OLYMPUS E-300    2005年2月入手

   with ZUIKO DIGITAL14-45mm/F3.5-5.6

 ついにというか、やっとというか、2台目のデジイチ(オリンパスE−300)
を購入。元々オリンパスズイコークラブの会員でもあり、E−1以後のオリンパ
ス普及機が出るまで待とうと考えながらも、フィルムの現像代に貧窮してD70
を購入したのが、2004年の5月末。D70は、あくまでもピンチヒッターの
つもりで考えていたのだが・・・
 しかし、ついに12月E−300が発売。しかも予想を裏切る低価格。当初は、
D70をオークションで売り払って資金にするつもりだったのだけど、某カメラ
店のポイントが結構たまっていたのと、改善提案の賞金も貯まっていたりで、デ
ジカメ購入貯金からの持ち出しも軽微で済みそう。ということで今回追加購入に
踏み切った次第である。
 しかしながら、締めるべき所は締めねばならず、購入はレンズセット(と予備
バッテリー)のみである。望遠レンズや、マクロレンズは追々揃えるとしよう。
しかし、私の場合マクロがないとかなり撮影が限定されるのでスナップ専用機か
と思っていたら、なんとOMフォーサーズアダプター無料配布の第2回目をやっ
ているという案内が紙袋に入っていた。急いで応募(すでに3ヶ月近く経ってい
る)したのは言うまでもない。元々、近代インターナショナルから市販されてい
るアダプターを買おうと考えていたので、旧OMユーザーとしては嬉しい誤算。
 待つこと十日程で、オリンパスよりアダプターが到着。どうやら先着三千名に
間に合ったらしい。これで、多少の制約はあるものの、レンズのラインナップが
揃った。特に、手持ちの50mmと90mmのマクロが使えるのは非常に心強い。

 ボディのデザインは、一眼レフっぽくないところが、良くもあり悪くもあると
言ったところで、各人の好み次第。はっきり言って私も第一印象はいいとは言え
なかった。しかし、ブスは三日で慣れると良く言うが、性格の悪いブスは何日た
っても慣れないもの。しかし、このカメラは、1日でデザインのことが気になら
なくなりました。
 思ったほど小さくはないが、カバンへの収まりはよく、元々OM用に使ってい
た、小型のカメラバッグにも無理なく入るところは非常によい。

 さて、早速E−300を持って、試し撮りを色々やってみました。
 まずは、セットの14−45mmのズーム。35mmフィルム換算で
28−90mmとなり焦点距離的には申し分なく、スナップにはこれだけでOK。
最短38cmではあるが、45mm(90mm相当)側でなら、そこそこ接写が
できる。D70のセットレンズより換算焦点距離が短いにもかかわらず同程度以
上の倍率がある。
 写りに関しても、通常撮影なら全く問題ない。逆光で多少フレアやゴーストが
出るが、コントラストが低下もほとんど無く、優秀ではないだろうか。残念なの
は、広角側での歪みが大きい。しかしこれとて、ニコンも同レベルだし、解像度
に関しても文句ないどころか、すごくシャープ。実質1万円以下で買えるレンズ
として考えれば、ニコンよりコストパフォーマンスが高い。
 あと惜しいのは、デザインが安っぽいこと。E−300の表面塗装が割と高級
感があるのに対し、プラスチック感むき出し。写りがいいだけに残念!

 次に、旧OMレンズをこいつに着けて撮ってみた。当然ながら、ピントはマニュ
アルフォーカスだし、露出も実絞り込み測光での絞り優先、もしくはマニュアル
オンリーになる。不便と言うより、半年くらい前までそんな撮影をしていたんだ
から、昔の感覚に戻ったようで楽しい。デザイン的にもこちらの方が上記レンズ
より合っているようにも見える。
 取説には「E−300でのアダプター使用時に、絞り優先オートでは、露出が
正確でない場合があります」と書かれているのですが、確かに絞り開放にすると、
露出オーバーになりやすいです。しかし1段以上絞り込んでやればどのレンズ
(マクロレンズでも)も問題無さそうなレベルなので、十分オートが使えること
になる。
 写りも問題ないし、対画角比で考えれば、非常にコンパクトで、明るいレンズ
となるのもいい。ただし、最近のプラスチックのレンズに比べると、金属鏡筒は
重いが、これを受け止められるだけの強度をE−300は持ち合わせている。結
構タフなボディである。

 撮影していて気が付いたのは、液晶モニターが明るすぎることと、やや赤みが
強いようである。明るさは、メニューで変更できるので、−2〜−3くらいにす
ると丁度いい。
 特に悪いと言うわけではないが、高感度側でノイジーだとか、連射枚数が少な
い(HQの1/8圧縮なら高速CFカードで無制限も可)とかいうのはあるけれ
ど、どうしてもそういう撮影が必用なら、D70をもあるし、2台あることで相
互補完ができるので全く問題にならない。


作例

コンティニュアスAFによる追い写し。標準ズーム(45mm側)ということもあって、よくピントが合っている。惜しいのは、この犬がフリスビーをキャッチし損なっていること。
 ZUIKO DIJITAL 14-45mm/F3.5-5.6
昔のZUIKOレンズでの撮影。65-200mmが、130-400mm相当になる。ボケもきれいだし、発色も美しい。
 ZUIKO 65-200mm/F4
偏光フィルターも使っていないのにこの空の色。この色欲しさに、このカメラを買う人がいるのもうなずける気がする。広角端での歪みは惜しい。
 ZUIKO DIJITAL 14-45mm/F3.5-5.6
公園や畦道など、どこでも咲いているホトケノザを旧ZUIKOマクロで接写。一見可憐な花に見えるのですが、拡大してみると、結構邪悪な容姿をしている。
 ZUIKO MACRO 90mm/F2

左は、キャンペーンでもらった256MBのCFカード。ハギワラの安いやつだけど、
 昔の同製品よりは、早いみたい。
 右が、無償配布の純正OMフォーサーズアダプター。近代インターナショナル
 製だと1万6千円。
 この2点で、2万円相当のものをただでもらったことになる。