KONICA MINOLTA Dimage G400

 

コニカとミノルタが合併してコニカミノルタカメラになって初めてのカメラであ
る。基本的にはこのカメラ、ディマージュと名前が付いているが、旧コニカのデ
ジタルレビオシリーズの後継にあたる。そのためカメラの性能的はレビオの仕様
にそっくりだ。デザイン的には、レビオシリーズをミノルタ風にリファインした
感じでなかなか気に入っている。レンズバリアがレビオの左開きに対して右開き
になりオリンパスのμシリーズなどと同じ方向になり片手での使いやすさが向上
しているのもたいへん良い。大きさもレビオより薄くなったが、ディマージュX
シリーズよりは厚い。カシオのエクシリム系と比較すると大きいが、十分コンパ
クトで携帯性はすこぶる良い。
 レンズバリアを開けるとズームレンズが飛び出してくる。この動作が速い!起
動時間0.7秒と最速を誇るだけのことはある。そして飛び出してきたレンズに
書かれたGT HEXANONの文字。これぞまさしくコニカとミノルタの融合
を感じる一瞬である。いかにも写りそうな雰囲気だ。開けたカバーがグリップ代
わりにもなり、カメラのホールドに一役買っている。
 さて肝心の写りは、悪いはずがない。通常撮影は当然のことながら、逆光時で
もそれほど派手なハレーションも起きずむしろいい感じにも見える。発色も派手
さはないが、見た目に近い感じ。4メガということもありかなりシャープな印象。
逆光時でもコントラストの低下が少ない上、強い光源が写り込んでいてもモニタ
ーよりも実際に写した画像は気にならないくらい良く押さえられている。元々こ
のクラスのカメラの場合フードが使えないので左手などでできるだけハレ切りを
してあげるとよりよい。もっともこれは条件にもよるし、個人の判断基準にもよ
るので一概には言えないが、オリンパスのC−2Zoomよりは明らかにいいと
言えよう。
 AFの作動も日中の戸外なら非常に早い。屋内などの暗いところではやや遅く
なるものの遅いとは感じない。ただし、AFについてはディマージュXt等が多点
測距なのに対し、中央一点のみだが、実用的には不便はない。
 AEに関しても今時珍しく中央重点のみである。もちろんスポット測光はでき
るが、最近流行の多分割測光は搭載されていない。むしろ測光方式が素直な分露
出補正がやりやすい。露出補正についてだが、このカメラの場合マニュアルモー
ドにしないと使えない。ややこしい話だが、このカメラのマニュアルモードは、
カメラ任せのフルオートモードに対して、撮影者の意志を入れるためのモードと
いう意味らしい。だから、マニュアルモードの中にプログラムAE、絞り優先A
E、マニュアル露出が切り替えられる。その他、AFとMFの切替などがある。
マニュアルモードというよりクリエイティブモードと呼んだ方がいいのではない
かな。私はこのマニュアルモードを基本にしている。露出に関してはやや明るめ
の傾向があるので、気持ちマイナス目に補正をかけると風景などはグッとしまっ
た感じの絵になる。この辺も1/3ステップで補正が掛けられる上ブラケット撮
影もできるので積極的に利用しよう。
 いいことばかりでもなく、通常の撮影モードでは、シャッタースピードが1/
8秒までしか使えないのである。よって、フラッシュをOFFにした場合、暗い
ところで露出アンダーの写真ができやすい。これは手ぶれ防止のためらしい。こ
れよりスローシャッターを使うには、マニュアル露出や、夜景モードで、三脚を
併用しろということらしい。ある意味機能の割り切りとも言える。
 もう一つこのカメラのいいところとして、メモリーカードスロットが2つある。
一つは今やデジカメのスタンダードともいうべきSDカード。もう一つはSON
Yのメモリースティックである。付属のカードは当然ながらSDカード(16MB)
である。4メガモデルで16Mはないだろうと思うのだが、コストの関係でしょ
うがない。これは携帯にでも入れるとして、256Mを購入。ついでに予備のバ
ッテリーをプラスしてコミコミ約47.7千円。さらにデジタルフォト三昧とい
う市販ソフトのおまけ付き。レシートを見るとデジカメ自体は30800円であ
った。予想外の安さにおもわずにんまり。カメラのKさんありがとう。(注:12
月のボーナスセール時の価格で通常価格ではありません。念のため)
 とにかく、これで八代通信を支えてきたC−2Zoomに代わり、このカメラ
が新しい浜松カメラ通信の取材写真を担当することになるわけである。400万
画素にパワーアップした分内容もパワーアップできればいいなあ。Webに載せ
る画像は極力小さくしているため、決してこんな高画素は必要ないが、レスポン
ス+CCDの感度が違う分今までシャッターチャンスを逃していた領域をこのカ
メラなら撮れるのではないかと期待している。

 

作例
2004年初日の出
浜名湖大橋
大崩海岸より眺める富士山