書き込み欄へ
ヘルプ
お名前: 関 英樹
おげまるさま
こちらこそ、ご挨拶もそこそこに申し訳ありません。お手柔らかにお願いします。
色々とご教授ありがとうございます。
>「金田一耕助」の他に「加賀美敬介」の影響もあったようです。
私も言われてこれはどこかで読んだ気がします。
>あの構想では神津の出番がなかった
この後書きは記憶に有ります。夫々の作品の成立事情は承知の上で、それでも「本陣」
「刺青」の次の作品で、これを取り上げた事に偶然とは思えぬ意図を感じたのですが。
>むしろ「黒死館殺人事件」へのオマーージュでは?
するどい。ううむ、そう考えた方が自然かも。つい、こちらもあら探し的に見た気来が
あります。
とまれ、皆さんから色々と反応とご教授頂き、少し憑き物が落ちた気がしました。
横溝正史を読破して、渇きを癒す意味で次に手を染めたのが、高木彬光でした。
角川文庫世代として入手出来る物は全て読破し、カッパノベルス他にも手を広げ、占い本
にも手を染めたものです(「ハスキル人」だけは未読です)。
今後も更なる神津恭介研究の成果を楽しみにしております。
[2001年6月13日 3時23分22秒]
お名前: 黒白
皆々様
ずっと掲示板は見ていたのですが、いろいろと多忙でして書き込みできず申し訳ありません。
ちなみに土曜日も休日出勤でした・・・・・・。
実は「刺青」には幻の初稿版がありまして、これでは語り手が「高木彬光」になってます。
研三=彬光はほとんど確定かも。
川口さん
少年物にも研三は登場しますよ。
ではぁ
[2001年6月11日 0時50分34秒]
お名前: 月うさぎ
おげまるさま
すごいです(@_@)
勉強させていただきました。ありがとうございます。
いぢめっこK氏からお借りした『随筆 探偵小説』を読みました。
『刺青〜』は『本陣〜』を読んで発奮して書いたとありました。
『本陣〜』は戦中にカーの原書を読んで驚倒した横溝氏が、
それでは自分もひとつ書いてみようかと書かれたのだとあります。
『能面〜』については、○箸→能面にかえただけだと言ってますがそれだけでした。
『呪縛〜』については、話の説明はありますが、参考?影響?されたものについての
記述はなかったです。
カーの作品からでも再読しなければいけないかも…。うーん。
[2001年6月10日 16時20分16秒]
お名前: おげまる
なぜ本というのは必要なときに見つからないのだろうか、ぶつぶつ。
いや、たいした量を持ってるわけじゃないけど(平成初期に一度蔵書をリセットしたもので)、
部屋が狭いから、整理がつかないんだよね……
>関さん。
ごめんなさい、初対面のご挨拶をしそびれていました。どうやって切り返そうかと苦悩して
いるうちに怒涛のリレー小説が始まってしまったもので、まことに失礼いたしました。よろし
くお願いします。お手やわらかに。
黒白さま(わが心の師)や小林文庫オーナーさま(心の慈父)がいらしてくださればよいの
ですが、お忙しそうだからなあ。ココロのボスの成田さんはその辺で面白がって傍観してるみ
たいだし。
スルドイ論証はできないので、いくつか思いつきの感想だけでご容赦願います。
横溝と高木の戦後初期三作の影響関係というのは盲点でした。
高木氏は「刺青」執筆の際、「本陣」をバラバラに解剖して、研究したそうです。
発表当時の「本陣」の衝撃力は、角川文庫世代には実感できません。手塚の「新宝島」の新
しさが実感できないのと同じです。
藤子不二雄や石森章太郎が夢中で手塚を模写したように、二十代ではじめて探偵小説の筆を
取る高木には、「本陣」が唯一無二のお手本だったのではないか、と思います。
しかし「蝶々」や「獄門島」の、「能面」「呪縛」への影響というのは、これまで考えたこ
とがなかったです。
念のため山前譲『日本ミステリーの100年』ほかをチェックしてみると、
・横溝「本陣殺人事件」宝石、昭和21年4月〜12月
・横溝「蝶々殺人事件」ロック、昭和21年5月〜22年4月
・角田「怪奇を抱く壁」旬刊ニュース、昭和21年9月
・横溝「黒猫亭事件」小説、昭和22年
・横溝「獄門島」宝石、昭和22年1月〜23年10月
・角田「高木家の惨劇」小説、昭和22年5月
・角田「奇跡のボレロ」ロック、昭和22年5月〜23年1月
・坂口「不連続殺人事件」日本小説、昭和22年8月〜23年8月
と、こう続いて、
・高木「刺青殺人事件」書下し(宝石選書)、昭和23年5月
・高木「能面殺人事件」宝石、昭和24年4月
・高木「呪縛の家」宝石、昭和24年6月〜25年6月
となるわけですね(「刺青」の執筆は22年の8月で、そのときには「能面」の構想
も熟していたそうですが)。
>・姓名ともカ行で始まる新しい名探偵の創案(しかも名前が「スケ」で共通)
この点については、「金田一耕助」の他に「加賀美敬介」の影響もあったようです。
戦後デビューの二人の名探偵が、ともに「イニシャルがK・K」「〜スケ」であったために、
あやかろうとしたのだとか(出典を忘れた。どこに書いてましたっけ?>黒白先生)。
>・前作の探偵を使わず、別の探偵を仕立てた点
うーん、これはどうでしょう。「蝶々」の場合は、金田一のキャラクターが定着していない
時期に同時連載を強いられたため、持駒の由利先生を復活させた、ということですし、「能
面」の方はカッパ版あとがきにあるように、あの構想では神津の出番がなかった、ということ
なので。
余談ですが、私は黄金時代の名探偵の風格をもつ「蝶々」の由利先生のファンなので、その
後の運命が気になっています。「神の矢」「模造殺人事件」「皇帝の燭台」がいずれも中絶し
て、「カルメンの死」あたりで姿を消してしまう。少年物でさえ「真珠塔」以後は由利先生の
出番はない(さらに「夜光怪人」も金田一ものに改作されてしまう)……そりゃ、「獄門島ふ
たたび」をやらかす気にもなるわな。
>・ネタが両方共に×××××の応用
これは影響というか、それだけ×××××が越えるべきハードルとして認知されていた、と
いうことでしょう。「樽」の系譜とか「赤毛のレドメイン家」の系譜とか。
「グリーン家殺人事件」の系譜として(高木彬光の言う「腐敗一族」テーマ)、「高木家の
惨劇」→「能面殺人事件」というラインもありそうです。
話を戻しますと、ネタの料理法に横溝、高木両氏の特徴が現れている気がします。
「蝶々」と「××く」では元ネタの欠陥(○○の必然性)を補う、都筑道夫好みの改良型にな
っていますが、「能面」や短編の「××き×」、晩年の「××よさ××」は、「おお、それが
アリならそれとこれを一緒にしたら、どうだもっと凄いだろう」という合体ロボ型のような。
#「本陣」の影響として、「クリスチー女史に学んだ」系譜とか「図書室に探偵小説がいっぱ
いある」系譜とか、さがしてみると面白いかも。
>・どちらも被害者は三姉妹で、見立て殺人
「呪縛の家」の見立ては、むしろ「黒死館殺人事件」へのオマーージュでは?
というか、中学時代に「呪縛の家」に興奮した私は、のちに「黒死館」を手にして、激しい
脱力感に襲われたものです。
いまはこれで精いっぱい。
[2001年6月9日 11時19分19秒]
お名前: 川口@白梅軒
ごめんなさい。よく読んだら他のページに
「これ(刺青)は前に述べた『本陣殺人事件』に刺激されて筆をとった」
と書いてありました。
[2001年6月8日 0時49分57秒]
お名前: 川口@白梅軒
え〜と浅学な私が、他の濃いマニアの方を前に述べるのもはなはだ僭越ですが、
『本陣』と『刺青』についてだけ。
高木氏の『随筆 探偵小説』によりますと、確かに『本陣』は読まれていたようです。
ただし、影響は「これくらいの長さが適当だろう」といったくらいみたいです。
(もうひとつ『高木家の惨劇』も参考にしたそうです)
『本陣』の密室については感心しているものの、高木氏の文章からうかがえるのは、
なによりも「日本家屋にもこんな密室がある」ということと、刺青美人への想いがなによりも
強かったようにうかがえます。
神津の名の由来は、高木氏自身もはっきりしないようなことを書いていますね。
「この名前もきっと姓名判断で、天下に名を成す名声運に恵まれた、しかも孤高の天才――
という性格をあらわそうとしたに違いない」
と、作者自身が類推しています。
今すぐに参照できたのはこれくらいでした。
もちろん、この本に書かれていない裏があるのかもしれませんが、
それはもう私の手には余るので、もっと詳しい方にお任せするということで退散。
あ、そうそう、月うさぎさん、この本、読みますか?
持っていたことさえ、すっかり忘れていました。
[2001年6月8日 0時42分17秒]
お名前: 月うさぎ
みなさま、ご協力ありがとうございます。
できる範囲で確認していって、追加させていただきますね。
おげまるさま
『甲冑殺人事件』についての記述は『人形〜』以外にもあった気がするんですが、
なにでしたっけ?<記憶違いかなぁ。
神津邸の描写については、あたしも確認してみたいと思います。
…で…、川口さんに銃は似合わないぞぉ!(笑)
うーん、そうだなぁ…なになら似合うかなぁ。三味線の糸?(笑)
成田さま
真鍋記者は、かなり登場しているはずですが、何編に登場しているのかは…。
うわ〜ん(>_<)、数えなきゃ…。
脇役のコーナーで、実は、真鍋や土屋部長、警察関係の人々を整理するつもりが、
できてないんです…。だって、読み返さなきゃいけないんですもの…。
気長にお待ちください…。それも期待だけは間違ってもしないでください…。
>関さま
まずはお詫びを。
すみません、勉強不足でその類似点については、ちょっとわかりません。
確認するにも、横溝は人形佐七以外を手元には残しておりません。
成田さま、おげまるさま、他識者のみなさまどうかお願いします。
小林文庫オーナーや黒白さんを召還したい…。
成田さま、長々と場所を借りる形になって申し訳ありません。
[2001年6月7日 16時55分45秒]
お名前: 関 英樹
アメリカから一言。
以前から、横溝正史戦後三部作と高木彬光(戦後)デビュー三部作の奇妙な類似点が
気に掛かっておりました。それは、後発の高木作品に見られる横溝作品の影響についてです。
どなたか明快な論説又は隠れたエピソードなど、ご教示下さい。
1)「本陣殺人事件」と「刺青殺人事件」
・姓名ともカ行で始まる新しい名探偵の創案(しかも名前が「スケ」で共通)
・「漢字二文字+殺人事件」と言うタイトルの相似
・日本家屋の特色を活かした密室殺人
2)「蝶々殺人事件」と「能面殺人事件」
・続く二作目も、同じく「漢字二文字+殺人事件」と言うタイトルの踏襲
・前作の探偵を使わず、別の探偵を仕立てた点
・ネタが両方共に×××××の応用
3)「獄門島」と「呪縛の家」
・再び一作目の名探偵を仕立てて、且つタイトルは「殺人事件」を用いない
・どちらも被害者は三姉妹で、見立て殺人
*「呪縛の家」で用いられる黒猫の使い方と「黒猫亭事件」のそれの相似も見逃せない
どうでしょう?デビュー当時の高木作品のこれら横溝作品からの影響(パクリ?)に
ついてするどい論証を期待します。どすこい!
[2001年6月7日 3時3分24秒]
お名前: 川口@白梅軒
>「ほかの男が月うさぎさんをいぢめるのは許さんっ!」
ぐふふ、笑ってしまいました。
い〜え、そんな独占するつもりはございません。
構わないので…(以下略)。
それにしても、おげまるさんといい、成田さんといい、注目されるところがさすがといおうか。
黒白さん同様、私も松下は本当に東大出なのか?くらいしか、思わないくらい。
そういえば、少年ものに研三って登場しませんね。
[2001年6月7日 1時24分9秒]
お名前: ストラングル・成田
URL
おっ、お二人でひそひそ話。最近のおげまるさんの実像のめまぐるしい変貌ぶりには、
眼を白黒。もう、会ってもわからないかもしれません。
いい高木読者ではなく、読んだものでも忘れてしまったのが多いのですが、無理矢理
考えると、
○「悪霊の群」以後の「挽歌」でしたっけ、神津恭介の博士号記念パーティに、
山田風太郎と荊木歓喜が招かれていたけれど、この二人と神津は、どんな付き
合いだったの?
○脇役、真鍋記者ってどんな人、何編で活躍するの。
(『悪霊の群』の後、山風の短編にも、登場すると、おげまるさんの報告が
あって以来気になってます)
山風がらみばかりですな。
○神津恭介って、ほんとは何と読むの。
ジュブナイルとそれ以外では読み方が違っているのは、月うさぎさんのとこ
ろにもありましたね。以前、小林文庫ゲストブックでも話題になってました。
神津FCの「名探偵・神津恭介読本」によると、松下研三からみでは、
○松下研三は、いつ結婚したの。
というのが最大の謎らしいです。
もうちょっとましなのを思いついたら投稿します。
[2001年6月6日 23時33分46秒]
お名前: ストラングル・成田
URL
おっ、お二人でひそひそ話。最近のおげまるさんの実像のめまぐるしい変貌ぶりには、
眼を白黒。もう、会ってもわからないかもしれません。
いい高木読者ではなく、読んだものでも忘れてしまったのが多いのですが、無理矢理
考えると、
○「悪霊の群」以後の「挽歌」でしたっけ、神津恭介の博士号記念パーティに、
山田風太郎と荊木歓喜が招かれていたけれど、この二人と神津は、どんな付き
合いだったの?
○脇役、真鍋記者ってどんな人、何編で活躍するの。
(『悪霊の群』の後、山風の短編にも、登場すると、おげまるさんの報告が
あって以来気になってます)
山風がらみばかりですな。
○神津恭介って、ほんとは何と読むの。
ジュブナイルとそれ以外では読み方が違っているのは、月うさぎさんのとこ
ろにもありましたね。以前、小林文庫ゲストブックでも話題になってました。
神津FCの「名探偵・神津恭介読本」によると、松下研三からみでは、
○松下研三は、いつ結婚したの。
というのが最大の謎らしいです。
もうちょっとましなのを思いついたら投稿します。
[2001年6月6日 23時17分51秒]
お名前: おげまる
あ、月うさぎさま、お久しぶりです。
んーとんーんと、「神津・松下と同窓だったはずの高木彬光が(「棋神が敗れた日」)、
一高シリーズに出てこないのはなぜか?」とかそういうどろどろに煮詰まったネタでよければ
思いつくんだけど……
「『人形』で回想されてる『甲冑殺人事件』がどうして「神津恭介最後の事件」になるの
か?」
とかね。
そういう事を書くと「やっぱりねえヒソヒソ」「濃いわよねえクスクス」ってなりそうなの
で(濃くないもん)。
「怪盗七面相」と『人形』で、神津邸の描写が違ってた記憶があるので、そのへん確認でき
たら、ご報告いたしますです(まず、本をさがさなくては)。
>で、おげまるさま…。
>神津恭介ファンは手が……。ってなに?(-_-;)
だからあ、あれはねえ、ちゃんと(感嘆)「見習いたいです」ってフォローしたじゃないで
すかあ(なんの話か、成田さんにはヒミツだ)。
誤解を招くような発言は控えてくださいよお。川口さんがウィンチェスターM70かついで
暴れ込んできたらどうするんですか。
「ほかの男が月うさぎさんをいぢめるのは許さんっ!」
それでも泣きたいのなら、ボクでよければ胸を貸すよ。
さあ、かかってこい、どすこい!(ちが〜う)
あ、シルクハット姿は最近やめました。道立図書館で、レッサーパンダ帽をかぶって、だれ
かれかまわずウェスタン・ラリアットをかましては「ウィ〜ッ」と叫んでいる警備員が私です
から、そこんとこよろしく。
[2001年6月6日 20時20分21秒]
お名前: 月うさぎ
URL
成田さま、おげまるさま、こんばんは。
ええと、ちょっと神津恭介99の謎探しをはじめました(^^)
というわけで、なにか思いついたりしましたら(できれば無理矢理にでも作って)、
上記URLの神津恭介99の謎掲示板にお知らせくださいませ。
ご協力よろしくお願いいたします。
で、おげまるさま…。
神津恭介ファンは手が……。ってなに?(-_-;)
ふふふ、そんなこと言ってると、夏に道立図書館でおげまるさまを探し出して、
その前で泣くぞ!(笑)
リスト楽しみに待ってます(^^)
[2001年6月5日 23時31分41秒]
このテーマについての発言をどうぞ。
※半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る