愛知県常滑市 やきもの散歩道

 

                               '04.07.11

愛知県南部にある知多半島。ここの真ん中辺りにある陶器と競艇の町、常滑(と
こなめ)。残念ながら競艇の方にはあまり興味がないので、こっち方面はパスさ
せていただくとして、陶器の方を中心にご紹介いたしましよう。

 浜松からはいろんな行き方があるようですが、私は時間とお金のバランスを考
え、岡崎まで高速を使い、そこから一般道で安城を経由で半田市へ。そこから知
多横断道路(有料)を経て常滑市へと入りました。だいたい3時間くらいで着き
ました。本コンテンツ冒頭にあるようにカーナビというものを持っていないと結
構苦労しそうな予感。ということで今回はハンディGPS(ずいぶん前に山登り
用に買ったもの)なるものに事前にポイントとなる交差点の座標(緯度・経度)
をインプットしておきルート設定しておいたのでかなり楽でした。
 さて、常滑市へ入ったとたん以外と渋滞。こんな時期に常滑の陶器街に大勢来
るとは思えなかったのだけど、観光バスが結構いる。駐車場がなかったらどうし
ようという不安がよぎったものの以外と常滑陶磁器センターの駐車場は空いてい
る。観光バスや、その他多くの車は、ここを通り過ぎてどうやら競艇場の方へ向
かったようだ。何はともあれ一安心。

 陶磁器会館でまずは観光地図を入手しましょう。トイレもここで済ましておい
た方がいいですね。また、ここでは、常滑でどんな焼き物が作られているかを把
握することができるので買い物の参考に頭に入れておきましょう。ついでに値段
も見ておけば実際の工房での販売価格を比較できる上、値切る参考になります。

ギャラリー1(G400)
陶磁器会館の目印 
変わった招き猫

 準備ができたら、いよいよカメラ散策へ出かけると致しましょう。今回回った
ルートは、ガイドマップのおすすめ「やきもの散策Aコース」工房&ギャラリー
を中心に約1時間のルート。ただし、このコースを1時間で歩くというのは、本
当に歩くだけといった感じで、写真を撮りつつ、やきものを眺めつつ買い物もつ
いでにとなると実際には3〜5時間はかかる覚悟が必要です。その間には、昼食
も食べないとね。
 常滑焼きというと、有名なのは赤茶色の土管や瓶。これらを埋め込んだ土塀
(っていうのかな?)くらいしか、観光のイメージが無くって、1〜2時間くら
いで撮り終わるかななんて思っていたのですが、以外や町全体(といったも陶磁
器会館のある一画だけですが)が、趣のある雰囲気で嬉しい誤算でした。結局、
1時間コースに5時間もいるはめになるのですが、これでも足りないくらい。コ
ースの要所要所にお休み所もあり、暑さも手伝って、ついついそちらに流されて
いくのである。

ギャラリー2(D70)
窯跡も立派なギャラリーに
民家の門柱もおしゃれ
常滑焼きの代表、土管と瓶
この辺の壁は石積みではなく焼き物

 ここの町並みは、黒塗りの板塀が特徴。明るいところとのコントラストがきつ
いので露出には苦労します。また、天気も良かったおかげで外と、屋内との明る
さの差が激しく、フィルムだと苦労しそう。こんな時には、デジカメの感度設定
変更が大変便利。屋内では400〜800に、戸外では200(最低感度)まで
落とすことで、好きな絞りが選ぶことができる。

 

ギャラリー3(G400)
最初のお休みスポット
ここの団子が美味しい
団子の串は、こちらの串入れへ
お酒好きにも好評な食事処
これが十三蔵御前 千円

 昼食は、散策コースの中心に位置する十三蔵(とみぐら)でいただきました。
十三蔵御膳は、メインのうどん(京風or梅おろし)にサラダ、冷や奴、干物(カ
マス)、おにぎり、デザート付きで1000円とお得。お酒好きには各種地酒の
冷やor澗+常滑焼きのおちょこ付きなんてのがあります。食事処が三軒ほどか
たまったいるので、お好きなところへどうぞ。

ギャラリー4(D70)
常滑の典型的な通り。3面が焼き物
陶器のランプ
登り窯跡の煙突
おもしろい家 これも一種のアート?

ギャラリー5(G400)
こちらで渋いマグカップを買いました
大小様々の瓶
元窯の周りがカフェに
常滑の目抜き通り?

招き猫というものも常滑が本場らしいので、猫の置物も結構ある。そのせいかど
うかは知らないが野良猫も結構いる。何故か見かけた猫はみんなキジ柄。

ギャラリー6(D70)
「かあちゃん、おっぱい」
「今仕事中だから、もうちょっと待ってね」
お客がきたぞ、開けろ〜!

常滑の名物、幻の地酒ともいうべき「焼酎マン」店主自ら焼酎担いで宣伝して回
っている。
 平日は、お店にいるらしいのですが、休みの日になるとこちらに来て道行く人
を引き止めては、試飲させています。散策コースの丁度中間地点になる登り窯公
園そばにいるはずです。是非探してみて下さい。味は癖が無くスッキリタイプ。
同じ米でも熊本の米焼酎とはやっぱりひと味違う。麦もあるそうです。お店のホ
ームページもありますので詳しく知りたい方は、
リンク集から飛んでいただくか、
直接常滑まで来てご当人に聞いてください。しっかりと、名刺交換させていただ
きました。

知多の幻の酒”焼酎マン”
こちらが生みの親
英字新聞にくるまれたボトルがおしゃれ

とにかく常滑は、年寄りから若者まで楽しめるいい町です。今度はBコースを回
りたいな。

※参院選投票締め切りまでには浜松に帰りたかったので4時前にここを後にしま
した。安城、岡崎の町中でちょっと混んだけど東名もすいてて、順調に帰れまし
た。

今回の撮影機材
 カメラ:Nikon D70  MINOLTA DiMAGE G400
 レンズ:18-70mm/F3.5-4.5