【前回までのあらすじ】
…忘れた。
日曜? そんな昔のことは……いたい痛い。ごめんなさい嘘です。
んーとね、「横溝正史クロニクル」のjiichiさんに(鼻の下を人差指でこすりながら)
メールしたんですね。そしたら「「寄木細工の家」と「しらぬ火秘帖」は戦前の作品では
ないですか?」という意味のお返事をいただいたんですね。でもって「えーん奥が深いよ
お。太平洋に牛蒡だよお」とお下品に嘆きつつ日曜日を待っていたのでした。
で。
「大麻は遠すぎる。雪の中を歩くならなおさらだい。へえっくしょい」
とぼやくうちに場面替って図書館です。ともあれ「寄木細工の家」をチェックしようと
思って閲覧請求用紙に「譚海ぜんぶ」と書きました。うむ、豪快で男らしいぞ。
レポート用紙をちぎって鶴と兜と奴さんを作りおえ、紙風船はどう折るんだっけ? と
苦悩する私の前に「譚海」が運ばれてきました。
……なんか少ないな。こんなもんだったかな。
この齢になって、はじめて知ったことがあります。
道立図書館では、「譚海」と「少年少女譚海」は、別の雑誌として分類し、収蔵してる
のですね。
てっきりないものと思っていた昭和28年のバックナンバーが八冊ほど出てたです。
ということで、
《島久平》の項。
●怪犯人赤マント 「少年少女譚海」(昭和27年5月号?〜12月号?)〜? ☆犯人当て絵物語
を、
○*怪犯人赤マント 「少年少女譚海」昭和27年5月号?〜12月号?
→「譚海」(誌名改題)28年1月号〜2月号 ☆伝法探偵登場
に。
●白蛇玉 「少年少女譚海」昭和29年?
を、
○*白蛇王 「譚海」昭和28年3月号〜29年? ☆伝法探偵登場
と変更し(「たま」じゃなくて「おう」でした)、
○電光キッド 「探偵王」?〜(昭和29年2月号)〜? ☆西部小説
の上に移動。
……あ、これはあとでメールしますね。
ちなみに「譚海」版の「寄木細工の家」は、角川文庫『芙蓉屋敷の秘密』所載の同名
作品とは別物でした(ということをjiichiさんに報告しなくては)。
あとね。「少年画報」の36年〜40年分をざ〜っと覗いてみたんですけどね、この時期は
戦記と忍者とSFとスパイが人気で、探偵小説は収穫がないです。
でもまあ、ネタがないわけではない。
「コブテン船長の冒険」(40年1月号〜6月号)といえば角川文庫でお馴染の矢野徹作品
ですが、連載時のペンネームは「矢野徹」でも「坂田治」でもなくて、「南郷次郎」でし
たとさ(知ってました?)。
ちなみにこれに続く「新世界遊撃隊」(7月号〜?)の方は「矢野徹」名義です。「海
堂次郎」とか「津田浩三」とかだったら(以下略)。
ではまた来週。ごきげんよう。
[2000年12月5日 0時42分16秒]