OLYMPUS L−2

またまたオリンパスか〜と思われるかもしれませんが、我が家で一番多いカメラ
がオリンパスなもんで・・・

  

 このカメラは、一眼レフではあるが、レンズ交換ができない。よって、通常は、
一眼レフに分類されないことが多い。かといって、図体のでかさからコンパクト
カメラにも分類されないと言う独特なカメラである。今でもこのシリーズは、
L−5が、最新機種として販売されている。
 このカメラは、AF一眼レフ華やかかりし頃、AF一眼から撤退したオリンパ
スが世に問うデザインとして登場させたL−1の改良モデル(AFスピードが早
くなった。それ以外は、頭のデザインが丸っこくなったくらいか?)である。
 フィルムの平面度を保つためのS字ローディングと、カメラの操作性から生み
出された、L型フォルムは、今のデジカメに受け継がれているのである。つまり、
L型デザインが操作性上優れているということが、デジカメというフィルムの存
在を無視したことで初めて評価されたとも言える。
 たしかに、このカメラを使っていると、左手のフォールディングがし易いので
ある。そのため、結構スローシャッターでもぶれにくい。
 レンズは、35〜135mmというスナップに使うには広角側にもう少し広い
といいのだけれど、ノラ猫撮影には、必要十分な焦点域である。開放F値は、
4.5〜5.6とやや暗いが、普及型一眼レフ用のセットレンズと比べれば同等
である。むしろ、このレンズの一部にEDガラスを採用していることもあり、写
りに関しては、普及レンズ以上の写りで、なかなかお気に入りの描写である。
 AFの性能は、特筆するものは無いけれど、今でも十分実用になるレベルでは
ある。ただし、動体予測なんてものは無いから、動いているものは×だけどね。
AFの補助光を内蔵しているので、明るいところではピントの合わない白壁も暗
いと合うという逆転現象も発生する。
 露出は、P(プログラムオート)、A(絞り優先オート)、M(マニュアル)
と、これまた必要十分。露出補正も±3段もあるし、多重露光も可。測光方式は、
オリンパス自慢のESP(Electoro Selective Patern)測光で、的中率も高いの
で、ポジフィルムもOK。
 操作性は、時代が時代だけに、ボタン操作中心だけど、使いやすく配置されて
いるため、悪くはない。
 いいことばかりでなく、気になるところも挙げてみると、S字ローディングの
関係でフィルムの巻き上げ機構が裏蓋側にあるのである。そのためボディの1/4
くらいがガバッと開く感じなのだけど、裏蓋を閉めた後も多少ガタつきがあるた
め、グリップしていても多少動くのが気になる。ただし、撮影中に動くわけでは
ないので問題はない。デザインがL型なのと、背面に液晶の大型ディスプレイが
あるために、デジカメと間違われやすい。これは欠点ではないな。
 このカメラの先代のL−1は、某国皇太子妃のM子さんが持っていたことでも
有名。後に、L−2または、L−3が献上されたとも噂されているが、定かでは
ない。私も昔、ニュースで二人して霧ヶ峰に登っている映像に、M子さんの手に
L−1orL−2(どちらか確定はできなかったが、L−3ではないことは間違い
ない)が握られているのをはっきりと見ました。
 国内では、あまり人気のないシリーズだったけど、海外では(特に東南アジア)
結構売れたそうである。

作例

水島神社の猫達 
'02.06.02撮影(注:猫バカ物語の同日撮影写真はデジカメによるものです)