静岡県磐田市 花咲乃庄
 

                               '06.02.05
 節分も終わると、ひな飾りを見かけるようになる。とある事情からひな飾りを
撮影したくなり浜松市内を探してみたけれど、思い当たるところは全くなし。古
めかしいところならということで、気賀や新居の関所を回ってみたがアウト。美
術館や博物館も×ということで川を挟んだ対岸の磐田市でなんとかみつけること
ができた。それがここ「花咲乃庄」である。
 磐田市の割と北に位置する元豊岡村。浜北大橋と飛龍大橋の中間くらいに位置
するところにある。江戸時代の造り酒屋の跡地で、母屋では手打ちそばが名物で、
注文を受けてから打つので時間がかかる。しかし打ち立てだけに大変美味しい。
ということで、できるまでの間に母家の中を見学するといい。二階がミニギャラ
リーになっていて、ここにお目当てのひな人形と吊し飾りが展示されている。
 外は天保庭園といって、その名の通り天保時代(江戸後期)に造られたまま保
存されている。この時期は特に花はなく、梅のつぼみもまだ堅そうだ。かろうじ
てドウダンツツジの葉が紅葉しているというより残っていると言うべきか。もう
少しすれば梅が咲くし、五月には菖蒲がきれいなことで有名。
 このところ寒い日が続いていることもあって、手水鉢に氷が張っている。と思
ったら池も凍っているではないか。しかも結構厚い氷が一面を覆っていた。それ
でも氷の下を赤いのが動いていたので金魚は生きているようだ。
 庭をぐるっと回ると、順路は酒蔵へと向かう。ここは昔の生活品と、おもちゃ
の展示がある。映画のポスターなどは状態が非常に良く、誰かのコレクションだ
ったのだろう。
 小さいながらもつぼが押さえられていて、大人の隠れ家的な雰囲気のいいとこ
ろです。

ギャラリー1
今回のお目当ての雛飾り
手作りだけにみんな個性がある
吊しのおひな様 ネコの飾りもありました。
縁側の明かり
手水鉢の氷
昔の酒樽 懐かしいかき氷の機械


今回の撮影機材
 カメラ:OLYMPUS E-300
 レンズ:14-54mm/F2.8-3.5 35mm/F3.5