お気に入りのカメラ

ここでは、所有しているカメラを紹介するコーナーです。
最新鋭のカメラというよりも、ちょっと古めの、クラシックからセミクラシック
カメラが中心です。特に70年代後半から80年代は私の写真青春時代でもあっ
たので、この時代のカメラには特に愛着があるのです。昔は手に入らなかった名
機も今では二束三文で手にはいるし、写真を撮るのに必要な最低限の機能は昔か
ら変わっていない。現に写ルンですでも立派な写真が撮れるんだから。

 

ちょっと新しめの'90年代始めと終わりのカメラ

  Canon EOS1000s

   with EF35-80mm/F4-5.6PZ

 ついに私もEOSデビューを果たしてしまった。今まで、EOSというとなん
だか当たり前すぎて、ひねくれ者の私の食指が動かなかったのだけど、たまたま
行ったハードオフのジャンク品の棚に、EOSがあったのだ。ただし、5000
円というのはジャンクにしては高いなあというのが第一印象。しかし、ここのジ
ャンクの棚にしては綺麗で、きちんとビニールに入れられている。他のは棚ざら
しで、あちこちぶつかって傷だらけだったり、その上部品もちゃんと付いていな
いようなものが1000円とか2000円の値札が付いていたりするので、ちょ
っとけしからんと思うのは私だけではないはずである。そんな中で、5000円
である。一応「チェック時動作しました」の張り紙があるもののジャンクだから
なあ・・・でも、EOSはAF駆動はレンズ側にあるので、AFがいかれている
可能性は低い。シャッターさえ切れれば、写真は撮れる可能性は非常に高い。し
かも、機種が1000ではなく1000sである。これは、1000に対して機
能アップされたモデルで、上位機種の100についでサイレント機構を搭載した
モデルである。この辺のこだわりが私のEOSデビューには丁度いいのではない
だろうか。ということで、一大決心の末買うことに。しかし、EOSとなるとレ
ンズも必要。そこでやはり同じジャンクの棚(決して中古品の棚でないことがみ
そ)で「動作しました」の張り紙付きのEF35−80mmのレンズ(2000
円)を見つけた。レンズ自体には傷、カビはなさそうだし、フィルターがついて
いるのでこれだけでも200円くらいの元は取れるかな。結局カウンターで消費
税込みで7350円を支払った。
 さて、家に戻って電池を入れてみる。シャッターは確かに動くぞ。しかも、古
いEOSにつきもののシャッター幕汚れも全く無い。レンズを付けてみる。AF
もOKみたい。ダミーフィルムを入れてみる。ウイーンという音とともに最後ま
でまず巻き上げる。シャッターを切るたびにカウンターが減算していく。EOS
1000Sは、プレワインディング方式なのでこれで正解。やったー完動品じゃ
ん!ジャンクで7000円というのはちょっと高いけど、完動品の中古と考える
とかなり得した気分である。しかも、1000ではなく1000Sである。
 自慢のサイレント機構については、こんなもんかなと思う程度で、あまり静か
だとは感じない。実はEOS1000については、昔会社で仕事カメラとして購
入したのでよく知っているのである。それと比較すると、確かに静かな感じはす
るものの、NikonのF70D(これは、特に静音設計を謳っていないが静か
なことで有名)と比較すると結構うるさい。元々EOSって音がでかいのでこん
なモンだろう。
 そしてレンズの方は、35−80mmでF4−5.6と当時の安い標準レンズ
の平均的スペックではあるが、他と違ってパワーズーム内蔵なのである。コンパ
クトカメラでは当たり前だけど一眼レフとしては珍しい。しかもAF専用でマニ
ュアルフォーカスはできない。これはちょっと誤算であった。EOS1000の
前のEOS700とセット販売されていたレンズらしい。レアものっぽいけど安
物である。しかし八代通信で紹介するカメラらしくてとってもよろしい。
 このレンズとカメラのコンビネーションを見ていると、なんだか似たようなカ
メラを思い出した。オリンパスの
L−2である。レンズ交換ができないことと、
ズームの焦点域が異なるけれど、シャッターの最高速が1/2000であったり、
パワーズームでAF専用(実際にはL−2ではMF可能であるが、実用レベルで
はない)であったり、AFも中央1点のみだったり、ストロボを内蔵していたり
というところが同じである。そして、構えたときのグリップの大きさや、左手親
指の位置にパワーズームのボタンがくるところなんかそっくりである。
 早速フィルムを詰めて試し撮り。場所は観光情報にも書いたラベンダー園であ
る。風景やスナップのように、のんびりと撮影するのには、普段マニュアルカメ
ラばかり使っている私にとってこんな古いAF一眼レフでも実用十分なのである。
一緒に使ったのがOM2000であったが、どちらも軽いカメラのため、持って
いてとっても楽であった。
 パワーズームの使い勝手も以外といい。コンパクトカメラのステップズームな
んかと比べると格段に操作性が良いのだ。ズームによるフレーミングもやりやす
かった。AF専用レンズのためか合焦しないとシャッターが切れないのは困った
けれど、フィルムの無駄遣いが無くなっていいかな。
 フル機能満載の上、低価格で、かなり楽しめるカメラであります。でも、シャ
ッターの寿命を考えるといつまで使えるかちょっと不安なカメラでもあります。
やっぱりキャノンってカメラは消耗品という考え方なんだなあ。

作例 
博物館屋上より
EF35-80mm/F4-5.6 F11 Auto
Kodak Royal Gold 400
ラベンダーと蝶
EF35-80mm/F4-5.6 F8 Auto
Kodak Royal Gold 400

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 OMシリーズの末弟

  OLYMPUS OM2000

  with ZUIKO 35-70mm/F3.5-4.8
 2000年に限定販売されたミレニアムストラップをつけてみました。2000のロゴが同じ。

OMシリーズ中唯一4桁の型番を持つカメラ。唯一ということには意味があって、
実はオリンパス製ではないのである。いわゆるOEM(供給先ブランド)商品で、
他社に兄弟機が存在する。製造会社が同じなので異父兄弟ということになるのか
な。ニコンFM−10やリコーXR−8などがその例である。もちろん母親の姓
を持つカメラもあって、今も数種類販売されている。
 このOM2000を始め他社の兄弟機もほとんど販売を終了している。それと
いうのも供給元の会社のカメラが好調で他社に供給できる状態ではなくなったた
めと思われる。
 さてこのOM2000は、外観がプラスチックの固まりで、セットの標準ズー
ムのプラスチッキーな感触とも相まって高級感はとても感じられない。しかし、
色が、独特のブロンズカラーで結構かっこいいと思うのは私だけだろうか。最近
のプラカメっていうと着色樹脂のため塗装なんかされてないもんね。そういう意
味ではお金をかけているともいえる。そしてこのカメラには本家のOMシリーズ
にはない特色として、シャッターダイヤルの位置が異なることのである。OMシ
リーズは、代々(OM−10を除く)レンズマウント部にシャッターダイヤルが
あるのですが、このカメラはシャッターボタン横の肩の部分つまり、世間一般の
シャッターダイヤル位置に存在する。そのため、他のOMと一緒に使うと混乱す
る。逆に他社のカメラと併用するときには便利。といっても慣れの問題である。
さらに、汎用のシャッターユニットを使っているため、フラッシュの同調速度が
OMシリーズ中最速の1/125秒を達成している。これは、デーライトシンク
ロにおいて有利になるわけで、OEMの副産物である。反面、OM特有のしっと
りしたシャッター音はなくなり乾いたシャッター音とミラーのリバウンドによる
余韻はちょっと安っぽい感じがする。でも思ったほどミラーショックは小さくブ
レにくそうである。
 もう一つの特徴として、他のOEM兄弟機にはない機能にスポット測光がある。
これは、オリンパスがOM−4以来こだわってきた測光方式であり、この安い普
及機に採用されたことはとっても嬉しい。これだけでも買う価値があると私は考
えてしまう。
 付属のレンズは、単体販売されずボディとカメラケースのキット販売のみとい
う異例の販売方法が採られていた。先に書いたように安っぽさは全開で、各種文
字類は彫り込み加工は無く、コストダウンのため全てシルク印刷である。遠目に
見ればわかりはしないけどね。でも、マウント部は金属(といってもアルミなの
で耐久性は?だが)だし、OM特有のレンズ側にプレビューボタンを完備してい
るのは立派!
 コストダウンはしっかりしていながら、基本機能は手を抜かないというこのカ
メラは、普及機というより、入門機といった方が正しいであろう。ガシガシ使う
人には向かないが、これから本格的に写真を勉強してみようという人には文句無
くおすすめ・・・といいたいが、中古市場では、あまり見かけることが少なくな
り、あっても1台きりといったことが多い。さらにステップアップしようにもO
Mシステム自体すでに終了してしまったという、悲しい運命のカメラであるなあ。
逆に中古市場にでてこないということは大切に使われているということかな?だ
といいが・・・
 実際の撮影に関しては文句は特になく、レンズも割と寄れるので結構使える。
近頃年齢とともに重いカメラがつらくなってきた私にとってはこの軽さは結構嬉
しい。付属のカバーもプラボディの傷つき防止に一役買う。ただし、撮影中は前
カバーは外して底カバーだけにした方が便利で、手の大きな人にはグリップ性の
向上にもなるのではないでしょうか。昔はカメラなんかハードに使うもんだ。だ
からケースなんかいらないぜと気取っていたのは、いつの時代だったかな・・・
 OM用の他のZUIKOレンズをつけても決して見劣りのしないカメラだと思
います。


作例
ラベンダーと蝶
ZUIKO 35-70mm/F3.5-4.8 F8 1/60
FUJI SUPERIA 100
ハーブとテントウムシ
ZUIKO 90mm/F2 F5.6 1/60
FUJI SUPERIA 100

 

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過去の紹介カメラ

OLYMPUS OM-1
OLYMPUS FLEX A3.5
OLYMPUS L-2
Voigtlander VITOMATIC U
Canon A-1
Canon FTb
PENTAX superA
Nikon F70D
Phenix DN60
Century Sccop!
minolta SRT101
MINOLTA α-SweetII
SIGMA Sa-1

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