静岡県森町 タイラ沢の大滝

   α-707si 28-105mm/F3.5-4.5

                           '04年 1月 25日

 遠州森の石松で有名な森町。ここの山奥に冬場凍る滝があるという。凍ると言
っても滅多にあるわけではなく、3〜5年に一度の割合らしい。その滝が今年は
全面結氷したという新聞記事を目にした。これは行かなくては! ということで、
浜松カメラ通信初の撮影地情報は、ここをご紹介いたしましょう。

 森町と言うよりは、掛川から北上した方がよろしいようで、掛川市街地より県
道40号を北上、ならここの里の看板を便りに右折する。しばらく行くと、第2
東名の建設地が見えてくる原田という地名だがはっきり言ってわかりにくい。こ
こから真北へ向かい、明が島キャンプ場やエルドラドキャンプ場の方へ行ける。
ならここの里からも通り抜けられるがはっきり言っておすすめしない。地図上の
くねくね道よりもさらに遠く感じる。実は間違えてこちらに入ってしまった。
 途中より一車線しかない狭い林道になる。所々に離合できるところがあるので
何とかなる。それでもトラックなんかが来ると悲惨。ひたすらバックさせられる
ハメに・・・
 それでもポイントポイントに標識があるので信じて道なりに行きましょう。
 タイラ沢7kmの看板からぴったし7km地点より、路肩に駐車している車が
見えてきた。どうやらこの辺りらしい。とりあえず止められるところに止めて、
歩いて偵察に・・・なんと50m位の所に入り口がありました。
 車に戻り、カメラと三脚を持って、さあ出発。お目当ての滝はここより300m
程沢沿いに登ったところ。スニーカー程度で歩けるところである。周りの景色か
らは想像もつかないくらい、ちょっと行くと沢が凍っているではないか。おおこ
れは期待できそうだぞと気持ちが高ぶっていく。沢の氷も結構厚く、叩いたくら
いでは割れない。子供らがおもしろがってこぶし大くらいの石を投げていたがそ
れでも割れなかった。
 そうしているうちに滝へ到着。予想通りの結氷具合。それほど大きな滝ではな
いけれど、ここまで凍ると見事としか言いようがない。滝壺(というほど大きく
はないが)も凍っていてワンコが上を歩いておった。もちろん滝の内側は水が流
れているわけで、所々流れる水が透けて見えるのがまたいい。
 滝周辺では、新聞を見て来たと思われるカメラマンや観光客がちらほら。みん
な手持ちのカメラや携帯で写真を撮っておりました。私も負けじと、一眼レフ、
デジカメ、携帯の3台を駆使して撮影致しました。この辺りは、滝が凍るほどな
のであまり日射しは良くない。そのせいかデジカメの写真はほとんど手ブレだら
け。一眼レフの方は、三脚を使ったが、ほとんどが手持ちであった。しかし、
ISO400のフィルムを入れていたのでほとんどブレは無し。
 滝以外にも沢の結氷も被写体にはもってこい。様々な氷の姿が見られるので是
非フィルムを残しておきましょう。

MINOLTA α-707si 28-105mm/F3.5-4.5  P Auto   AGFA VISTA 400

 帰りは、滝の入り口で車をUターンさせ、来た道を戻ることに。行きはほとん
どすれ違わなかったけれど帰りはさすがにすれ違う車が増え、慎重に車を進める
ことに。
 行きに間違えたのが嘘のように帰りは順調に進み、無事県道へたどり着くこと
ができた。

 この日は、幸いなことに好天が続いた後だったのでよかったのですが、雨や雪
の後だと凍結していることもありうるので注意が必要です。必ずスリップ対策は
していきましょう。

 浜松からだと正味2時間といったところでしょうか。こんな近くで氷瀑が観ら
れる所はないのでチャンスがあれば是非行かれてはいかがでしょうか。うまくす
れば2月中旬くらいまで観られるようです。

 

今回の撮影機材
 カメラ MINOLTA α-707si
 レンズ MINOLTA xi ZOOM 28-105mm/F3.5-4.5
 デジカメ KONICA MINOLTA DIMAGE G400