LA LA LA LOVE SONGをぱくりました。(汗)





2000年7月19日

天下分け目のグランドキャニオンの戦い


 さて、ロス最終日。今日はセスナに乗ってグランドキャニオン行くのですー!だってー、グランドキャニオンを見ると人生観変わるって言うじゃないですかぁ。やっぱ、行けるチャンスがあるのなら、行っておきましょう!!オプショナルツアーを申し込んでおきました!セスナに乗って酔って吐くといけないので、朝食は食べないで出発することにしました。ホテルのロビーで待っているとピックアップのお兄さん登場。会うなり、「体重をお聞きしたいのですが?」。そうなのです、セスナのバランスを考えるために体重を教えなきゃいけないらしいです。このツアーはロスのヴァンナイ空港からグランドキャニオン空港まで2時間掛けてセスナで移動し、そして向こうに着いたらバスに乗ってグランドキャニオン国立公園内の展望ポイントを巡り、また2時間掛けてセスナで帰ってくるという内容だそうです。てゆーか、2時間もセスナ乗るなんて聞いてないよーっ!!(byダチョウ倶楽部)でも 、アリゾナ州まで移動するんだからそれぐらい掛かることぐらい予測してなかった私がバカ。ツアー参加者は、私たち2人のほかに、日本人9人。そのうち3人は軽く60歳は越えていようと思われる御年輩の方でした。あら、セスナなんかに乗っちゃって大丈夫なのかしらーなどと心配をしたりなんかして。生まれて初めてセスナに乗って、さぁ、びっくり。実に狭い。操縦席から後ろの席まで、約1畳半程度の広さです。閉所恐怖症の人は無理でしょうねぇ。っていうか、私も閉所恐怖症だったので、かなり嫌でしたけど。添乗員さんを含む12人が2つのセスナに別れて、いざ離陸。あまり揺れないじゃーんなんて、最初は高を括って写真などをぱちぱちとっていたのも束の間。ぐおんぐおんとセスナが上へ下へと揺れ始めました。バンデッドにずーっと乗ってるような感じ。うぐっっっ。目が回る。酔うっ。数十分もそんな揺れを感じていれば、気持ち悪くもなりますです。 んもー、吐き気が込み上げてくるのを抑えるのが大変。一応、シックバッグもあるのですが、人数分あるわけじゃないので(4人席に1つしかなかった。)、私が独り占めしてしまうと他の人にプレッシャーを与えてしまうと思ったり。それに、もちろん人前で吐くのは抵抗あり。だって、私、大人だし、オンナだし、プライド高いし(笑)。友達と喋って紛らわすことができればいいのですが、プロペラの音がうるさくて話せないし、目を開ければ目は回るし、気持ち悪いと思ってたらもっと気持ち悪くなっちゃうし。というので、目を閉じてなにも考えないようにと「無心、無心。」と唱え続け、辛抱我慢の2時間の決死のフライトを終えたのでした。グランドキャニオン空港に着くころには、ぐったりグロッキー。あぁ、しんどかった。朝食食べなくて、正解。フラフラ。同じセスナに乗ってた若い衆はみんな疲れきって、座り込んじゃったり。けれども、もう一つのセスナに乗ってた御年輩の方々はそんな御様子もなく、しゃきっと歩かれておられるのです。なぜに?これぞ老人力か。タフやのー。(笑)


これが私が座った席から見える景色。操縦席はすぐそこに。
狭いのなんのってさぁ。
もう1つのセスナに乗った人たちが酔わずに、
こっちのセスナに乗った人だけが酔ったということは、
おそらく左の操縦席に座っている金髪の兄さん
(名前教えてもらったけど、忘れた。)
の操縦がヘタピだったのだと決め付けた。(笑)



友よ、倒れる。



見よ、この壮大なる景色うぉっ!!

 空港からバスに乗って、まずはルックアウト展望台へ。ここで初めてグランドキャニオンを目にしました!これぞ、雄大なるアメリカ大自然!!なのですが、先ほどの飛行機でのダメージが大きく、私を含めまわりの人々もリアクションは薄め。せっかく添乗員のお兄さんが説明してくれていることだし、大きなリアクションを取りたいのはやまやまなのですが、あと数時間後にはまたあの決死のフライトが待っているのかと思うと心はかなりナーバス。アリゾナの大自然の凄さよりもセスナの凄さの方が勝っていて、「おぉ、グランドキャニオン!」なんて感動する余裕はありませんでした。木梨憲武似の添乗員さんには申し訳ありませんでしたけど。(苦笑)おぼつかない足取りでふらふら散歩をして、その際に、お土産のドリームキャッチャーは買っておきました。「ビューティフル・ライフ」にも出てきた、アレです。インディアンの民芸品で、枕もとに飾っておくと、悪い夢は逃して、良い夢だけをキャッチしてくれて、そしてその夢が叶うというもの。「ビューティフル・ライフ」の影響をかなり受けたワタクシは、迷わず大き目のドリームキャッチャーを4個も買いました(お友達へのお土産も含め。)。幸せになれますように♪♪それからランチタイムということでビュッフェ式のレストランへいきました。「ここではアメリカの一般的な家庭料理が食べられますので、皆さん、お腹いっぱい食べてくださいね♪」、「はーい。」なんてやり取りがあって、先ほどから元気がなかったまっさんに「ご飯食べられる?」って聞こうとしたら、まっさんがいない!あたりを見渡すと、かなり遠くの方でのろのろと歩くまっさんを発見。「どうしたの?気分悪いの?」と歩み寄ると、「さいちゃん、気持ち悪い。だめぇ〜。」なんていって、そのまま彼女は倒れてしまったのです。軽く貧血?脱水症状?飛行機酔い?なんだかよくわからないが、とにかくまっさんが倒れたのだーーっ!!私はどうしたらいいかもよくわからなくて、急いで添乗員のお兄さんに助けを求めました。んもー、慌てた慌てた。足並み遅いなーなんて思っていたけど、倒れちゃうとは!!その後、手際の良い添乗員のお兄さんや見知らぬ店員さんに助けられ、なんとか意識を回復することができました。びっくりしちゃったよ。虚弱体質の私が倒れるならまだしも、スポーツで鍛えた彼女が倒れてしまうなんてーっ!このまま彼女の体調が回復しなかったり、「もう、セスナ乗りたくなーい。」なんて言われてしまったらどうしようかと思いました。とりあえず、ほっ。(安心)この後、2カ所の展望スポットからグランドキャニオンを眺めました。そしてまた空港に向かうころには彼女も元気になってきたようで、写真を撮ったり、散歩したりしてました。帰りは、グラキャニの売店で買った酔い止めの薬を飲んでおいたので気持ち的に落ち着いていましたが、揺れは相変わらず。やはり辛抱我慢、辛抱我慢。壮絶なる2時間のフライトを終え、ロスに着きました。あー、今までで一番辛くて長い2時間でした。ホテルまでの移動中、「辛かったけど、こんな経験日本じゃできないね。今となっては良い思い出だよ。日本に帰ったら、皆に話そうね。」などといって、早くも辛く悲しい出来事をよき思い出に転化させようとしていたPOSITIVE THINKINGな私たち。(笑)吐くこともなく、生きて帰れて本当に良かったと思います。よく、がんばったぞ、私たち!!


地元インディアンの方のハンドメイド。
作り手によって、デザインや素材も違うのですよ。



グランドキャニオン国立公園の地図ね。
日本の四国とほぼ同じだけの広さがあるそうです。







2000年7月20日〜 21日

さて、帰るぞ。


 昨日のフライトの衝撃から、立ち直れずにいる私たち。一通り、ロサンゼルスの押さえるべき所は押さえたと思うので、もう、ロスに未練はない…。帰ろう。11時にホテルでピックアップしてもらって、空港へ。空港近辺の道は大混雑していて、自分が行きたいターミナル付近に車を寄せるのが大変でした。なんなくチェックインを済まし、これまたDFSでコスメを買い(まだ買うのか!!)ゲートへ向かうと、離陸時刻が遅れるとのアナウンスが流れました。1時間遅れで離陸。さすが大型ジェット機はさほど揺れませんが、ビミョーな揺れにも敏感に反応してしまう私とまっさん。「セスナの恐怖よ、 もう1度か?」と、飛行機にはとってもナーバスな私たち。私なんて、前もって酔い止めの薬なんて飲んじゃったりして。けれど、そんな不安を抱いていたのも最初だけで、あとは「菊次郎の夏」を3回も見て(すごく面白かった。北野武、最高。)、御飯もしっかり食べて、あんまり眠らずに機内サービスをフルに満喫しました。1時間も遅れて離陸したのに、1時間ぐらい早く到着するってどういうことよ?なんでこんな飛行機ってアバウトなのかしら?きっと途中ですっごい頑張って急いだんだね。(笑)


出発に1時間ぐらい待たされたかな。
でも、到着は遅れなかったので、よし。



最後に。


 ロサンゼルスという街は東京都と同じくらいに大きくて、自動車がないと動きづらい街でした。海外での運転に慣れていて、車が自由に出せるというのならまた違った楽しみ方もできるのかもしれませんが、そうでない場合は、旅行会社のオプショナルツアーなどを利用するのが一番楽だと思いました。個人で交通機関を利用して動き回るのも可能かもしれませんが、ちょっと怖い感じがして、私たちは1度だけバスに乗るだけにとどめて、あとは遠慮してしまいました。その点、地下鉄が張り巡らされ、遊び場所も密集しているニューヨークのマンハッタンは、移動しやすくて良かったなぁと思ったりしてます。個人的にはロスよりニューヨークの方が好きです。でも、サンタモニカのビーチの爽快さは忘れられないので、また遊びに行きたいです♪(一応、フォロー。)
 それとまっさんに関して。まっさんとのお付き合いはかれこれ10年以上。今でも頻繁に遊んでいる仲の良いお友達の1人なのですが、2人っきりの旅行は、国内外問わず、今回が初めてでした。まっさんは学生時代にアメリカやメキシコに短期留学をした経験のある国際派であり、海外に不慣れな私にとっては、実に頼もしいパートナーでありました。「あれが欲しい」「そこに行きたい」「これが食べたい」という私のわがままな欲求すべてを満たすために色々と付き合ってくれたまっさんには、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとう♪また、一緒に旅に行ってくれい。
 最後に。初めてのアメリカ西海岸の旅は、社会人になって初めての旅でもありました。2年目の夏にようやく取れた長期休暇。この1年良く頑張ったぞという意味合いも込めての旅行でした。仕事を終えて慌ただしく旅だって、向こうでのんびり過ごし、そして慌ただしくまた仕事へ復帰。あっというまに終わってしまったけれど、十分、リフレッシュできたと思います。次の旅は、リゾート地に行きたい気分です。ニューヨーク、ロサンゼルスと都市の旅行が続いたので、そろそろハワイに帰るかな。(笑)ハワイが恋しいノウ♪次の旅行まで(いつ休みが取れるんだよ?笑)仕事頑張らなきゃねっ。

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