記事タイトル:山田誠也 第二のペンネーム? |
morioさま 御無沙汰しています。ようこそいらっしゃいませ。 それにしても、凄すぎるレポート。さすが歴史がある盛岡。戦前の蛍雪時代 なんていうのが出てくるのですね。是非、また小説の感想など書き込んでくだ さい。 「あまりに同一人が当選するので、春嶽久と筆名を改めた」と、中島河太郎 ・編「山田風太郎・作品目録」(別冊新評「山田風太郎の世界」にあるので、 名前だけは見たことがあったのですが・・。「春嶽」は、父の戒名「春嶽院」 より、久は亡き母の名、寿子より採ったものということです。「戦中派虫けら 日記」の方は、まだ当たっていません。 とにかく貴重な情報ありがとうございました。 >『幽霊の1/3』(カバー付き、100円) ううむ、最後の一撃。[2001年7月3日 21時42分49秒]
ご無沙汰しています。盛岡では町の中心部の広場で、月に二回ほど古本市が開かれます。 昨日そこで見つけた『蛍雪時代』についてご報告します。一束14冊で5000円也。昭和17 年から19年まで。手短に言いますと、この中に『勘右衛門老人の死』掲載の18年7月号と 『蒼きゅう』掲載の18年10月号があったわけです。 ペンネームは、東京・春嶽 久 とあります。まだ作品は読んでいませんが、応募総数 892篇の一等(賞金壱百円)とあり、選評には「此の一篇は誠に堂々たる構成の妙を示した 快作で、前々号掲載の『国民徴用令』と共に、学生小説の最高峰をゆくものであろう。」 とありますから、5月号の『国民徴用令』も同じペンネームだったと推測されます。 10月号の『蒼きゅう』の方は只「学生小説」とあるだけですから、投稿して採用されたもの でしょうか。いずれにせよ、春嶽 久、というペンネームを始めて知りました。 この発見は今年では、『幽霊の1/3』(カバー付き、100円)と並ぶ大収穫でした。 ではまた。[2001年7月3日 13時59分31秒]