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お名前： 佐山
川村様
返事が遅れて申し訳ありません。
ご依頼の件は、もう少し時間を下さい。
「変幻幽霊盗賊」に関しては、私の手元にデータはありません。
「少年リスト補足」の０４年１月２日に書き込まれている「仰天の騎士」さんに
メールでお問合せになってはいかがでしょうか？
「人形佐七」作品のうち、「妖犬伝」と「万引き娘」の初出がわかりました。
くわしくは、ホームページ「襟裳屋」のデータをご覧下さい。
[2006年1月14日 13時10分51秒]
お名前： クロダ
佐山さま
ご無沙汰しております。
ポプラ社の金田一本ですが、第２巻は、「大迷宮」のようです（これって、ポプラ
社から出ていましたっけ？）。
神津シリーズは不明ですが、次も、横溝・高木、ペアで刊行してほしいです。
[2005年12月28日 16時35分42秒]
お名前： 佐山
２００５年１０月
ポプラ社から、ポプラポケット文庫が創刊されました。
一気に５０巻の刊行です。
そのなかには、「仮面城」「悪魔の口笛」「赤毛連盟」「ＡＢＣ殺人事件」が含まれています。
定価は各５７０円プラス消費税です。
前２作は、古本としては高価なはず、この機会をお見逃しなく。
[2005年10月6日 15時17分45秒]
お名前： 川村
佐山様。
世田谷文学館の件、了解しました。
お約束のテープと、その他の資料を持参しますので、よろしくお願いいたします。
こちらは、直筆原稿の特別閲覧を予約しているので、開館と同時に現地へ行っており
ます。
Ｍ・ルブランと横溝氏の戦後の某作品について、ちょっとした発見をしましたので、
それも、世田谷でお会いした際に、お知らせいたします。
[2005年3月23日 0時6分53秒]
お名前： 佐山
川村様
３月１９日にお手紙を受け取りました。
「世田谷文学館」には２４日の１２時〜１３時に顔を出す予定です。
お会いできるのを楽しみにしております。
「人形はなぜ殺される」のビデオテープもよろしくお願いします。
[2005年3月22日 15時6分14秒]
お名前： 川村
佐山様。
御無沙汰をしておりました。
以前、この掲示板でお尋ねした、「爆発手紙」ですが、掲載誌所蔵図書館を見つけまし
た。
京王百貨店の新年蔵開きでも、初出の『日本少年 昭和２年１０月号』が出品されたよ
うですが、１万円という価格のためか応募者が殺到しそうで入手をあきらめていたので
すが……。
コピーを入手しましたので、必要でしたら、秋田分科会の佐々木さんのお手をわずらわ
せる事になってしまいますが、佐々木さん経由で「爆発手紙」のコピーをお送りします
が、いかがなさいますか？
あるいは、私は１月２２日土曜日の世田谷文学館での横溝亮一氏の講演会に参加するの
ですが、佐山さんも講演会に来るのでしたら、世田谷文学館でお渡ししますが？
[2005年1月20日 1時6分27秒]
お名前： 川村
佐山様。
質問に関する回答、ありがとうございました。
駒場の近代文学館にも、だいぶ探求作品の初出誌があるとの事。近々、横溝氏の「悲
しき暗号」のコピー依頼をするので、その際に利用します。
道立の県ですが、先ほど電話をした際、今は待ち時間が少なくてコピーを送ってくれ
るとの答えでした。先に電話で問い合わせた時は、手紙にも書いたような事情で、送
付に時間がかかるそうだったので、佐山さんにコピーを分けて下さいというお手紙を
送られせていただいた次第です。
いろいろと、お手数をかけさせてしまったようで、恐縮です。
[2004年10月13日 14時7分52秒]
お名前： 佐山
川村様
秋田分科会経由で１０月１２日にお手紙が届きました。
お問合せの件ですが、残念ながら、ご期待に沿うことはできないようです。
「爆発手紙」「南海囚人島」に関しては、私のほうでも、全く情報がありません。
お探しの作品に関しても、私は、「しらぬ火」「ＸＹＺ」のコピーがある程度です。
「ＸＹＺ」は、コピーのコピーをすると、読みにくい箇所がでてきますので、道立図書館
に依頼されたほうが賢明かと思います。
ほかの資料に関しても、道立図書館でほとんど揃えられる作品ばかりですので、あせらず
道立図書館に依頼してみてください。
思ったよりは、早く手元に届きます。
「薊を持つ支那娘」の掲載された「少女倶楽部」は駒場の「近代文学館」にあります。
ただここは、コピー代が１枚１００円ぐらいしますので、気をつけて下さい。
「シンデレラの足」を掲載した「譚海」は、多摩図書館にあります。
どちらも、電話をして問い合わせれば、郵送サービスに応じてくれると思います。
お役にたてずに申し訳ありません。
[2004年10月13日 12時31分38秒]
お名前： 佐山
安達様
貴重な資料をお送りいただきありがとうございました。
いずれも、今まで、手にできなかった資料ばかりでした。
�気気鵝■討気鵑砲發茲蹐靴�お伝え下さい。
[2004年10月13日 12時16分27秒]
お名前： 佐山
安達様
ごぶさたです。
引っ越しをするといいながら、実はまだ引っ越しできておりません。
怠惰なだけですが。いつになったら、引っ越しできるんだろう。
というわけで、住所はそのままです。
[2004年10月5日 11時32分14秒]
お名前： 安達
ごぶさたです。
＞佐山さま
>>というわけで、安達さんは「定本 金田一耕助の世界」は手にされたでしょうか？
……まだ手にしておりません。ごめんなさい。
われながら筆無精にも程がありますが、ようやく秋田の方に問い合わせてお返事を貰って送金し
た段階です。来週には届くかな。
ところで「王冠」版「深夜の魔術師」第二回のテキストをＩさんのご好意で入手しました。
図書館ではなく、Ｆさんのコレクションからのものです（お二人にはあらためてお礼申し上げます）。
で、すみませんが佐山さんの転居先をお教えいただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
[2004年10月2日 8時21分51秒]
お名前： 川村
佐山様
「憲政資料室」誤字の件、失礼いたしました。
手書きの時と違い、キーを打って変換するだけなので、よく間違えてしまいます。以
後、気をつけます。
前に、憲政資料室の存在をどこで知ったかという質問を受け、その答えを忘れてしま
ったので、書きます。
私が憲政資料室を知ったのは、秋田分科会の『定本 金田一耕助の世界』で書誌関連
の情報について、代表者の佐々木氏へ手紙を送った際、探求資料についての質問を同
封し、佐々木氏経由で研究科の浜田知明氏から回答をいただいたのですが、その時に
『むつび』の所蔵図書館として、国会図書館憲政資料室の名があり、そういった経緯
で憲政資料室の存在を知りました。
『少年少女王冠』の件ですが、もうしばらくお待ち願います。現在、いろいろと調査
問い合わせ中です。
出版芸術社の探偵小説コレクションですが、やはり少年物の収録は少ないですね。
佐山さんが御指摘された、「深夜の魔術師」より「鋼鉄魔人」を収録してほしいとい
うのは、私も同感です。
原型である「魔人都市」には、「獣人」や「漂流奇譚」を読んだ読者がニヤリとする
仕掛けがあったので、原型と一緒に、改稿履歴を調査できるように、収録して欲しか
ったです。
[2004年9月14日 22時16分39秒]
お名前： 佐山
川村様
ご回答をありがとうございました。
時間があれば、今度、行ってみたいと思います。
あと、あげあしをとるようで申し訳ないのですが、「寛政資料室」ではなく「憲政資料室」
ではないかと思うのですが……。
特別室の資料はどうも、通常の検索では出てこないようです。特別室用の検索ルートが
あることを発見しましたので、じっくりと調べてみたいと思います。
安達様
ご無沙汰しております。
今回の「横溝正史探偵小説コレクション」は、文庫本未収録作品という側面もあるようです。
「薔薇王」などはなぜ今更という感じですが、戦時下の影響が出ている作品なのでその
代表作ということでしょうか。
あと、戦後の収録作は、金田一登場作品の原型作品が多いようです。
「肖像画」は短編「支那扇の女」の原型です。「車井戸は何故軋る」は、金田一の登場
しないバージョンだと思います。
「聖女の首」は「七つの仮面」の原型です。「聖女の首」のほうが圧倒的に面白いと思います。
やはり、これと「黄金の花びら」が、目玉商品でしょう。
そういえば「赤い水泳着」も「赤の中の女」の原型でした。
それにしても「深夜の魔術師」は何故収録されるのでしょうか？
原型特集ということだと思いますが、「真珠塔」とあまり大差がない作品なので、できれば、
「鋼鉄魔人」にしてほしかったなあという気分です。
確かに「深夜の魔術師」を手にするまでは、一体、どれぐらい、違っているのか気になって
気になってしかたがなかったのは事実ですので、未見の人は、まちどおしいとは思いますが。
というわけで、安達さんは「定本 金田一耕助の世界」は手にされたでしょうか？
[2004年9月13日 12時55分20秒]
お名前： 安達
おじゃまします。
『赤い水泳着』買ってきました。
なんだか不思議なラインナップだと思ったら、「戦時下作品集＋α」というコンセプトなんですね。
第二巻のタイトルは『深夜の魔術師』になってました。
ところで、>佐山さま
北海道立図書館のウェブ検索は、単行本はともかく、雑誌については使い物になりません。
あれといっしょにされては、他の図書館が気の毒でしょう。
栗田図書出版から寄贈された雑誌については、ガリ版刷の目録が館内に置いてあるのですが、
これはほとんどデータ化されていません。入力されているのは、それ以外の雑誌が主なような
気がします。それとも「文化的に重要な（人前に出して恥ずかしくない）雑誌」だけを取り上げ
ているのかも。
所蔵を確認するには、道立図書館に直接問い合わせるか、あるいは目録のコピーを依頼するとか
（あれも全部は不許可なのかな）……そこまでする人はいないでしょうけど。
[2004年9月12日 7時49分50秒]
お名前： 川村
佐山様
生原稿の件、「神変稲妻車（絵物語）」掲載誌所蔵図書館の件、『少年少女譚海』
創刊号から二年分までの所蔵図書館の件、ありがとうございました。
寛政資料室ですが、私も３回ほど利用しておりますので、簡単な説明をさせてもらい
ます。
まず、資料室へ入室したら受付の職員に「始めて利用するのですが」と言うと、用紙
を渡されるので、それに必要事項を書いて提出します。すると、閲覧許可証というカ
ードを渡されます。次回からはそれを受付で提出する事になります。有効期間は一年
間で、それ以後は更新が必要のようです。私も許可証を作ったのが今年の７月なので
更新については、申し訳ありませんが解りません。
許可証を貰ったら、後は、書棚にある目録から見たい資料を探し、書名の脇にある番
号をチェックします。該当書籍があれば、室内備え付けの用紙に、自分の名前などを
書き、閲覧したい資料名、資料番号、見たい号数を記入し、受付の職員に渡します。
後は、職員からマイクロ資料（枚数が多い場合は、三十枚ずつ渡されます）を受け取
って専用のリーダーで見ます。
説明では解りずらいと思いますが、実際は簡単な手続きなので、十分もしないうちに
許可証がもらえます。不必要とは思いますが、念のために免許証など身分証を持って
行った方がいいかも知れません。国会図書館へ入館する際に使う利用者カードか、寛
政資料室用の許可証を作るのに、身分確認のため、免許証を出した記憶があるので。
あまり、お役に立たない情報で申し訳ありませんが、最後の蛇足を承知で付け加える
なら、寛政資料室は平日の開館すぐが当然ながら空いています。
以前、午後から同資料室へ行った際、マイクロ資料のリーダーが全席使用中で、資料
閲覧に一時間近く待った事がありますので。
[2004年9月11日 22時17分9秒]
お名前： 佐山
川村様
貴重な情報をありがとうございました。
国会図書館には、「譚海」や「むつび」などは所蔵してないものとばかり思っておりました。
「物語」は検索すれば出てくるのですが、「譚海」などはでてきません。
「寛政資料室」にはいろいろと面白そうな資料がありそうなので、一度訪れてみたいと
思います。
できましたら、どうやって「寛政資料室」の存在をお知りになったか、入室の際何か
特別の手続きが必要かどうか、お聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。
以下、ご存知かとは思いますが、念のために書き込んでおきます。
「少年少女譚海」は、創刊号から２年分ほどは「多摩図書館」にマイクロ資料ではなく、
現物で所蔵されています。
「神変稲妻車（絵物語）」が掲載された号は、駒場の近代文学館に現物があります。
「深夜の魔術師」の未発表原稿のほか、王冠版の第３回連載分（7.8月合併号？）の生原稿は
世田谷文学館に所蔵されています。
「物語」に掲載された「死仮面」の切り抜きも全回分揃っています。
いずれも、事前に閲覧申し込みが必要です。
再度の情報提供をいただきありがとうございました。
[2004年9月10日 12時47分13秒]
お名前： 川村
佐山様。
国会の寛政資料室フランゲ文庫ですが、私も何度か調査へ行っております。
『男女』の存在は未確認ですが、「死仮面」連載の『物語』、「神変稲妻
車（絵物語）」や「夜光怪人（初稿版）」が掲載されている『少年少女譚
海』がマイクロ資料で保存されておりました。
また、掛谷氏の「横溝正史エンサイクロペディア」では謎の作品とされて
いる「神の矢」収録の『むつび』も所蔵されております。この『むつび』
には、『新版横溝正史全集１８巻』巻末の中島河太郎氏の書誌リストで初
出不明となっている「探偵小説と療養」というエッセイも掲載されていま
す。
マイクロ資料なので文字が読み難いですが、活用できる資料が多いような
ので、よく利用しております。
[2004年9月8日 21時48分48秒]
お名前： 佐山
川村様
ご回答ありがとうございました。
ネット上のデータはたまに現物と異なっていることがあり、気にかかっていたところです。
北海道立図書館では、昭和28年の譚海のデータが落ちていたり、国会図書館では
「男女」（横溝の「夜歩く」を掲載した雑誌）を所蔵していないことになっていますが、
どうも「憲政資料室」の「フランゲ文庫」というところにあるらしいのです。
多摩図書館に関しては、何年か前に大移動したらしいので、前図書館での情報かもしれません。
どうも、お手数をおかけしました。
[2004年9月8日 12時19分12秒]
お名前： 川村
佐山様
返事が遅れて、申し訳ありませんでした。
私が調べたところ、どうやら都立多摩図書館での「少年少女王冠」昭和２５年６月号
所蔵の件は、記憶違いのようでした。
ですが、所蔵図書館が確認されているのは確かですので、もう一度、所蔵図書館を再 確認いたしますので、今しばらくお待ち下さい。
長くお待たせしたうえ、ぬか喜びをさせてしまって、本当に失礼しました。
[2004年9月7日 0時48分16秒]
お名前： 川村
佐山様。
『少年少女王冠』の件ですが、浜田さんより所蔵情報を教えていただいただけで、私自身はまだ、現物を確認しておりません。
近く、コピー依頼を出す予定でおりますので、もし多摩図書館で所蔵していて、コピーの入手ができましたら、また、この掲示板でお知らせします。
詳しい情報を提供できずに、申し訳ありません。
なお、９月上旬に刊行される横溝正史の本（出版芸術社）に収録される「深夜の魔術師」は『新少年』版です。
他、ジュブナイルでは「黄金の花びら」が収録されると、聞きました。
秋田分科会の労作『定本 金田一耕助の世界』で紹介されていた、「甲虫と指輪」及び、「悲しき暗号」の収録は見送られるそうです。
[2004年8月25日 14時45分40秒]
お名前： 佐山
川村様
貴重な情報をありがとうございます。
「少年少女王冠」は都立多摩図書館には、データ上および私が探した範囲ではなかった
ようなのですが、どこかに隠れているのでしょうか？
ご面倒でなければ、もう少しくわしく教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
[2004年8月21日 12時28分59秒]
お名前： 川村
佐山さま。
国際子ども図書館で欠号となっている、『少年少女王冠』の昭和２５年５月号（手元に資料がないので、号数があっているかわかりません…。「深夜の魔術師」第二回目の掲載号）は、都立多摩図書館で所蔵しているそうです。
研究家の浜田さんより、情報をいただきました。
機会があれば、多摩図書館へコピー依頼を出されてみてはいかがでしょうか？
[2004年8月20日 14時36分3秒]
お名前： 佐山
横溝正史時代小説コレクションに引き続き、９月からは横溝正史探偵小説コレクション
が全３巻で刊行されるそうです。
新刊予告によると、これには、「聖女の首」「赤い水泳着」のほか「夜の魔術師」が収録
されるとのことです。
「夜の魔術師」というのはおそらく「深夜の魔術師」の間違いだとは思いますが、
果たしてどのバージョンが収録されるのでしょうか。
以前書き込みをしましたように、この作品には「新少年」版、「王冠」版、「未発表版」
があります。
普通に考えるときちんと完結している「新少年」版のはずですが、「短編」の一般作と
「長編」の少年物を同時に収録するのは、全体の統一がとれていない気がします。
「新少年」版、「王冠」版は、探偵役が由利・三津木から御子柴・三津木に変わっている
ことを除けば、角川文庫に収録された「真珠塔」とほぼ同じ内容ですので、あまり新鮮味
はありません。
それに、以前に書き込まれた情報では、少年物は企画が却下されたということでした。
「王冠」版は、国際子ども図書館にもない欠号部分を見つけるのがむずかしいのではない
かと思います。
というわけで、半分願望もこめて、巻末ふろくに「未発表版」が収録されるのではないかと
思います。
別に新発見の「夜の魔術師」という作品があったら、どないしましょ……。
[2004年8月6日 17時52分38秒]
お名前： 安達
ちょっと調べてみたのですが、「大正末から昭和初期にかけて」の新少年は存在しないようです。
というか、「新少年」って５種類ほど出ていたらしい。「少年世界」「少年少女譚海」をはじめ、
「少年」「日本少年」「冒険少年」「少女世界」などなど、戦前と戦後で同じタイトルの別雑誌
が出ていた例は珍しくもないですけど、これは別格ですな。もっとも、うち３種は明治期の発行
で、１種は大正初期のものだから、ここで問題になるのは博文館版の「新少年」だけといってい
いと思う。
で、この博文館版「新少年」が出ていた時期なんですが、昭和10年の創刊ということで、8年に
休刊した「少年世界」の後継誌というところでしょうか（博文館からはほかに戦前版「譚海」も
出ていたけど、ここでは関係ない）。横溝は「幽霊鉄仮面」と「深夜の魔術師」を連載している
わけですが……
この時期だと、横溝が森下雨村の代作をする理由がないんじゃないか？
「少年世界」の目次集を見ると、大正11年から14年にかけて、「ニッパーの冒険」「活動狂の
ヂック」「少年富豪ドン」「死の密室」「紅色の手（レッド・ハンド）」と、ほぼ切れ目無しに
森下雨村の連載が続いている（だから「「少年世界」に森下雨村名で連載された探偵小説は、
横溝正史が執筆していた」という記述には５へえがある＜もとい語弊がある）。「少年倶楽部」
登場以前から、少年探偵小説の分野でも売れっ子だったようだ。大正15年には読切の「白鳩館」
があるだけで、このあと例の「怪人魔人」が昭和2年（ちなみに森下名義でした。佐川名義じゃ
ありません。ごめんなさい）、続いて「渦巻く濃霧」――という流れだから、なんらかの事情で
執筆できなかった雨村のかわりに、その部下で器用な新人作家であった横溝が登場するのはわかる。
しかし昭和10年代となると、「鬼火」のころですぜ？ くりかえすが、代作の必然性が無い。
いったい『日本児童文学大事典』の清田氏のソースはなんなのか……ということで、〔参考文献〕
として挙げられている『少年小説大系』７巻巻末の中島河太郎解説に目を通してみるわけです。
＃横溝は戦後、多くの少年探偵小説を執筆しているが、戦前はわりに少ない。
＃昭和二年に森下雨村名義で長篇「怪人魔人」を『少年世界』に、三年に長篇『渦巻く濃霧』と
＃「曲馬団に咲く花」を『少年世界』に連載した。また、十二、十三年に「幽霊鉄仮面」を、
＃十三、十四年に「深夜の魔術師」を『新少年』に連載しているが、短篇は少ない。
あのお。
まさかとは思うけど。まちがってたら大変に失礼なんですけど。
もしかして上記文中の「森下雨村名義で」の部分を、このセンテンス全体にかかるものと誤読し
たわけじゃないだろうな？？？
ちがうと言ってくれ、たのむから……
[2004年7月18日 13時9分28秒]
お名前： 安達
♪大空に聞け 俺の名は
♪雨村森下 ここにあり
☆７月の目標【「雨村」を「あまぞん」と読むのはやめよう】
それはそれとして。
『日本児童文学大事典』の森下雨村の項目（執筆は清田元裕氏）に以下のような記述があります。
＃「少年世界」「新少年」に森下雨村名で連載された。探偵小説は、横溝正史が執筆していた。
引用文中、「連載された」の後の句点は、読点の誤植であるか、もしくは余分なオマケでありま
しょう（でなければ、意味が通らない。まさか「森下雨村の探偵小説はすべて横溝が執筆してい
た」という意味ではありますまい）。
昭和二年に森下雨村名義（佐川春風名義だったような気もする）で「少年世界」に連載された
「怪人魔人」が、じつは横溝による代作であったことはみなさまご存じの通りです。
どのような事情があったのか、不勉強で詳らかにしないのですが、同作に続いて昭和三年の「少
年世界」には「渦巻く濃霧」が、こちらは横溝名義で連載されており、両作ともその後まもなく
横溝名の著書に収録されているところを見ると、「代作が行われた事情」は一時的なものであっ
たように思われます。
ところが、上記引用文の記述が正しいとするなら、「怪人魔人」以外にも、「新少年」に連載さ
れた森下雨村ないし佐川春風名義の横溝作品がある、ということになるわけで。
（たんに清田氏の勘違いという可能性もあるのですが）
どなたか、大正末から昭和初期にかけての「新少年」のデータを確認できる方はいらっしゃいま
せんでしょうか。
[2004年6月27日 12時25分24秒]
お名前： 仰天の騎士
＞どうもお疲れさまでした。
締め切りがキツかったですが、いい経験ができました。
＞次の機会がありましたら、ぜひともジュヴナイルをプッシュしてください
私は、下請けの孫受けみたいな（なんじゃ、そりゃ！笑）ものなので、企画にタッチ
された木魚庵さんあたりにお願いするのが効果的かと＞おいおい！
＞（ぜんぜん関係ない話ですが、『迷宮の扉』のラストは映画の『獄門島』のパロディ＞かなんかでしょうか？）。
どの映画か、未読な方はさあ、読んでみよう(^_^)b
どうなんでしょう？横溝も映画は見てますが・・・・・。
＞『ゴシック名訳集成』が出て、ようやく「怪の物」を手にすることができました。
出ましたね。てっきり持ってるものと思っておりましたが、涙香棚に・・ありゃ、
ない！ないないぞおおお。買います買いまーす(^^;;
・・・でも、持ってそうな気がするんですが・・・うーん。
[2004年6月16日 20時6分51秒]
お名前： 安達
すいません、ちょっと家をあけておりました。
佐山さま
ということで今ごろびっくりしてますが、プロの作家の方でしたか。これはどうも。
いやべつにお見それしていたつもりはないのですが、中島みゆきを論じておられるならぜひ読ま
せていただきます。
「金田一耕助――」については、なにしろダ・ヴィンチ系の本ですから、あまりディープな内容
を期待するのは酷というものでしょう。まあ『大迷宮』や『金色の魔術師』あたりにちらっとで
も触れて欲しかった気はしますが。後期の少年探偵団よりずっとおもしろいんだから。
仰天の騎士さま
どうもお疲れさまでした。
次の機会がありましたら、ぜひともジュヴナイルをプッシュしてください（ぜんぜん関係ない話
ですが、『迷宮の扉』のラストは映画の『獄門島』のパロディかなんかでしょうか？）。
『ゴシック名訳集成』が出て、ようやく「怪の物」を手にすることができました。『真珠郎』に
影響を与えたというので、ずっと探していたんですが――読むのはいつになることやら。
[2004年6月16日 8時34分17秒]
お名前： 仰天の騎士
佐山さん、安達さん
話題であげていただき、どうもですm(_ _)m
売り上げ好調らしく、誤植を直し・間違い修正された2版が出るようです。
＞「金田一耕助 ＴＨＥ ＣＯＭＰＬＥＴＥ」は期待はずれでした。
対象が、「映像よりな初心者向け」なので、佐山さんをご満足させるのは
難しい内容になっております(^^;;。
ただ、編集部サイドも「定本 金田一耕助の世界」を購入されたそうなので、
あれを参考に、機会があれば濃いのを出てほしいものです。
＞コンプリートというタイトルのわりに「少年物」は省略されていましたので。
次の宿題ですね。
単行本未収録だった唯一の金田一登場作品「黄金の花びら」についても、
もし「次」があるようなら、掲載するように皆で葉書を出しましょう＞おいおい！
[2004年6月14日 4時0分23秒]
お名前： 佐山
安達様
改めて「いくつ？」と聞かれると、照れてしまいますので直接答えることは控えたいと思います。
一応、私にも著作というものがありますので、国会図書館などの蔵書検索で著者の部分を
クリックしていただくとわかるかと思います。
本のタイトルは「中島みゆき 迷宮の歌姫」と「中島みゆき 模索の時代」です。
最近、世田谷文学館から「横溝正史旧蔵図書目録」という本が刊行されました。
「横溝正史あて江戸川乱歩書簡」のＣＤ−ＲＯＭが付録でついています。
通信販売でも手に入るようですのでくわしくは、ホームページをご覧下さい。
ただ、資料の郵送コピーサービスを行っていないようなので、地方にいる人にとってはあまり
意味がない商品のように思えます。
近くに住んでいる人なら、直接行って、調べればいいことですし、わざわざ買う必要はありません。
まあ、開館１０周年記念の刊行だろうと思われますが。
「金田一耕助 ＴＨＥ ＣＯＭＰＬＥＴＥ」は期待はずれでした。
コンプリートというタイトルのわりに「少年物」は省略されていましたので。
[2004年6月11日 14時10分47秒]
お名前： 安達
「金田一耕助ＴＨＥ ＣＯＭＰＬＥＴＥ」、買ってきました。
まあアレについては次の機会をお楽しみにということですか。
執筆者がむやみと濃いメンバーだけあって、ツボを押さえまくった楽しい本でした。むしろツッ
コミ所がなくてさみしいほどで。
個人的には乱歩と正史の「葛藤の歴史」を詳しく書いてほしかったな。都筑の『推理作家の出来
るまで』に、仲たがいしていた両者の手打ちに立ち会って云々という記述があって、ずっと気に
なってるんです。「会ってみれば昔に変わらぬ乱歩であった」とか書いといて、おまえらまたケ
ンカしとったんかい。――そのへんはタブーなのかもしれませんが。
ところで、掛谷さんも仰天さんも木魚庵さんも、みなさんお若くていらっしゃったんですね……
ちょっと愕然。
わたしは喜国さん・浜田さんと同い年なんですが、佐山さんはおいくつですか？
[2004年6月3日 23時27分56秒]
お名前： 佐山
６月４日に「金田一耕助ＴＨＥ ＣＯＭＰＬＥＴＥ」という本がメディアファクトリー
から刊行されるそうです。
ひょっとすると、今まで単行本未収録だった唯一の金田一登場作品「黄金の花びら」
が収録されるかもしれません。
ご注目下さい。
[2004年5月29日 12時50分29秒]
お名前： 佐山
「定本 金田一耕助の世界」が「創元推理倶楽部秋田分科会」からついに刊行されました。
「資料編」「投稿編」の２冊組で５６００円です。ちょっと、値段は張りますが、ボリュー
ムと内容の濃さは他にマネできないものです。
ご興味のあるかたは是非ご購入下さい。
というわけで、ここで、連絡先を書き込むべきなのでしょうが、個人の住所、名前になって
しまいますので、控えたいと思います。
「横溝正史エンサイクロペディア」か「金田一耕助博物館」あたりにお問い合わせいただく
と入手方法がわかるのではないかと思います。
掛谷さん、木魚庵さん、勝手に利用して申しわけありませんが、是非ご協力下さい。
[2004年3月25日 13時37分38秒]
このテーマについての発言をどうぞ。
※半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
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