実際に行ってみると、「平和の滝」付近は人家もまばらで道の両端には畑と森が延々と広がっており、
カエルの鳴き声が聞こえる。滝のふもとには、地蔵や、祭壇、治安維持法に弾圧された人々をしのぶ石碑等
が立ち並んでいる。
私は、地蔵に賽銭を入れ、興味本位に来た自分の身の安全を祈らずにはいられなかった。滝の周囲は
点灯が全くなく、静寂の中、水の流れる音だけが聞こえてくる。神秘的にも怪奇的にも感じられる場所だ。
写真を撮ろうとした瞬間、奇妙な事が起こった。シャッターを押しても動かなくなったり、
オートフォーカスに設定していたはずが、マニュアル操作に設定されていたのだ!
(怖くもないが本当)。帰り道の途中、秋口にもかかわらず生暖かい風が吹きねけ、
口笛のような奇妙な音が聞こえた。
自殺者多発地帯の平和の滝は 「滝を見つめて立っている不気味な人をみた」 「樹木に無数の浮遊霊がいる」 など、噂は今でも絶えることはない。
-平和の滝手前のバス停(市営)にも、出るという噂。-
(札幌市西区西野/平成9年8月20日制作)