MINOLTA α-707si

  with VC700,28-105mm/F3.5-4.5


自動車保険が満期になり、もどりっちでちょっと小金が戻ってきた。ということ
でカメラでも買うか・・・ということで手に入れたのがこれ。

α-SweetUのサブにもう一台αが欲しいなあと思っていたが、なかなかこれとい
ったカメラが無く、もう一台 SweetUというのもなんだかなあと思っていたとこ
ろに、ちょっとかっこいい707が手頃な値段で出ているではないか。一世代前
とは言っても当時は一応トップモデル。サブといわずにメインでも使える。特に
このごろ、写真を取りに行くと有名なところだとアマチュアの方々がたくさんお
り、みなさん高そうな大きなカメラをお持ちである。私なんか、OMに単焦点と
いう非常にコンパクトな組合せのことが多いので、たまには他の人達と張り合っ
てみたい誘惑にかられるのだ。
 さてこのカメラ、結構大きいといってもニコンやキャノンと同程度の標準的な
サイズ。これに、手持ちの50mmや28mmを付けるとなんだかレンズが小さ
く見えて格好悪い。ところが、縦位置グリップを付けると妙にバランスが良くな
って格好良く見える。不思議なものである。しかし、ただでさえ大きいボディが
さらに大きくなる。これでサイズ的には他社のカメラに負けないぞ。いったい何
を基準にカメラを選んでいるのだか・・・
 さて基本的な性能はというと、AFは4点(基本1−1の3点+上1点)シャッ
タースピードは私の持つカメラ中最速の1/8000秒を装備。14分割ハニカムパター
ン測光。3コマ毎秒の巻き上げスピード。今では入手困難なインテリジェントカー
ドによる機能アップ。こうしてみると、カードによって機能アップする部分が
SweetUには最初から入っている。そう考えると、シャッタースピード以外は
SweetUの方が優っているか同等ではないか。AFの測距点の数、合焦スピード
の早さでは SweetUの方が優るし、ミノルタのレンズ以外でも迷いがない(707
にシグマのレンズを付けると合焦に時間がかかる時がある)。逆に、707の方
が優れているのはシャッター以外に、操作性の良さではないだろうか。大柄なボ
ディが功を奏してボタン類も大きいうえ、配置が使いやすい。電子ダイヤルも前
後二つあるし、縦位置グリップにもボタンやダイヤルがあるのもいい。小さい中
に凝縮された SweetUとは明らかに異なるカメラである。しかし、操作系は統一
されていて併用してもまごつくことは少ないだろう。もう一つ良い点として、評
価測光ではじき出した露出値と中央重点測光ではじいた数値に差を表示できると
いうこと。これは他社のカメラにもない便利な機能だと思う。なぜか、807で
は省略されてしまったが。
 同時代のニコンF70Dと比較してみると、AFのスピードはどっこいどっこい。
SweetUと比べると遅いが、十分早い。ただし、スーパーインポーズがない
のでどこの測距点を使ったのか判らない。と思ったら、AFボタンを押すと選択
された測距点が表示されると取説に書かれていた。
 同時期に入手した28−105mmのレンズは、707より一世代前のxiシリ
ーズ用である。別に世代にこだわる気はないのだけれど、とにかく安かった。安
い理由は、パワーズームであること。マニュアルフォーカスも、パワーフォーカ
スであること。そのためカメラの電源が入っていないと、ピント合わせもズーム
もできない。正確にはズームだけはマニュアルでも可能だが、レンズ先端を回し
ながら伸ばしていくというのはあまり実用的ではないなあ。おまけに、最短撮影
距離が焦点距離によって変化するのである。28mm側で50cm、105mm
側では1m。他社が全域50cmであるのに比べるとちょっと不満。しかし、描
写的には特に不満は無い。
 とにかく私にとっては大きなカメラであるがエルゴノミクスデザインのおかげ
で持ちにくさは感じない。このカメラを持つとなんだか偉くなったような気がす
るから不思議。だから大きなカメラが売れるのだろうか。このカメラでさんざん
遊んだ後、SweetUを持つとなんて小さいんだと感動さえしてしまう。やっ
ぱり私はこっちかな。ということで、707siは、スーパーサブカメラとして実
戦配備されることになりました。

2004年1月購入

 

作例
春近し
28-105mm/F3.5-4.5 F8 AUTO
AGFA VISTA 400
白梅
50mm/F2.8 F8 AUTO
AGFA VISTA 400