[生活着録]着物等に関する御意見や御質問


[御質問1]

着物を着る時にいつも思うのですが、洋装の場合と比べると季節感覚がずれていると思います。どう説明したら良いでしょうか?

[お答え]

季節の捉え方が西洋と日本とでは違いがあります。季節の区分を西洋では、春分、夏至、秋分、冬至をそれぞれの季節の始りと考えております。即ち、春は春分から、夏は夏至から、秋は秋分から、冬は冬至から始るという発想です。これは大気の「温度」に基準を置いた考え方です。

日本では、立春、立夏、立秋、立冬をそれぞれの季節の始りと考えてきました。これは日照時間、即ち「光」を基準とする考え方に基づいています。

1997年の暦では立春(2月4日)、春分(3月20日)、立夏(5月5日)、夏至(6月20日)、立秋(8月7日)、秋分(9月23日)、立冬(11月7日)、冬至(12月22日)になっています。

このように西洋の暦と日本の暦では約45日のづれが有ります。

現代では西洋の暦に基づいた生活習慣が根づいている為に感じる違和感と思います。 私はこう思うことで納得させています。

即ち和服では、季節の「はしり」を楽しみ

洋服ではその「旬」を楽しむ。

この事を「季節先取りの原則」と表現しております。


英語でシーズン、フランス語でセゾンは、“種蒔き”を意味するラテン語に由来すると言われます。季節区分を暦に記し、その到来を知ろうとしたのは、何よりも必要な生活の糧を得るべく、その時期を誤らないためであったと思われます。

暦はそのように季節感覚を再確認する意味では、最適なものであると思います。

日本の暦でいくつかの特徴的な季節点を刻んだものに、二十四節気があります。参考までに記して見ます。

節気名平成24年説明
小寒1月6日寒さが最も寒くなる前。芹の苗が出盛り、泉の水が温かさを含み、雉が鳴き始める。この日から寒の内です。
大寒1月21日寒さが最も厳しくなる頃。蕗の花が咲き始め、沢が凍りつき、鶏が卵をかえし始める。
立春2月4日まだ冬本番ですが、初めて春の気配が現れてくる頃。春風が吹き、氷が解け始め、鴬が鳴き出し、氷の合間から魚が姿を現す。
雨水2月19日暖かさに、雪や氷が解けて蒸発し、雨水となって降り注ぐ日。
啓蟄3月5日大地も温まり、冬の間地中に潜んでいた虫が這い出てくる日。
春分3月20日太陽が春分点に達し、昼夜の時間が等分になる日。雀が巣を作り始め、桜の花が咲き始め、春雷が起こる。菜種梅雨の季節。花曇の季節。
清明4月4日清々しい空気が満ち始め、草木が芽吹き出して、何の草木か明らかになってくる日。燕が渡来し、雁が北へ帰って行き、虹が現れ始める。花冷えの季節。
穀雨4月20日春の暖かい穀物を育てる雨が降って、穀類の芽が伸びてくる日。葦が芽を出し始め、霜も終わって、苗が成長をはじめ、牡丹の花が咲き始める。
立夏5月5日夏の気配が現れてくる日。蛙が鳴き始め、みみずが這い出て、竹の子が生えてくる。
小満5月21日万物が次第に成長し、一応の大きさに達してくる。蚕が眠りからさめて桑を食べ始め、紅花が咲き誇り、麦が熟して取り入れの時期となる。はしり梅雨(卯の花腐し)の季節。麦秋の季節。
芒種6月5日稲など芒(のぎ)の有る穀物の種蒔きの時期。蟷螂が現れ始め、腐った草の間から蛍が現れ始め、梅の実が黄ばみ始める。入梅の季節。
夏至6月21日太陽が夏至点に達し昼間の一番長い日。夏草が枯れて、菖蒲が咲き始め、半夏(からすびしゃく)が生えてくる。
小暑7月7日本格的な暑さが始まる。熱風が吹いて、蓮の花が咲き始め、鷹の子が技を習い始める。集中豪雨の季節。
大暑7月22日暑気が至り最も暑い日。桐の蕾がつき始め、大地が潤って、蒸し暑くなり、時々大雨が降る。梅雨明けの好天気。
立秋8月7日初めて秋の気配が現れてくる日。秋立つ日。涼しい風が吹き始め、ひぐらしが鳴き始め、深い霧が発生する。
処暑8月23日暑さが峠を超えて、後退し始める頃。綿の花が開き、天地が寒くなって来て、穀物が実り始める。
白露9月7日大地が冷えてきて、露が出来始める。草の露が白く見え、鶺鴒が鳴き始め、燕が去って行く。秋の訪れを感じる頃。秋の長雨(秋霖)の季節。
秋分9月22日太陽が秋分点に達して昼夜の時間が等分になる日。雷が鳴らなくなり、虫が地中に隠れて、水がかれてくる。
寒露10月8日北部で、露が寒気にあたって凍りそうになる頃。雁が渡ってきて、菊が咲き始め、こおろぎが鳴きやむ。秋晴れの季節。
霜降10月23日露が冷気によって霜となって降り始める頃。小雨が時々降り、楓や蔦が黄葉しはじめる。
立冬11月7日初めて冬の気配が現れてくる日。椿が咲き始め大地が凍り始め、水仙が咲き始める。
小雪11月22日わずかながら雪が降り始める頃。虹が現れなくなり、北風が木の葉を吹き飛ばし、みかんが黄ばみ始める。木枯らしの季節。
大雪12月7日雪が激しく降り出す頃。空が閉じ塞がって冬となり、熊が冬眠に入り、鮭が集まってくる。
冬至12月21日太陽が一年中で最も低く南から射し、昼が最も短い日。夏枯草が生えてき、鹿の角が取れ、雪の下から麦が伸びてくる。


[御質問2]

紅型の帯(20-30年前のもの)を入手しましたが、顔料による型染めらしく、こすると色落ちします。色落ちを止めるような表面加工の方法というのはございますでしょうか。ご教示下さい。帯の素材は、つむぎ風の絹です。

[お答え]

顔料は水にも油にも溶けにくい色素のため、それ自身は繊維に結合する力を持ちません。染色には使いにくいのですが、最近では顔料を合成樹脂などの接着剤を介して繊維に固着できるようになりました。

沖縄の紅型は、顔料を大豆汁で溶いた液で彩色します。大豆の汁が顔料の固着材となります。顔料の粒子が粗いと染め上げた後摩擦に弱いと言う欠点があります。

尚その帯は、草木染との併用も考えられますので、色落ちと顔料の剥離を防ぐために(完璧とは行きませんが)、風合いは少し損なわれますが、帯全体を樹脂の被膜で覆う方法をお試しになってはいかがでしょうか?その方法は防水、撥水加工で、パールトン加工、スコッチガード加工などと呼ばれています。


[御質問3]

和服を着したときに、打ち合わせ方を‘袵’を使用して言うなればなんと申すのでしょうか?
御分かりいただくようでしたらお返事ください。

[お答え]

着物の“おくみ”の端が着用者の右に来る着用法を“右袵(うじん)”と言います。 左前に着ることを“左袵(さじん)”と言い現在では嫌います。中国隋,唐文化を取り入れてきた名残かと思います。お役に立ちますでしょうか?

初めて着物を着る場合、上前の合わせ方に迷う場合があります。女性の場合は洋服の上前の合わせ方と反対になります。着物の端が着用者の右手側に来るように着用します。男性の場合は洋服の合わせ方と同じです。

着物は男女を問わず着用者の右側に上前が来るように着るのが習慣になっています。

‘左前’に着ることは言葉の意味から縁起が悪いと嫌われています。


[さがしもの]1999年5月24日

名古屋在住のものですが、染織、特に織物に興味があります。機織を基礎から学びたいのですが、名古屋近辺で教えていただけるところをどこかご存知ではないでしょうか。ご連絡いただければ、幸いです。

[お願い]

上記メールが参っております。ご返事に困っております。メールの条件に合ったところをご存知の方が御座いましたらご連絡くださいませ。

[御質問4]

日本の伝統色の表示で多くの色が作ってありますがどのようにして作られたのでしょうか?作り方を教えて下さい。

[お答え]

私の作り方はいたって簡単です。お絵描きソフトの、マイクロソフトペイントを使います。作り方を記してみました。


[御意見と御質問5]

最近帯の仕立てやきものの仕立てが下手になってとても着にくい、帯がしめにくいなど、 よく耳にします。その様なこえをきくのは、私が帯の仕立てをしているからかもしれませんが、実際その帯の仕立てを見ると素人が仕立てたと思うようなものがめだちます。 作家の作品を生かすも殺すも仕立てが下手だともともこもないと思うのですが、この様な仕立てが多くなっている事を、作家の方々は、どのように御考えですか。

[お答え]

日々和装の質の向上に努力されていられることに敬意を表します。
1本の帯が完成するには、簡単に言っても、

1)織組織の選択。
2)帯地の図案に対する素材の選択。
3)織機の選択(手織機,機械機)。
4)帯の形態の選択。
5)帯地の仕立の選択。

等の工程を経て作成されます。それぞれの選択を経て作成されますので、
織りあがった帯地は、当然画一化されたのものではありません。 一本一本が特徴を持っております。(機械機の場合は、その限りでありませんが)

そのように考えますと、 良い帯とはその特徴を的確に把握して、仕立て上げられたものを言う ことになるのではないでしょうか。
熟練者と未熟練者の基本的な違いはそこにあるように考えます。

又、私の知っている作家の方は、仕立仕様(芯地などを含めて)を示して、 ご自分の納得のゆく仕立を依頼されておられます。

益々のご活躍をお祈り申し上げます。簡単ですがご返事まで。


[御意見と御質問6]

先日は、返事をいただきありがとうございます。私は、帯専門で仕立てをしております、にしおと申します。私自身修業時代に武原はんさん・ 藤村志保さん・などほかにもいろいろな踊りをされる方々の舞台の帯や普段使われる帯など色々仕立てるときこの柄はここで、この柄はこっちなど細かい指示がありその中で11年間修業してくるとこだわりがでてきて柄の位置やその方の芯の堅さを好みを考えたり作家の方がどの様なレイアウトでデザインを考え作ったかを、考え私は仕立てております。また注文で、幅8寸でと指示があっても、8寸2分で仕立てた方が綺麗に柄がでる様なら連絡をして幅をひろげます。この様に仕立てをしていても呉服屋さんの中にはお客さんは、そこまで見ていないから形になっていればいいだから、安くやってくれ、とよく言われます。中にはベトナムだといくらだけどおたくはいくら?このような問い合わせもよくあります、こんなことで仕立てのレベルを下げて数をこなす、こんなことをやっていたら着物を着るひとたちが少なくなるのは当然だと思うのですがどのように作家の方々はその点はどのようにかんがえてますか?私は締め心地や柄が生かされている帯を仕立て多くの方々に提供をして少しでも着物離れをなくして着物はいいなと多くの方々に思っていただければとおもいます。

[お答え]

御意見ごもっともだと思います。私共もそのようであるべきだと思っております。

(1)消費者の意向に沿って帯地を製作し、消費者の意向に沿って帯を仕立てる。
(2)作者の美的感覚の表現として帯地を創作し、帯に仕立てる。
(3)生産者の目的に沿って帯地を生産し、その目的に沿った価格で帯を仕立てる。

現状では、簡単に大別すると帯地の作成のコンセプトは、こんな事になるのではないでしょうか。

(1)の方法では、愛好者には、魅力的です。製作単位が少ないので紋型代、製経費用等を吸収しなければなりません。価格は少し高くなります。

(2)の方法も個性的でなかなか魅力的です。大成した作者の場合は、大変高価になりますので、大成する前の才能の伸びそうな作者のもの、自分がとても気に入ったものを選ぶと、宜しいかと思います。

(3)の方法では、価格が妥当であれば、これも初心者の方には、プレタ感覚で良いのかもしれません?

このように価値と価格の関係はなかなか難しいものであります。

しかし、貴方様のように“心を込めて製作され、良く管理されたものは、年月を経るにしたがって、その良さを発揮してまいります。”締め心地の良い帯だったのでしょう、手の部分の糸が擦り切れた帯に時時出会います。

熟練者が報われにくい時代ですが、着物の文化が衰退しないよう、ご努力のほどお願い申し上げます。


[御質問7]

はじめてホームページ見ました。このようなホームがあってとっても嬉しいです。私は着物大好き26才です。近くに丁寧に分かるまで教えてくれる教室をずっと探しています。以前通っていたところはカリキュラムが決まっていたのでなかなか覚えられなくて...私は千葉県船橋市に住んでいます。もし、良いお教室があったら是非是非教えて下さい。

[お答え]

拙いホームページをご覧いただきまして誠に有難うございます。
“好きこそ者の上手なれ” と言われますように、貴方様はもう既に上手に着物で装うことが出きる方と信じます。
尚一層の向上を目指されているように感じられます。“習うより慣れろ”とも申します。 着物を着る機会を見つけて、着てみることが大切だと思います。
その為には、自由に装って良い普段着でお洒落をしてみることをお勧め致します。 周りの人々に貴方の着物姿を見てもらいます。そーすると

(1)お母様、御婆ちゃま、お友達等からのご意見が聞けます。

(2)自分自身でこうしたら良いと思うポイントがつかめます。たとえば、補正道具を使わないほうが着やすいとか使ったほうが格好が良いとか。

これらの点を参考にして、改良して又着てみる。これを繰り返すことにより、貴方様は、 きっと素敵な着物ドレッサーになられると思います。
お教室の件夫々に特徴がお有りになると思いますので、どちらが良いとは言いかねます。 お役に立ちませんがまずはご返事まで。


[御質問8]

愛好会の皆様 初めて貴会のホームページを拝見いたしました。いずれの作品もとてもすばらしく、改めて着物の良さ、伝統工芸の良さを感じました。特に色のサンプルの豊富なことに驚きました。昔からあれだけ沢山の色を使ってきたのは日本だけなのでしょうか。日本人の「美」に対する憧れがいかに強かったかがわかる気がします。

ところで、私の友人がただいまロンドンの大学でファッションの勉強をしているのですが、9月より最終学年に入り卒業論文のテーマとして、「日本古来の天然植物染め」を選びました。ロンドンでは日本古来の 染め物の情報や布のサンプル自体手に入れるのが難しく、私に「何とか資料が手に入らないか?」という相談がきました。私の専門とは大きく異なるため、手助けをしたいと思っても何をどうしてあげればよいのか 全く見当もつきません。そこで、本日インターネットで検索中に貴会のホームページを見つけた次第です。貴会は主に着物の方面にお詳しいようですが、もし上記のテーマを得意とする愛好会や情報を持っている 方をご存じでしたら、どうかお教えいただけませんでしょうか?このようなお願いをするのは大変不躾であるのは承知しておりますが、なにぶんこのような分野とは全く関係のない生活をしてきましたので、 どこに行けば解るのか、また何から始めて良いのやら全く解りません。私の方でもいろいろと調べてみるつもりではおりますが、もし何かご存じでしたらどうぞお力をお貸し下さいますよう、お願い申しあげます。

[お答え]

洋の東西を問わず、文化的伝統の有る国には、やはり伝統色は存在する と思います。(フランスにはフランスの伝統色、イギリスにはイギリスの伝統色) その色名も衣料、染料に関係した名前が日本と同じ程度に多く付けられております。

文献等は、もう既に用意されておられることと思いますので角度を違えて、 染料店の情報などは如何でしょうか ? 京都では有名な享保年間創業の染料屋さんで、京都草木染研究所、 雑誌、書籍を発行する(株)染織と生活社、などを運営されております、

京都市中京区三条通小川西入
(株)田中直染料店
TEL:075-221-4112

東京都渋谷区東1-26-30 宝ビル3F
(株)田中直染料店
TEL:03-3400-4894

は如何でしょうか。天然染料の学者、研究者、染織作家との交流も 盛んなように聞き及んでいます。 道が開け、お友達の益々のご発展をお祈りして、簡単ですがまづは 取り急ぎご連絡まで。


[御質問9]

はじめまして、とても判りやすくいろいろな説明がのせてあってとても参考になりました。早速ですが質問があります。先日紬を購入しました。「士乎路紬」とかいてありましたがどこの紬でしょうか?各地の紬を参考にさせていただいたのですがのっていなかったので。 宜しくおねがいします。

[お答え]

拙いホームページを御覧いただき有難うございます。
<お問い合わせの“士乎路紬(しおじつむぎ)”の産地の件のご返事>
生産地は石川県で御座います。能登半島一帯で生産されております紬。 即ち“能登紬”又は“能州紬”です。縦糸・横糸に真綿糸を使い、柄物は、 泥染・縞格子は草木染の糸使いです。“能登上布”と同じ産地です。 お問い合わせの紬は生産者がある目的を持って命名した呼称と思われます。 着物を活用され、豊かな毎日をお過ごしになられます様お祈りして 簡単では御座いますがご返事とさせていただきます。


[御質問10]

着物が好きな主婦です。(40代) 今までは、なかなか着物を着る機会がなかったのですが、インターネットで「ああ、 こんなにも着物好きの方がいらっしゃるのだ」と勇気づけられ、なんとか、日常着と して着物を着てみたいと思っています。(現在、挑戦中です。日曜日とか、お出かけ とか……なんとか口実を見つけて着ています。次は、次男のPTAに着たいと思って いるのですが、なんだか場違いのような気もするしと悩んでいます。)
着付けは着物教室をしている姑に教えてもらっていますが着付教室で習うものは、正 装用のもので、下着もきちんとつけるし、なんとなく窮屈に思います。 日常着(=普段着)の着物として着る時の、簡単な下着とでもいうものがあるので しょうか? ちなみに、私の姑の教室では、裾除け・キャミソール・肌襦袢・長襦袢と着るので、 冬などは暖かくてよいのですが、これからの季節はなんだか大変そうで、今からため 息がでそうです。 日常着としての着物のための下着や、夏の下着(涼しく着物を着るための)に関して のよいアイデア等ありましたら、教えていただきたいのですが……

[お答え]

拙いホームページを御覧いただき有難う御座います。 お嫁様がお姑様に着付けを学ぶという情景が目に浮かび、微笑ましく、心がなごみます。

普段着、街着等の着装には、“着物を素敵に着る”上に“着物を快適に着る”事も求められます。

着物の様式美を損なうとお叱りを受けるかもしれませんが、アクティブに、快適に過 ごすために私共では、皆様こんな方法を講じられています。

肌襦袢・長襦袢の代わりに“晒木綿の半襦袢 ”それに“裾よけ”の二点で済ませる方法です。

身頃は晒し木綿の半襦袢を作っておいて、普段着・街着の場合は、袖にレースの袖 口改まった着物を着る場合には、袖だけを絽とか長襦袢の袖に付け替えます

如何でしょうか?まだまだ色々な方法があるかと思いますが、試して見られ、お姑 様とも相談されより良い方法があればと思っております。簡単では御座いますが ご返事とさせていただきます。


[御質問11]

ちょっとお尋ねいたしますが、黄櫨染(こうろせん)という色はどんなものに用いるものなのでしょうか。また、少し聞きかじった話では上皇のような位の高い人が用いる色と聞いた事があるのですが本当なのでしょうか。誠にすみませんが教えてください。

[お答え]

拙いホームページを御覧いただき誠に有難う御座います。とても高度な御質問ですので、文献より引用させていただきます。

淡交社発行「原色染織大辞典」によれば「黄櫨染」“中国では隋の文帝が朝廷に臨むにあたって、赭黄の文様入りの服をつけたが、唐代もこれに倣い、やがて臣下の使用を禁じ、皇帝専用の色と成った。わが国はこ れをモデルにした。文様は桐・竹・鳳凰で後に麒麟を加え洲浜を付加した。四方拝・小朝拝・内侍所御神泉・行幸などに用い、その伝統は今日まで続く。”と有ります。又、京都書院発行・長崎盛輝著・「日本の伝統色」によれば“820年に天皇の晴れの儀式に着用の袍の色と定められ、地の模様は桐・竹・鳳凰(後に麒麟が加えられる)で天皇以外は用いることが出来ない「絶対禁色」とされた。”と有ります。

取り敢えず簡単では御座いますが御返事とさせていただきます。


[御質問12]

はじめまして。京子と申します。2.3着物について、お聞きしたい事がありメールさせていただきました。私は現在、グラフィックデザイナーの仕事をしています。今まで仕事と勉強のために日本と海外とを行き来していたのですが、海外の事を知れば知る程、日本の良さを改めて認識しました。今はとても着物の世界に興味を持ち、京友禅の事を勉強したいと思っています。ですが、住まいも仕事先も東京で、今の仕事をすぐにやめると言う訳にもいかず仕事をしながら、染めの教室に通えないものかと考えているのです。私は 全くの初心者なので、京友禅の事を1から学びたいのですが、そのような教室がありましたら教えていただけないでしょうか。

[お答え]

拙いホームページを御覧頂き有難う御座います。

一般的に染織を学んだ方は、

1)大学の染織学科で学んだ人。

2)専門学校の染織コースで学んだ人。

3)作家活動をしている方に弟子入りして学んだ人。

4)周りが染織を学ぶ環境に有った人。

等と思います。貴方様がグラフィックデザインを学んだ方法と同じだと思います。貴方様の場合、今の状況では、2)が適している様に思います。参考までに東京の専門学校を記してみます。

***東京テキスタイル研究所*** 東京都世田谷区松原2―18―1 TEL03―3323―2001

***大塚テキスタイルデザイン専門学校*** 東京都新宿区須賀町10番地 TEL03―3357―3671

友禅コースが有るはずです問い合せてみてください。貴方様の専門のグラフィックデザインが、染の技法により新しい分野を開かれます様お祈り申し上げます。

取り敢えず簡単ですがご返事とさせていただきます。


[御質問13]

こんにちは。着物が好きな独身会社員です(年は38歳)。未婚者の礼装というと決まって振り袖と書いてありますが、この年では気恥ずかしいものがあります(ですので持っていません)。去年妹の結婚式に訪問着で出席しました。この場合は良いとして、もっと年をとって独身だった場合(50,60歳代)、姪の結婚式にはやはり訪問着でも良いのでしょうか。本によっては未婚者でも色留袖を着られるとかいてありますが。御回答いただけると幸いです。

[お答え]

拙いホームページを御覧頂き有難う御座います。説明が不充分で申し訳ありません。 私共では、その場面の雰囲気を第一に考えます。その雰囲気に合い、快適で、個性が発 揮出来れば一番良いと思っています。“結婚式に出席”の項目で述べている通り、勿論訪 問着で良いと思っております。略式礼装といえども礼装には違いないと思います。あまり硬 く考えなくても良いと思います。結婚式には、華やかな雰囲気が出せる様に、袖の丈を 60cm~70cmにしてみるとかもっと自由に考えてみて下さい。 随分先の事とは思いますが姪御様の時訪問着でも良いと思います。 色留袖を裾模様の訪問着と考えれば着て良いと思います。家紋も一つで十分だと思いま す。益々着物を愛好され、素敵な着物ドレッサーになられることを祈って、簡単では御座います がご返事とさせていただきます。


[御質問14]

突然のメイルをお許し下さい。インターネットでお振り袖のサイトを探しておりそち らのアドレスをみつけたものです。この様な内容でお出ししてよいものか迷ったのですが、どうしても一つ教えて頂きた い事があり、メイルさせて頂きました。今回夫婦で結婚式に呼ばれました。既婚者が振り袖を着ていくのは、非常識と考えら れているのですが、やはり相手に失礼になることでしょうか。一度、二度しか袖を通していない着物ですが、非常に思い入れの強いお着物であり、 また、袖を切って訪問着になどということも一般的にはよくあるようですが、そのよ うにしてしまうと折角の良さが減弱してしまいます。 どうぞ御教示よろしくお願い致します。私は、今年3月に結婚しました。29歳の女性です。

[お答え]

拙いホームページを御覧頂き有難う御座います。 御質問の件なかなか難しい問題です。この様に考えたら如何でしょうか。

(1)習慣などに拘りの有る地域の結婚式に出席する。

(2)比較的堅苦しい方々の出席される結婚式に出席する。

(3)比較的フランクな結婚式に出席する。

(1)(2)の場合は避けたほうが良いと思われます。 (3)の場合はまだお若いのですし、結婚後間もないので振袖で良いかと思います。

尚、袖を切らないで袖を縫いこむ事により訪問着として使用出来ます。又袖を出せば振袖として使えます。簡単ですがご返事とさせていただきます。


[御質問15]

突然のメールで失礼いたします 私は愛知県に在住の河合陽子と申します今回着物のことについてお聞きしたいことがありましたのでメールさせていただきました私はいま、大学の授業にて「小説から読み取るその時代のファッション」という ことを学んでおりますそこで私はその小説の中に出てきた帯締めについて調べることになったのですが帯締めの結び方について調べることが出来ませんでしたインターネットでいろいろ検索してみたところこのサイトに行きつきましたそこでお忙しいと思うのですが帯締めの結び方について教えていただけませんでしょうか 「冠婚葬祭などTPOにあわせて帯締めの結び方は違うのか?」 「着物の種類や帯の結び方によって帯締めの結び方も違ってくるのか?」 「季節によって帯締めの結び方は違うのか?」 など教えていただければ幸いです 失礼ついでにもう一つ教えていただきたいことがあります振袖には大振袖と中振袖という別があるということがわかったのですがこの二つをどのように着分けるのかがわかりませんでした「TPOによって違うのでしょうか?」 突然のメール&乱筆で大変失礼かと思いますがどうかよろしくお願い致します

[お答え]

帯〆の結び方
1)中央で,自分から見て右側を下にし、交差させます。
2)上側に来た紐を右下から通して結び、結び目をしっかり押さえます。
3)結び目を押さえながら上になった紐で輪を作ります。
4)下になった紐を輪に通し、根元から折って押さえます。
5)輪を作った方の紐を引っ張り、きっちり〆ます。
6)上に出た紐は、下から、下に出た紐は上からはさみます。

冠婚葬祭などにより結び方は違うのか?
帯の結び目を押さえて、帯結びを固定させるために用いるものなので 基本的には、同じと思いますが、人によっては、お目出度い時は紐の 両端を下から上に挟む。お目出度くない場合は両端を上から下に挟む ようにしている人も有ります。

着物の種類や帯の結び方によって帯締めの結び方も違ってくるのか?
前の項で述べた様に帯結びを固定するために用いるものなので違える 必要は無いのかもしれませんが、結び目を色々工夫して、個性を出す のもよいように思います。

季節によって帯締めの結び方は違うのか?
季節による結び方の変化は、無いように思います。帯〆の種類を季節 により変化させている様です。冬ならカチッと組んだもの。夏なら透けて 見えるもの等。

本振袖と中振袖の使い分け
近年では振袖それ自体が格調の高い装いになっております。区別が なかなかつきぬくいのですが、本振袖は中振袖よりも格調が高く、 加工度の高いものを言います。主に結婚披露宴などに用いられた。

中々難しい御質問なので上手くお答えが出来ません、ご容赦の程 お願い申し上げます。


[御質問16]

染め織物について学んだり、職についたりするには、どうしたらよいのでしょうか。短い人生やっぱり好きなことを職にして、生きがいを持たなくては!と思い、今年はフリターで、色々学びたいのですが、、。染め織物についても、着物についても、何も分からなくてどのように行動していいか悩んでいます。まずは、色々な工芸品に触れてみたいと考えているのですが、、、。

[お答え]

拙いホームページを御覧頂き誠に有難う御座います。

着物を着るには、簡単に申し上げて、(1)着物を作る人。(2)着物を売る人。

(3)着物を着る人。が必要になります。

(1)を職業にするためには

(イ)大学の染織学科で学ぶ。

(ロ)専門学校の染織コースで学ぶ。

(ハ)作家活動をしている方に弟子入りして学ぶ。

(ニ)染織工房に入所する。

事などが考えられます。

(2)を職業にするためには

(イ)呉服小売店に就職して着物について学ぶ。

(ロ)呉服取り扱い商社に就職して着物全体を学ぶ。

事などが考えられます。

(3)を職業にするためには

(イ)着物のモデルになる。

(ロ)お茶、お花等の教師になる。

事などが考えられます。 以上のように着物を職業にするには、色々の分野があります。

よくよくお考えになり、選択なさいます様に。

誠に簡単で御役に立たないかもしれませんが、まずは御返事まで。


[御質問17]

初めまして、独学で 色の勉強をしているものですネットで検索をかけて立ち寄った日本の伝統色のサイトは表記をぱっと見ただけではわからない色名を調べるのにとても便利で大変重宝してます。これからも、どんどん活用させていただきます。ただ、一通り色名を調べたりしてるうちにわからない点を発見しました http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakamaki/dentouiro.html 上記のぺーじにて「桑染め」が2種類あります。100番の方だとは思うのですが236番も同名なのでしょうか? 詳しくないので調べきれなかったのですが236番は桑の実色かな?とも思いました。疑問に思ったので質問メールを送ります。色のほかにもコンテンツがたくさんなので これから見て廻ろうと思います。それでは失礼致します。

[お答え]

拙いホームページを御覧頂き有難う御座います。

又不審点、疑問点をご指摘頂きまことに有難う御座います。

貴方様のご指摘のほうがわかりやすいと思います。ホームページでは貴方様の ご意見を採用させて頂きま

す。早速訂正しておきました。

ご参考までに長崎盛輝著“日本の伝統色”によると

「桑染と称する色には2種類が有る。

1つは古くから行われた浅い黄褐色である。江戸時代では、これを桑茶と呼んでいた。

今1つは、江戸時代から呼ばれるようになったこの桑染めであるが、両者が同名の桑 染めでは色相の解釈

に混乱が生じる事から、のちの桑染色を桑の実色と呼ぶように なった。」

とあります。“葡萄(えびぞめ)”にも濃い色と薄い色(“うすえび”で表示)の2種類有るようです。

益々ご研究を深められ、今後ともよろしくお願い申し上げます。


[御質問18]

突然のメールで失礼いたします。美術館で子どもの着物の展示を見ていましたら、 「背守り」というものがありました。どういう願いがこめられているのか、男の子、 女の子で違いがあるのか教えて下さい。他にもいろいろあるのでしょうか。よろしく お願い致します。

[お答え]

拙いホームページを御覧頂き有難う御座います。

お子様が最初に着る小さな着物を「一つ身(ひとつみ)」と言います。 身頃が反物の一幅で出来ています。その為背縫いがありません。

古く「背の縫い目の無い着物を着ると魔がさす」と言われた。その為、背が縫ってあ る様に見せ、又お守りとして、衿付けから3cmほど下に付ける飾り縫いを「せまもり」 と言います。

男子、女子共に付けますが、男子は菱とか四角、女子は折り鶴とか麻の葉等が使 われます。

現在では、お宮参りの産着では飾り縫いもしますが、家紋を染め抜く場合が多いよ うです。

最初に着る白などの地色の無地物には、飾り縫いをします。普段着には普通つけ無 いようです。

麻の葉模様などの飾り縫いをします。植物などがすくすく育つ様に、お子様が、無事 健康にすくすくと育つ様にとの願いが込められているものと思われます。

簡単では御座いますが御返事とさせて頂きます。


[御質問19]

唐突ですが、教えていただきたいことがあります。6月8日に主人の同僚の結婚式があり、夫婦で出席いたします。私は着物で出るつもりでしたが、実家にあるはずの単の着物がいくら探しても見つからず、仕方なく、袷の訪問着にしようかと言ったら、実家の母に袷は、6月には着られないと言われました。やはり、6月の結婚式に袷の着物では出られないのでしょうか。昨今、単の着物を所有している若い人(私は30台ですが)は少なく、昔に比べ6月の結婚式も増え、また、会場も涼しいので、大丈夫なような気もするのですが、やはり、形式どうりにしないとおかしいのでしょうか?6月に結婚式に着物で出席する人は、皆さん単ででてるのでしょうか?教えてください。よろしくお願いします

[お答え]

貴方様のお考えの通りでよろしいかと思います。

お母様の申されます通り、通例では単衣を着る季節です。6月ともなると蒸し暑く袷では、快適ではないと言う理由からです。

式場への乗り物も、会場共にエアコンで温度、湿度が調整されています。不快ではないと思われます。

多くの皆様が、6月に結婚式に出席の場合は、袷の着物で出席されている様です。ご心配無く。

もしもそれでも蒸し暑い様でしたら、私共のホームページで提案しております様に、晒の肌着・腰衣・長襦袢を着用する所を、晒しの半襦袢に腰衣で済ませては、如何でしょうか?(ホームページ・生活着録・御質問10の答えを参照してください )

簡単では御座いますが、御返事とさせて頂きます。


[至急のお願い]

はじめまして、当方和歌山県で養護学校の教員をしています。

障害のある子ども達に日本の伝統文化である着物を着せてあげたい。 と願って数年前から、まずは取っつきやすい浴衣からと浴衣の着付けを授業に取り入 れています。

今では、地域の夏祭り等に浴衣を着て出かける生徒もチラホラ出始め嬉しい限りで す。

今年も計画しているのですが、毎年問題になるのは、浴衣の調達です。

職員のを持って来たりするのですが、絶対数が足らず、着て少し経ったらお次の方 へ、という感じで次々に回し着をしています。

せっかくの機会ですから、ゆっくり着せてあげたいのですが・・・

そこでお願いです。どなたか、いらなくなった男性もしくは女性用の浴衣を無償で提 供して頂けませんか。 虫のいいお願いなのですが、もし、ご家庭でご不要になった物などありましたら、是非 ともご協力よろしくお願いします。 なお送料は、当方で負担させて頂きます。

〒649-7206
和歌山県伊都郡高野口町向島101−3
0736-42-0415
和歌山県立きのかわ養護学校
大田昌彦

[生活着録2]へ続く


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