記事タイトル:「忍者明知十兵衛」の初出について |
ベルモットさま ご来訪いただきありがとうございます。 「忍者明智十兵衛」の初出判明! 単行本初収録が『かげろう忍法帖』(昭和38年4月/講談社) なので、時期的にもピッタリですね。 最新流布本である『かげろう忍法帖』 講談社文庫(平成11.8) でも、初出不明となっておりますので、これは新発見だと思います。 煽り文句もなかなか。昭和38年でも、まだ「かぜたろう」表記 があるというのも面白いです。 著作リストをみても、歴史雑誌にほとんど書いていないので、訝し く思っていましたが、やはりありましたか。 早速、リストに反映したいと思います。 また、色々教えて下さい。ありがとうございました。[2001年8月18日 12時5分58秒]
成田様 はじめまして。ベルモットと申します。 私も故山田風太郎氏の作品を愛読している者でして、こちらのHPは時折楽しみに見せて頂いております。 さて、HPにて「初出不明」とされている「忍者明知十兵衛」ですが、雑誌『歴史読本』の昭和37年6月号(特集:将軍家の犯科帳)に、「忍者明智十兵衛」の題で掲載されております。 作者の山田風太郎氏は「やまだかぜたろう」とルビが振られていて、挿絵は奈良葉二氏が担当しています。 煽り文句は「奇怪な忍法人蟹の秘法を使う明知十兵衛の変身なるか――光秀の栄達のかげに恋の惨劇が秘められていた」となっています。 小説の内容につきましては、『忍法行雲抄』(角川文庫)に収録されている「忍者 明智十兵衛」に当たって確認しましたので、間違いないと思います。 ご参考になればと思い、書き込みさせて頂きました。 乱筆、失礼致しました。[2001年8月18日 0時57分39秒]