記事タイトル:光文社文庫山田風太郎ミステリー傑作選
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お名前: ストラングル・成田
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日下さん
第10巻『達磨峠の事件』の情報ありがとうございます。それにしても、その内容は、
すごい、すごい、凄すぎる
単行本未収録作はもちろん、これまで存在が知られてなかったショートショートに、
初期の受験小説まで。ここまで、全集が出ている作家といえどもフォローされている
作家は、ほとんどいないのでは。発刊を心待ちにしてます。「帰去来〜」についても公式
見解が出るのですね。
『白の恐怖』は、見送りでしたか。その辺り日下さんがMYSCONに参加されれば、
聞いてみたいです。わたくし的には、永年の課題本をクリアして非常にすっきりいた
しました。
[2002年3月2日 9時29分28秒]
お名前: 日下三蔵
日下です。
第10巻『達磨峠の事件』の解説・解題がようやく校了になりました。
今回は最終巻ということで、解説も私が書いたので、合計33枚。
死にました……。収録作品は、以下の35篇です。
PART1(短篇)
達磨峠の事件「宝石」昭和二十ニ年一月号
天使の復讐「平凡」昭和二十三年ニ月号
泉探偵自身の事件「新探偵小説」昭和ニ十三年五月号
全き円は天上に「いろは」昭和ニ十三年十月号
天誅「日本ユーモア」昭和ニ十四年一月号
疾風怪盗伝「富士」昭和ニ十四年十月号
旅の獅子舞「新青年」昭和ニ十四年十一月号
死人館の白痴「富士」昭和ニ十五年四月号
片目の金魚「富士」昭和ニ十五年六月号に掲載
東京魔法街「宝石」昭和ニ十六年三月号
下山総裁「りべらる別冊」昭和ニ十五年三月号
渡辺助教授毒殺事件「週刊朝日」昭和ニ十六年十月増刊号
霧月党「講談倶楽部」昭和ニ十八年十二月号
ビキニ環礁午前四時「講談倶楽部」昭和ニ十九年五月増刊号
一刀斎と歩く「講談倶楽部」昭和三十一年三月号
ふしぎな異邦人「別冊平凡」昭和三十ニ年十一月号
女が車に乗せるとき「小説現代」昭和四十一年五月号
PART2(ショート・ショート)
女「新世界」昭和ニ十三年八月号
千人目の花嫁「主婦と生活」昭和ニ十九年八月号別冊付録
鳥の死なんとするや「中部日本新聞」昭和三十四年五月三十一日付
(「この世の見納め」改題)
無用の訪問者「読売新聞」昭和三十四年八月九日付日曜版
幻華飯店「漫画サンデー」昭和三十七年八月号
妖物「別冊漫画サンデー」昭和三十八年十月号
幸福「女性自身」昭和四十ニ年一月号
しゃべる男「ショート・ショート・ランド」昭和五十七年ニ月号
雲南「ショート・ショート・ランド」昭和五十七年十一月号
PART3(少年向け)
石の下「受験旬報」昭和十五年ニ月上旬号
鳶「受験旬報」昭和十六年三月号
鬼面「受験旬報」昭和十五年四月号
三年目「受験旬報」昭和十五年十月号
白い船「受験旬報」昭和十六年四月号
陀経寺の雪「受験旬報」昭和十六年一月号
信濃の宿「高校時代」昭和ニ十九年十〜十二月号
青雲寮の秘密(第二回)「おもしろブック」昭和三十一年九月号別冊付録
肉仮面「探偵王」昭和ニ十九年一〜ニ月号(未完)
>10巻には一般向けの補遺作品をすべてと長篇『神曲崩壊』を入れ、8巻
>巻末に少年篇の補遺を入れる、という形に出来ればすっきりするはず。
以前、こんなことを書きましたが、『神曲崩壊』を入れる余地なんか
ありませんでした。上記の35篇だけで、780ページに達してます。
しかも、少年向けは、長篇一本と短篇七本が入りきらず、最終配本の
8巻送りとなりましたので、こちらも似たような厚さになります。
それから「帰去来殺人事件」削除についての説明を、10巻の解説に書いて
おきました。事実関係を詳細に書いたら、ずいぶん削られてしまいました
が、大筋は書いたとおりです。一応、これが私の公式見解ということで。
>成田さん
す、すいません。あせらせてしまったみたいですが、色々と事情があって、
結局、『白の恐怖』は扶桑社文庫には入らないことになりました。申し訳
ありません。代わりといっては何ですが、『翳ある墓標』だけだと淋しい
ので、初期の翻訳ミステリ4本150ページ分を併録しました。
♯発売は4月下旬の予定です。
[2002年2月28日 2時24分42秒]
お名前: さくら
両方並んでいました。
初版1刷
2001.9.25 2刷
と、初版1刷
2001.12.20 3刷
でした。帯は、2刷、3刷、と同じでした。
以上、報告まで。各3000部です。
[2002年1月12日 8時3分53秒]
お名前: ストラングル・成田
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とにかく、原型に戻ることが確認されて良かったです。事件は、事件として、
法水さん、さくらさん、宮澤さん、MOTOさん、もぐらもちさんや他の掲示板
の方々などの山風作品への愛着をこのような形で確認できたことは、ファンの一人
として嬉しいことでした。
第九巻、送ってもらいました。こんな形で出るとは、1年前なら信じられなかった
出来事です。
[2001年12月30日 16時52分47秒]
お名前: もぐらもち
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成田さま
大安心致しました。大人気なく電話なんぞで問い合わせた為、文庫担当とは
真っ赤なウソ、実は知らないオジさんと会話させられていたのだろうかと
疑っていたところでした(笑)。
そういえば森さんのワセミスHPで第九巻刊行の情報が掲載されてましたね。
すごいラインナップ。楽しみです。
[2001年12月29日 11時50分32秒]
お名前: さくら
成田さん、三刷もあるのですか。
帯付は、二刷にもありました。帯にも多少の変更はありました。
すでに出ているとは、三刷も。ありがとうございます。
[2001年12月29日 9時58分59秒]
お名前: ストラングル・成田
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その後、横井さんが打ち消されていたので、どうなることかと思いましたが、
what's new?の方に書いたとおり、原型に戻すことになったようです。
もう、3刷りは出てしまっているようなので、4刷りからということですか。
もぐらもちさんが、編集部の方とお話された内容を書かれていますね。
http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=052
[2001年12月29日 9時44分26秒]
お名前: ストラングル・成田
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三刷でもとに戻す、ですか。
本当なら、良かった良かった。
ここで、横井司さんも書いておられますね。いずれにしても、三刷が出ないとダメ
ですね。
http://www3.wind.ne.jp/kobashin/cgi-bin/nagaya/nagaya.cgi?room=052
やっとこ、光文社あての手紙を書きました。仕事遅し。
[2001年12月27日 8時11分53秒]
お名前: MOTO
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『十三角関係』のアレですが、どうやら三版でまた戻すことになるらしい、という話を
あちこちで聞きました。やはり抗議が殺到したんでしょうか。
ホントだったら、朗報ですね。
…実はまだ、二版の実物を見てないんですよ。市内の本屋さん回ってみたら、どこでもまだ
初版が置いてあったもので。
いささか不謹慎な話ですが、こうなると二版はある意味貴重な存在になる、でしょうね。
あんまりそういうことで有名になってほしくはないですが。
[2001年12月25日 0時7分35秒]
お名前: 宮澤@探偵小説頁
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削除の件、非常に驚きました。
ニ刷の『十三角関係』にはそのことすら明記していないのですね。誠にひどい話です。
私からも抗議したいと思います。
[2001年12月19日 12時52分47秒]
お名前: ストラングル・成田
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『十三角関係』二刷り、私も買いました。「帰去来殺人事件」削除の件、実に残念です。
日本ミステリ史上に燦然と輝く中編になんたることを。要は、社内のチェック機関から
差別的表現を含むということで、お達しがあって、削除に相なったらしい。読者から抗
議があれば、復活もあるらしいので、本気で抗議の手紙を書こうと思っています。
第三刷で復活して、第二刷が貴重な版になることを願っています。
[2001年12月18日 0時16分46秒]
お名前: さくら
2刷では、1ページ、17行で、初版では18行です。それは、32ページを2刷で増やすための処置でしょうか。2刷では、587ページですので、初版での削除分の92ページ分をうめるための処置に思われます。
18行にすれば、555ページになるので、初版での647ページにかけられたカバーの大きさにあうためには、行を減少するしかないようです。
解説の、森村氏の箇所では、「帰去来殺人事件」に出版芸術社のクレジットがはいりました。
また、解題での、日下三蔵氏の文章では、1箇所の訂正と該当の作品の解題がありませんでした。
[2001年12月15日 10時13分37秒]
お名前: さくら
光文社文庫、昨日購入しました。2刷、3ヶ月まえにでていたのですね。
下にいわれている通でした。
削除されているとは知りませんでした。
[2001年12月15日 9時52分52秒]
お名前: 法水
『十三角関係』の2刷から「帰去来殺人事件」が削除されてましたけど、なぜなんでしょう?
非常に残念です。
[2001年12月13日 23時7分43秒]
お名前: 金光寛峯
> 山田風太郎顕彰の展示いいなあ。観たいなあ。来年まで続くようなので、
>チャンスを窺っております。
ぜひ! 期間中は展示物の入れ替えもあるでしょうから私もまた機会をみつけて見に
いこうと思っています。
[2001年11月11日 7時51分3秒]
お名前: おげまる
すいません。
>ぞう少年ハジ(山田風太郎x梁川剛一)「たのしい五年生」昭36年4月号
のみ現物確認できました。なんとなくタイトルにおぼえがあったんですが、これ、筆者名が
「山田太郎」なんです……
目を通してみましたが、タイトルそのまま、インドが舞台の少年と象の友情物語です。結末で「ぞうの国」に行くあたりが幻想的ではありますが。どうなんでしょう。
とり急ぎご報告まで。
[2001年11月10日 18時8分13秒]
お名前: ストラングル・成田
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日下さんの書込みをみたとき、まさしくぶっ飛びました。まだまだ、新発見
の作品があるとは!もう、本当に全国をまたにかけた日下大捜査線の展開待ち
としかいいようがありませんけれど、今後の刊行を心待ちにしています。
金光さん
山田風太郎顕彰の展示いいなあ。観たいなあ。来年まで続くようなので、
チャンスを窺っております。
[2001年11月10日 14時45分56秒]
お名前: 金光寛峯
つい先日、ミステリー文学資料館に行ってまいりました。山田風太郎顕彰の展示をやっております。
直筆原稿や構想下書などが陳列されていました。誰か識者にレビューしてほしいものです。
もらってきた館通信(第 4号)によれば、作品の原稿はほとんど残っていないとのこと。惜しいこと
ですねえ。残ってさえいれば、たとえ初出は不明としても、収録はできるのに。昔の作家さんには
自作を遺すことに無頓着な方が多かったそうですね。中島河太郎さんがどこかに書いておられまし
たが、正宗白鳥がそんなタイプだったそうで全集のテキストは中島さん等が揃えたとか。
日下さんのお仕事はたいへん貴重と、いまさら私がいうこともございませんがしんじつそう思います。
「探偵王」ですが、現代マンガ図書館にあるとは思いませんでした。今度見に行こうと思います。
名前が挙がっていないところからうかがうと弥生美術館はだめだったようですね。
[2001年11月10日 0時47分44秒]
お名前: おげまる
日下さま。
先日光文社文庫と河出文庫の新刊拝受いたしました。いつもいつも本当にお世話になっており
ます。ありがとうございます。
しかし一挙に八編とはすごい。興奮して鼻血が出そうです。やっぱりまだまだあるんですね
え。嬉しい。
この件については頑張ってください、としか言えないのが歯がゆいですが……とりあえず、見
落しがないかどうか、再チェックしてみます。
ところで入手済のテキストのなかで欠落個所や不鮮明な部分はありませんでしょうか。こちら
で可能な限り補填いたしますので、よろしくご指示下さいませ。
[2001年11月10日 0時41分13秒]
お名前: 末永昭二
日下様。
お役に立ててよかったです。
それにしても、持っている人は持っているもので。
[2001年11月9日 18時41分50秒]
お名前: マーヴ湊
リストを見てめまいを起こしました。
フレー、フレー日下さん。
[2001年11月9日 8時50分11秒]
お名前: 日下三蔵
光文社文庫の進行状況をご報告します。
最新7巻のオビとソデに告知されていますが、第8巻<怪奇篇>が2002年5月刊行に
なったのにともない、第9巻<少年篇>が02年1月、第10巻<補遺篇>が02年3月に
それぞれ前倒し刊行になります。これは出版芸術社から、ふしぎ文学館の『怪談部屋』が
現役本であるため、8巻を最後に回してくれ、との要請があったためです。
おかげで少年ものの発掘を急ピッチで進めることに〜(泣)現段階で入手済みの収録決定
作品は、以下のとおりです。
姿なき蝋人、水葬館の魔術、秘宝の墓場、魔船の冒険、なぞの占い師、摩天楼の少年探偵
青雲寮の秘密、黄金明王のひみつ、冬眠人間(中学時代二年生版)、とびらをあけるな、
暗黒迷宮党、魔人平家ガニ、冬眠人間(少年クラブ版)、なぞの黒かげ、笑う肉仮面、
また、末永さんからご紹介いただいた少年小説研究家Mさんのご協力で、あらたな作品が
8篇も判明しました。以下はMさんからいただいたデータです。
ぞう少年ハジ(山田風太郎x梁川剛一)「たのしい五年生」昭36年4月号
びっこの七面鳥(山田風太郎x伊勢田邦彦)「野球少年」昭29年12月号
緑の髑髏紳士(山田風太郎x岩田浩昌)「少年少女漫画と読物」昭28年1月号〜3月号
あら海の少年(山田風太郎x深尾徹哉)「四年の学習」昭31年12月号
天使の復讐(山田風太郎x土村正寿)「六年の学習」昭27年3月増刊号
エベレストの怪人(山田風太郎x伊勢田邦彦)「読みものとまん画『小学生朝日』別
冊」昭28年7月夏休み号
魔の短剣(山田風太郎x成瀬一富)「少女サロン」昭26年7月号
ぽっくりを買う話(山田風太郎x森田元子)「小学生朝日」昭27年3月23日号
期限までに出来るかぎり現物を集めて収録したいと思っています。いずれにしても
600ページを軽く突破してしまうため、はみ出した分は8巻と10巻に振り分ける
予定です。特に、日比谷図書館にあることが判っている「黄金密使」は、改修工事
が終る来年3月末まで閲覧できないため、どうしても最終8巻に収録となります。
♯ページ数を調節してみないと何ともいえませんが、10巻には一般向けの補遺作品
♯をすべてと長篇『神曲崩壊』を入れ、8巻巻末に少年篇の補遺を入れる、という
♯形に出来ればすっきりするはず。
Mさんからは「探偵王」掲載の「夜の皇太子」第5回(香山滋)と中絶した「肉
仮面」第1回のコピーもご提供いただきました。「探偵王」は昭和29年3月号
以降、出ていることが確認されていないので、2月号で休刊しているものと思わ
れる、とのことでした。新連載「肉仮面」がわずか2回で中絶したため後に改め
て「笑う肉仮面」として書き直したとすると、時間的にもピッタリあいますね。
また、「夜の皇太子」は昭和28年2月号から12月号までの連載なので、全11回だ
と思っていましたが、今回ご提供いただいた第5回の掲載号は10月号。なんと、
経営陣にごたごたがあり、この年の春には何号か発行を休んでいるのだそうです。
鬼クラブの連作「怪盗七面相」は7回でしたから、途中4ヶ月の欠号をはさんで
最終回が第七回だとすると、これも辻褄が合います。現在、第1回(2月号)、
第2回(3月号)、第5回(10月号)、最終回(12月号)の現物が手元にあり、
9月号が現代マンガ図書館に所蔵されていることが判明していますので、あと
残り2回分。第3回(4月号か8月号?)と第6回(11月号)ですね。
これもなんとか見つけ出して、全篇収録したいところであります。
[2001年11月8日 20時24分25秒]
このテーマについての発言をどうぞ。
※半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
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