街着・外出着


気楽な外出の時の着物は、しきたりや約束事が有りませんので、礼装用着物を除いて

着る人の好みで自由に選んでも構いません。ちょっと洒落ていて、経済的、機能的で手入

が簡単なものが良いでしょう。一般的には小紋、お召、紬ウール等。趣味的なものなら草

木染めやロウケツ染め、大島や結城、黄八丈など。襦袢も気象条件によっては半襦袢に

腰衣の方が動きやすく良いように思います。帯は袋名古屋か名古屋帯で帯揚げは派手な

絞りのものより少し絞りの入った洒落たものや縮緬などの無地のものを。帯〆は金銀の入

らない平組か丸組。草履は踵の低い皮製を。バッグ、袋、風呂敷等

“和”

にとらわれず、

手持ちのもので考えると面白いと思います。


*展覧会を見に行く
絵画・書・工芸であれ作者の心の自由な表現を、拝見するわけです。こちらも趣味の装いをすると良いでしょう。染物・織物どちらの着物にせよ帯との組み合わせは、形をはずしてぐっと個人の趣味を生かしてみてはいかがでしょう。紬の着物に塩瀬の染帯・大島紬の着物と羽織をお対で着る・小紋、江戸小紋、お召し、紬類、外出用の着物ならどのようなものでも良いと思います。お手持ちの帯、小物を活用して個性的な装いを思い切ってしてみましょう。

*講演会に出席
文学・政治・経済・文化・歴史・お料理等講演会といわれるものに参加する場合は、装いは自由といえます。御召・紬・小紋・ウール等に名古屋帯や袋名古屋帯を締めて参加します。細帯をやの字や文庫に結んでそのまま参加するのは、避けたほうが良いでしょう。その場合は、羽織とか、前合せコート等を上に羽織る様にしましょう。
但しこちらから講師を招いて開催、特定の催しに招待された場合は、礼儀として、御召・紬・小紋・友禅等をドレッシーな着こなしで装います。

*同窓会に出席
旧交を暖め、現在の自分の状況を表現するのが目的です。あまり自分本位になって誇らしげな装いは、避けたいものです。訪問着・中振りなどのフォーマルなものではなく、御召・小紋・大島・結城等の紬の着物を自分らしい組み合わせで、個性を出す様にしましょう。紬の着物に,洒落袋でモダンに装って、仕事でがんばっている様子を表現したり、御召の着物に紬の八寸帯の組み合わせで落ち着いた雰囲気で家庭の奥様風な表現などは如何でしょうか?

*PTA等の会合に出席
この場合は比較的落ち着いた雰囲気の場面です。御召・小紋・大島、結城等紬・蝋染小紋・更紗などが向いております。渋く落ち着いた着物に反対色や明るい色の洒落た染帯・名古屋帯・袋名古屋でモダンな感覚でセンス良く着こなしてみるのはどうでしょう。明るい感覚の着物に渋く落ち着いた帯を締め趣味の有る装いもよいように思います。

*発表会に出席
踊りやお花の発表会に招待された場合は、エチケットとして、正式に外出着となる着物が適当です。たとえば、小紋・友禅・お召・紬・大島・結城等・ちょっと格を上げて洒落た軽快な訪問着・色無地などが適当だと思います。格調の高い訪問着・中振では、少し大げさ過ぎると思います。

*お稽古に行く
踊り・お茶・手芸・料理等のお稽古には、あまり着物を意識しないで良いようなもの、着やすい物が適当でしょう。あまり華やかなものでなく、落ち着いたものが良いでしょう。小紋・御召・紬の着物。素材はウール・化繊・絹・木綿なんでも構いません。帯も名古屋帯・袋名古屋・半幅帯など。

*食事に出かける
ホテルや高級なレストランで食事をする場合は、少し改まった、華やかさの有る装いをして見ましょう。友禅・小紋・お召し・等に名古屋帯又は洒落た袋帯などは如何でしょう。和風の雰囲気のレストランなら大島・結城など紬の着物にモダンな塩瀬や洒落た袋帯をきりりとした着こなしで。羽織を着用してみたいものです。

*買物に出かける
相手の事を考えず、もっぱら自分の演出だけを考えれば良いのですから、外出着の中でも最も気楽な装いだと思います。 小紋などの柔らかものではなく、ウール、絹織物の絣、縞、格子、無地等をきりりと大胆に着こなし、堂々と振舞ってみては、いかがでしょうか?多少不安なら前合せの上っ張りをはおれば良いでしょう。しっくりこない間は、色々試してみると、段々しっくりするようになります。

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