長野県小谷村 白馬栂池自然園

 

                               '04.10.03

白馬山麓に広がる高層湿原・栂池自然園。春(初夏)は水芭蕉、秋は紅葉の名所
である。
 ここへ行くには、長野道豊科ICより国道147号→148号線をひたすら北
上すればよい。国道沿いの栂池高原の看板を目印に左折するとあとは一本道。ひ
たすら山道を登っていくと栂池高原スキー場にでる。ロータリーそばの駐車場
(1日300円)へ止め、その横のゴンドラリフトイブが栂池パノラマウェイの
出発地である。ここからはゴンドラとロープウェイを乗り継ぐと、目指す栂池自
然園へとたどり着ける。栂池パノラマウェイの料金はゴンドラ+ロープウエイの
往復、これに自然園の入園券がセットで3300円である。ただし、各種割引券
(インターネットのクーポンや周辺ペンションなどで入手可)で、2900円に
なるので是非利用しましょう。
 ゴンドラからロープウェイまでの乗り継ぎや、ロープウェイ終点から自然園ま
ではちょっと距離がある。もちろんその間も立派な散策路になっており景色を楽
しみましょう。
 いよいよビジターセンターを抜け自然園へはいると、この世のものとは思えぬ
別天地が現れる。ただし、そのためには、情報収集力と最後には運に左右される
のである。
 今回は残念ながら天気は曇り。2日前の台風一過の晴れ間がうらやましい。し
かし、紅葉具合だけはドンピシャではないだろうか。栂池特有の紅・黄・緑の織
りなす綾錦が曇天の中でも充分に美しい。時折渡る雲のせいで逆に幻想的でもあ
る。
 ロープウェイで気軽に来られると言うこともあって、団体のツアー客も多く見
られる。こういう人たちはたいてい時間が限られていて、せいぜい水芭蕉湿原か
ら渡す下湿原あたりまでで折り返す。しかしここの絶景地は最深部の展望湿原で
あろう。ロープウェイの駅からすると標高差300mくらいを登らなければなら
ないが、その価値は十二分にある。湿原の草紅葉の向こうに見える白馬三山(手
前より白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)の山並みがもっとも美しく見える場所だか
らだ。ここでしばし眺めの休憩をとり、帰路につくと良い。帰り道は別ルートを
とるもいいし、来た道通りに帰るのもまたいい。行きと帰りでは風景も違って見
えるからだ。
 お弁当も食べ終わり、帰り際お土産物屋を物色しているうちに雨が降り出した。
歩いている最中でなくてよかった。来週になると展望湿原の当たりは紅葉も終わ
り頃。時期的にはベストに近い状態だったので良しとしよう。

ギャラリー1(G400)
ロープウェイのチケット売り場
天気のせいか行列は無し
ロープウェイより下界を望む
雲海が幻想的
ビジターセンターを抜けて自然園へ
このロープウェーに乗りました

ギャラリー2(D70)
紅葉の向こうに見える白馬岳
栂池というとやはり木道
木道に落ちた葉っぱ
白樺の黄葉
展望湿原から眺める白馬三山(左より白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)
上から眺める自然園 立体的な紅葉の美しさ
ナナカマドについた水滴
k木道を行く色とりどりの集団

 割と気楽に来られるところではありますが、山に違いはありません。特に、楠
川より奥へ行く方は山装備(登山靴、防寒具、雨具等々・・・)をしていきまし
ょう。また、時間には十分余裕を持って行動すること。ロープウェイの時間もシ
ーズンによって異なりますので帰りの最終便くらいはチェックしておきましょう。

今回の撮影機材
 カメラ:Nikon D70  MINOLTA DiMAGE G400
 レンズ:18-70mm/F3.5-4.5
     70-210mm/F4-5.6(TAMRON)