Nikon F70D

 
1994年にデビュー
シャッタースピードMAX:1/4000秒、X:1/125秒 巻き上げ速度最大3.7コマ/秒
8分割マルチパターン測光、3DーマルチBL調光などこれでもかの高機能満載

レンズ交換式のAF一眼レフとしては我が家唯一の存在だった。
 ボディは貰い物、ボディをもらったのでレンズだけは、自前でそろえなければ
ならなかったので、得したという気はあまりない。
 このカメラは、我が家では仕事用カメラとして使用。仕事といっても業務その
ものではなく、家庭内での記録や、記念撮影等に使うためでいわゆる家庭内の記
録用写真を撮るために使っているという意味である。私の作品づくりという趣味
のカメラは別にあり、家族旅行等で1台で済ませたいときにコンパクトカメラで
はなく旅行先で趣味的な写真も撮りたいときなんかに使える1台である。
 ニコンではあるものの、今となっては一世代前のAF機で操作性に関しても他
のカメラとは異なっており、雑誌なんかでも結構叩かれた機種である。
 元々、AF一眼レフの操作性において各社模索状態でいろんな方式があった時
代であるから仕方がないのであるが、私個人としてはそんなに悪いとは思ってい
ない。これをもらった頃には、すでにF80が噂されていた頃(あくまでも時期
的にモデルチェンジの頃ではないかという噂で、メーカーから情報が流れてきて
いたわけではない)で、モデル末期のため結構叩き売りされていたのを憶えてい
る。
 ニコンのAF中級機としてF90XとF50の間のポジショニングで、機能的
には、結構いいものを持っているのである。コンパクトなボディとAFの切れ味
からF80に買い換えようかとも思ったのであるが、フィルムの巻き上げ速度が
早かったり、マニュアルフォーカスのレンズでも自動露出が使えたりするので、
F80を買い足すのはいいが、買い換えるというのはちょっと惜しい。しかし、
特にAF一眼に切羽詰まっているわけでもないし、1台あれば十分(なんてこと
を20台以上もカメラを持っている人が書いても信憑性は欠けるが)。
 レンズは、とりあえずの28−105mm、これでたいていのものは撮れる。
特に、このレンズはマクロ機能もあり105mm側で1/2倍まで寄れるので結
構、重宝する。そして、ここからがバチモンの話しになるのですが、「おもしろ
レンズ工房」なるニコン製のおもちゃレンズセットを使うボディとしてF70は
便利なのである。このレンズは3本セットで「ぎょぎょっと20mm」、「ふわ
っとソフト/ぐぐっとマクロ」、「どどっと400mm」というふざけた名前が
ついている。どのレンズも絞りなんか無いのでカメラのシャッタースピードでし
か露出調整は出来ない。ピントもマニュアル(ぎょぎょっとは固定焦点)だけど
こんなまるで科学の付録のようなレンズでも写真が撮れるんだと再発見(目から
鱗)いたしました。結構ファンがいるのもうなずけます。さらに、キエフの50
mmを使うことも出来るのでバチモンレンズのベースカメラとして結構お気に入
りなのであります。
 もう一つこのカメラのいいところは、音が静かなこと。3.7コマ/秒の巻き
上げ速度を持っていながら、結構静かなモーター音、サイレントモードを選べば
巻き戻しも静かになるので音の静かなところでもほとんど気にならない。
 唯一の欠点は、でかいこと。もちろん上位モデルに比べると小さいものの小型
軽量とは言い難い。当然ながらレンズもでかい。確かに昔に比べて高倍率のズー
ムになったせいもあるが、開放F値が3.5〜4.5程度でどうしてフィルター
径が62になるんだろう。105mmでF4.5なら単純計算で前玉径は23.
3mmこれならニコンで一番小さいフィルター径の52mmでもじゅうぶんと思
うのだけど・・・(本当は28mm側でF3.5の明るさ時に前玉の位置がフィ
ルムより遠い位置にあるためだと思うのですが詳しくは光学設計者でないので判
かりません)
 なんだかんだ言ってもやっぱりニコン、腕は別にして良く写るのでお気楽カメ
ラとして今後もかわいがってやるつもりです。

作例
28-105mm/F3.5-4.5
青もみじ
ぎょぎょっと20mm
通潤橋
どどっと400mm
コスモス
ぐぐっとマクロ
かまきり