に直結するものかどうか、
>あれこれ考えています。当面の宿題。

一つの例とし、短編「叛の忍法帖」などを挙げたかったのですが、十分に書き
きれなくて。使命・肉体の欠損・忍法をパズルのように組み立てて、論理
による幻想と哄笑をもたらす一編。英語に翻訳されてたら、ボルヘスが泣いて
喜んだのではないかと。

『今日泊亜蘭』の紹介、ますます面白そう。
水島爾保布、武林夢想庵、辻潤、長谷川如是閑・・よくは知らないけど、
気になる名前が並んでおります。米穀通帳、家中探したけど、なせか見つか
らないので、見つけたら買うことにいたしましょう。
[2001年10月7日 10時59分22秒]

お名前: おげまる   
「創元推理21」拝見。
昨夜ようやく書店に行けました。今日からしばらくは定時で帰宅できるはずだ、たぶん。でき
るといいな。

異論とか反論とかじゃなくて、「風太郎の論理癖」がパズラーの本質に直結するものかどうか、
あれこれ考えています。当面の宿題。

『今日泊亜蘭』は、読物として無類に面白かったです。今日泊作品を読んだことが無くても全
然オッケー。下手な紹介より、帯のコピーを引用しましょう。
「アナーキストにして語学の天才
 すべてを独学で学んだ誇り高き人生
 画家水島爾保布の長男に埋まれ、父の友人武林夢想庵、辻潤、長谷川如是閑等の影響をうけ、
ニヒリズム、アナーキズムに共感、一切の束縛を嫌い、府立五中も中退、独学で諸外国語、
文芸を学び、SFの波到るや、その先駆者となった、明治生まれの骨っぽい人生を精密に描き
切る。」
『縹渺譚』あたりはちくま文庫のシリーズで再刊して欲しいなあ。
しかし末永さんが見つけられないというのは、よほど部数が少ないのでしょうか。

お貸しするのはヤブサカでないので米穀通帳を用意しておくように。
[2001年10月5日 6時18分2秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
おお、ありがとございます、やよいさん。

明日(今日か)東京へ出張なので、時間があれば探してみます。
なければ、DMします。ご厚情、身に沁みますです。
[2001年10月5日 1時21分8秒]

お名前: やよい   
成田さま

「銀座百店」よろしければお送りいたします。DMにて送付先ご連絡くださいませ
[2001年10月4日 21時18分40秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
 まだ、酒とバラの、いや、絵もない華もない残業続きの日々であります。
 拙文にお目どおしいただき、ありがとうございました。やよいさん、末永さん。

 やよい様
>新たにスレを立てるほどではなかったので、
 新スレをみると、わくわくしますので、是非躊躇なく建ててくださいませ。
 『銀座百店』お知らせありがとうございます。ミニコミ誌とはいえ、確か
結構立派な雑誌ですよね。
 当地では、入手は難しいかな。
 山風に銀座は、あんまり似合わないような気もします。では、どこか
というと、魔界・新宿?

 末永 さま
9月30日の日経読書欄のインタヴュー拝見しました。写真も、拝見、
おお、これが末永さんかと。手がテルミンを演奏しているように見えました。
 
今日泊亜蘭は、作者の読み方もよく知らなかったくらいで、読んでない作家
なのですが、城戸禮氏をモデルにつかったりとしているとは驚き。月と拳銃
というくらい、接点がなさそうな作家ですが。『評伝・SFの先駆者 今日
泊亜蘭』、ますます読みたくなってきました。
[2001年10月4日 7時40分24秒]

お名前: 末永昭二   
成田様。
『創元推理21』(「21」って21世紀のことだったのね……)を本日購入しました。
しっかり拝読いたしました。

『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』、今日、何件か書店回りをしたのですが、発見で
きず。焦ってます。
『光の塔』と『我が月は緑』のシリーズは、私が住んでいる府中の、私が住んでいるあ
たりが舞台で、アパートの大家さんが登場人物と同じ姓です。
マジでモデルになったのかと思ったのですが、どうやら違うようでした。
それから、どうもあの小説のモデルに城戸禮さんが使われているようだと、昔書いたこ
とがあります。
とにもかくにも、現存作家の中ではもっとも好きな一人です。評伝読むのが楽しみ。
[2001年10月2日 23時56分29秒]

お名前: やよい   
ごぶさたです。「創元推理」拝見しました。

さて、新たにスレを立てるほどではなかったので、こちらに書かせていただきますが
『銀座百店』というミニコミ誌があって、「ギンザ・日記再訪」という著名人の日記
に出てくる銀座を紹介するコーナーがあります。10月号は山風の『戦中派不戦日記』。
歌舞伎見物の件などが取り上げられています。
[2001年10月1日 20時31分1秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
いやあ、びっくりしました。
何がって、おげまるさん紹介に係る峯島正行『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』
(青蛙房)を知っていたからなのですね。
何故知っていたかというと、26日、「山田風太郎さん お別れの会」が行われた
東京会館で、著者の出版祝いが行われていたのです。会館の催事一覧を見て「こん
な本が出たんだ」と思ったりしてたのですが、なんたる共時性。
でも、この作家、なんと読むのか急に気になって眠れなくなりました。ネットで検索
して「キョウドマリ・アラン」と呼ぶと知りました。また、世界の謎が一つ解けた。
水島多樓名義で直木賞候補になったこともあるなんてのも、初めて知りました。
なかなか面白そうな内容ですね。高そうなので、今度貸してください(笑)

『創元推理21』昨日、送られてきましたので、そろそろ本屋に出るのではないか、
と。(「追悼・山田風太郎」と題する神をも畏れぬ拙文が本名で載っておりますので、
ちょっと宣伝)

>ところで、すっかりご無沙汰でした。心配していたのですが、無事に東京行きを
果たされたようで、ほっとしました。

なんとか行ってまいりました。もう少ししたら、やや仕事は楽になるとは思うので
すが…。

>私の方はぼちぼちネット復帰しようかというところです。

おげまる節復帰を待望している方も多いはず。

>#「ふしぎな異邦人」ですが、「腐爛の神話」の変奏ですね、あれは。

なのですが、ラスト数行の力強さは、やっぱり凄い。通俗ロマンの題材
も、書く人が書けばこんなに変わるのかと。

>(TVは……まあ、あんなものでしょうか)

酒飲んでるうちに、長っ尻になってしまい、見逃してしまいました。
ああ、莫迦よ莫迦よ大莫迦よ。
[2001年9月29日 11時35分54秒]

お名前: おげまる   
いやあびっくりした。
今日も今日とて『創元推理21』と『本棚探偵の冒険』を求めて、仕事帰りにリーブルなにわと
旭屋書店をハシゴする私でした。出てない。出てないなあ。来週かなあ。
未練がましく文芸評論コーナーをチェックしてたら、とんでもない書名が目についたです。

峯島正行『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』(青蛙房)

まさかこんな本が出版されているとは。頬っぺたをつねりながらレジに持っていきました。『光の塔』で日本SF史の劈頭を飾りながら、福島正実体制に受け入れられずに、メインスト
リームから外れていった孤高のSF作家の評伝です。
私自身は今日泊のよい読者ではないんですが、古い児童雑誌や読物雑誌でこの作者の署名をい
くつか目にして、気になりはじめたところでした。
大坪砂男や日影丈吉や渡辺啓助など、探偵作家との交流も描かれているようです。また、あと
がきによれば、資料面では溝畑康史氏の全面的な協力があったとか。
ということでおすすめの一冊です。

ところで、すっかりご無沙汰でした。心配していたのですが、無事に東京行きを果たされたよ
うで、ほっとしました。
お仕事はまだ忙しいんでしょうか?
私の方はぼちぼちネット復帰しようかというところです。

#「ふしぎな異邦人」ですが、「腐爛の神話」の変奏ですね、あれは。
(TVは……まあ、あんなものでしょうか)
[2001年9月28日 22時36分22秒]

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る