記事タイトル:『虚無への供物』について 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: 人間失格。   
よく考えると、僕は邪道なミステリ好きなのかも。
賛否両論だった、清涼院流水の『コズミック』は結構、楽しめたりしました。
ちなみに、僕も遅読です。
最近、村上春樹の『ねじまき鳥〜』を読んでるけど、3巻突入まで1ヶ月近くかかりました。
現在、3巻だけど、来月までかかりそうです。
てゆーか、他にもテレビ、映画、マンガ、TVゲームとか、面白いことだらけで、
嬉しい悲鳴を上げてる毎日だったりします。
[2001年6月17日 15時37分50秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
人間失格さん。
 
私も高校時代(翼手竜が飛んでた頃ですが、その頃はもう古典になっていた)
に、『勝手にしやがれ』を観て、どこが傑作なのかは、よくわかりませんで
した。まあ、有り体にいえばわけがわからかった。当時としては、斬新だっ
たんだろうな、くらい。今観たら、どうかといえば、よくわからないんですが、
少し当時とは違ったようには見えるかもしれません。
模倣され、陳腐化していく部分があるのは、傑作の宿命なんでしょうが、エ
ポック・メイキングなものには、時代とともに古びない要素もあると思います。
年をとってくると、史的な流れの中において見る、というのも大げさですが、
なかなか面白くなってきます。

>1日に1冊とか、3冊とか、そんなの僕には無理だァァッ!

「多読を誇らず、少読を恥じず」(by 内藤陳氏)というのは、「カフェ白梅軒」
さんの玄関に飾ってある名言だと思います。(できれば、少読の方に言って貰
いたかった(笑))
私も、相当の遅読家ですが、こればっかりは、人それぞれなので、しょうがない
と思っています。


素天堂さん

いらっしゃいませ。「黒死館回廊」どんどん充実していくようですね。
完成の暁には、どのような建築物が出来上がるのか空恐ろしいほど。

>あんまり「黒死館」を持ち上げるのはいかがかと思う今日この頃です。

それを素天堂さんがいうのは、あまり説得力がないような気もします(笑)
「黒死館解剖」は、黒死館伝説の解体にもつながるのかもしれませんが。

>「虚無への供物」にしてもそのあとに続く面白い作品に追い越される
べきだと思うし。
 
 これは無論そうですね。

>「ウロボロス」シリーズにしても、竹本氏特有のシャイな側面がユーモラスな表現
>に逃げているけれども、実際は「匣の中の失楽」(さらにいえば「虚無」に対して
>も)の自注を書き込んでいるような気がするのです。いかがでしょう。

 「ウロボロス〜」に関していえば、自分の廻りの人間を作中作に取り込むという
趣向については、「匣の中の失楽」の延長線上にあるわけで、「俺は虚実皮膜が好
きなんだ」という意味では、自注といえるかもしれません。ただ、竹本健治に関し
ては、「匣の中の失楽」をリアルタイムに読んだ者としては、今にとんでもない傑作
を書くのではという期待(個人的なものです)があったのですが、どうも、その期待
には応えてはくれていません。
 「ウロボロス〜」シリーズへの期待と落胆ゆえに書かれたとおぼしい笠井潔の
「天啓」シリーズは、「虚無への供物」の一回性の問題も扱っていて、なかなか出色
だと思います。
 「虚無〜」をめぐる考察が、新たな高峰を生むのか、それは全然別のところから
やって来るのか。シーンの展開は興味深くもあります。
[2001年6月16日 15時15分28秒]

お名前: 素天堂    URL
すみません。行換えは自分でやらなければいけなかったのですね
[2001年6月15日 23時40分33秒]

お名前: 素天堂    URL
こちらには初めてお邪魔します。素天堂です。自分がどんな作業をやっているのか棚に上げて、あんまり「黒死館」を持ち上げるのはいかがかと思う今日この頃です。エーコの「薔薇の名前」にしても、あんまり名前ばかりが先行している気がする。題材からいってもエーコなら「フーコーの振り子」の方を、これから読まれるならお薦めしたい。奇妙な味のハードボイルド調で、西洋オカルティズムの大蔵ざらえみたいでおもしろいですよ。
「虚無への供物」にしてもそのあとに続く面白い作品に追い越されるべきだと思うし。「ウロボロス」シリーズにしても、竹本氏特有のシャイな側面がユーモラスな表現に逃げているけれども、実際は「匣の中の失楽」(さらにいえば「虚無」に対しても)の自注を書き込んでいるような気がするのです。いかがでしょう。
[2001年6月15日 23時35分24秒]

お名前: 人間失格。   
>ストラングルさんへ
お返事ありがとう。
『虚無への供物』はある種、ゴダールの映画『勝手にしやがれ』的な存在かもしれない。
現在の僕がこの映画を見ても、斬新とは思わない。
でも、それは後続の映画人が『勝手にしやがれ』の手法を徹底的に模倣し、
その手法がスタンダードになってしまった。それは黒沢明にも言えると思うけど。

ほんと、読みたい本を買っても次々に新しい作品が出て、また買って、と
繰り返すうちに、どんどん溜まっていくって感じです。
速読の人ってスゴいな、て思います。
1日に1冊とか、3冊とか、そんなの僕には無理だァァッ!
[2001年6月15日 17時28分24秒]

お名前: ストラングル・成田    URL
人間失格 さん

こんにちは。はじめまして。
『虚無への供物』は、肌に合いませんでしたか。
中学生のとき、目次に惹かれて買って一気に読んで以来、
私的には、国内のベストであり続けている作品です。
ただ、コアなミステリファンでも、あんまり評価しない
人もいますね。かつて、自分の廻りでも、絶賛派とそうで
もない派が半々くらいでした。

読みたい本は限りなく多く、読むことに割ける時間は限られ
ているというのが本好きのジレンマだと思います。私も、
いまだ、名作といわれる「黒死館殺人事件」や「薔薇の名前」
を読み切っては、いません。でもまあ、人生は続く、と最近
は開き直っています。
[2001年6月10日 13時22分22秒]

お名前: 人間失格。   
個人的には、あまり楽しい作品ではなかった。
アンチ・ミステリの代表作ってのは知ってるんだけど、正直、ダルかった。

文体にスピード感がなくて、冗長に思えたのが残念。

夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』と並び評される傑作、
そんなふうに思って期待がデカすぎたのかな、て思う。

ちなみに僕は京極夏彦が好き。

勿論、笠井潔、島田荘司とか、綾辻行人の新本格系も、知ってるよ。

クイーン、ディクスン・カーも知ってるね。

過去に傑作と呼ばれた作品は概ね知ってるかな。

ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』は面白いのかなぁ?

でも、過去の傑作も、時間がなくて読みきれん! 殆ど読んでないで〜す。
[2001年6月9日 19時38分52秒]

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る