記事タイトル:お小人忍法帖(長文です) 


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お名前: おげまる   
 訂正です。なんだか毎回発言数2ですな、私は。
 下の方の、
>で、そのあたりに載っていたのでしょうか。参考までに、図書館にあったのは38年5月
>号(No.5)と上記の10月号(この年は隔月刊で、翌年から月刊になります)です。
 という部分。正しくは5月号がNo.3、10月号がNo.5で、昭和38年分はこの二冊だけ図書館に
あったわけです。
[2001年1月7日 21時12分50秒]

お名前: おげまる   
 道立図書館の解禁日でございます。行ってきました。

 年末に酔った勢いで成田さんに「来年は倶楽部雑誌を調べるのじゃあ。がはは」など
と放言してしまった手前、初日くらいはやっておかないとな。
 まず「読切小説集」という雑誌を調べてみます。最初、いつもの調子で細かく(もな
いか)メモを取っていったら、とてもじゃないけどきりがない。人形佐七や若さま侍の
初出チェックは誰か他の人にやってもらうことにして、「目次を眺めて風太郎の名前を
拾う」方針に切り替えました。
 ということで、初出不明だった

*生きている上野介〔妖説忠臣蔵〕 読切小説集

は、昭和32年1月号の掲載でした。
 もひとつ、リストの昭和32年のところに

*俥→運命の車→明治かげろう俥 読切小説集7〜9

とありますが、これは6月号〜9月号の四回連載ですね。いや、6月号は未見だけど、7、
8月号がそれぞれ第二回、第三回となってるんですわ。

 続いて「傑作倶楽部」です。昭和29年の

*ドンファン怪談 小説倶楽部12

は「小説倶楽部」じゃなくて、この「傑作倶楽部」の12月号が正解。(ついでにいうと
ナカグロありの「ドン・ファン怪談」ですね)
 さらに初出不明コーナーから

*悲恋華陣

も「傑作倶楽部」昭和32年2月号に載ってました。

 で、上記「ドン・ファン怪談」をチェックするついでに「小説倶楽部」に手を出して
みましたが…
 29年8月増刊号に「私の怪談」というのが香山滋・関川周のコントと並んで「怪談三
人集」として載ってるので、おおこれは! と色めきたったのですが、ちょいとヨタっ
ぽいエッセイでした。

 ついでだから再録もののデータを書いておきます。
*蝋人 読切小説集 昭和29年8月増刊号
*謎の戦艦陸奥(=戦艦陸奥) 読切小説集 昭和30年7月増刊号
*男性周期律 読切小説集 昭和30年11月号
*姿なき殺人(=歓喜登場) 傑作倶楽部 昭和28年12月号
*死者からの手紙(=死者の呼ぶ声) 傑作倶楽部 昭和31年春の増刊号
*二人 傑作倶楽部 昭和31年7月号
*魔笛の家(=黒檜姉妹) 小説倶楽部 昭和27年8月号
*芍薬屋夫人 小説倶楽部 昭和28年8月増刊号
*赤い蜘蛛 小説倶楽部 昭和29年4月増刊号
*手相 小説倶楽部 昭和32年2月増刊号

 最後に「別冊漫画サンデー」を調べてみました。
 昭和38年10月号(No.5)に「妖物」というショート・ショートが載ってました。
 えーと……わたしは初めて読む話だったんですが、現代物については未読が多いの
で断言できません。成田さんの判定を仰ぎたいと思います(でも月曜は用事があるも
ので…次の日曜あたりにでもお渡しできればいいのですが)。
 さらに40年の1月号から、「お小人忍法帖」という長編が連載されています。
 3月号の第三回で「隠密忍法帖」と改題されて、作者の断り書きが附されているので
すが、翌号からは目次に載っていません。中絶したらしいです。「自来也」と「おぼろ」
と「魔天」が同時期に連載されていて、さすがに限界だったのでしょうか。
 かなりコーフンしながら「妖物」ともどもコピーをとって、家でじっくり読んでみる
と……中身は「妖の忍法帖」でした。念のため角川文庫を引っ張り出して見比べると、
文章もまるきり同じ。「二人二脚」から「源氏十三帖」までの三章分。
 てことはなにかい。「小説宝石」の連載は原稿の二重……むにゃむにゃ。

 ところで肝心の「紋次郎の職業」は見当たらなかったです。昭和38年に欠号が多いの
で、そのあたりに載っていたのでしょうか。参考までに、図書館にあったのは38年5月
号(No.5)と上記の10月号(この年は隔月刊で、翌年から月刊になります)です。39年
11月号も欠号なので、ここに載っていた可能性もありますが。

 最後に一言。
 疲れました。
[2001年1月7日 20時39分35秒]

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