DUMKA

2005年のゲーム (2006.02.03)

 もう2月に入ってしまいましたが、昨年プレイしたゲームを列記してみます。行頭の■は新規購入作品、□は移植や別メディアでの購入または以前の作品のリプレイです。18禁のPC向けゲームが中心であるため、リンク先のメーカーサイトは年齢制限のあるものが多いのでご注意ください。

□ 月は東に日は西に PS2版 (アルケミスト http://www.alchemist-net.co.jp/) / 2004.12.04〜
 美琴、保奈美、茉理、文緒、ちひろ。先生二人と新キャラは未了。
 メインヒロインであろう美琴も良いですが、私は茉理に軍配を上げたいですね。次第に弱っていく様が、読んでいて非常に堪えます。もし身近な人がこんなことになったらと思うと、悪夢としか言いようがありません。一番生意気なキャラが一番泣かせるというパターンには、Keyの一連の作品で耐性が付いたと思っていましたが、今回も撃墜されました。

□ ToHeart 2 (Aquaplus http://www.aquaplus.co.jp/) / 2004.12.30〜
 このみ、るーこ、由真、愛佳、花梨、環、優季。姫百合姉妹は途中で前途放棄。
 Leafのコンシューマゲーム機向け作品は、どうもシステムがよろしくなく、プレイしていてストレスが溜まります。PC向け作品はすこぶる快適なのになぁ。

■ はるのあしおと (minori http://www.minori.ph/) / 2005.01.15〜02.17
 和(なごみ)、ゆづき、悠、智夏。全篇読了。
 敗北から始まる、大人の成長物語。つねられ、殴られ、突き刺され、もちろん比喩としてですが、そういう精神的苦痛を伴う場面のオンパレードです。痛みを感じるのは自分に負けている証拠であって、20年前の私だったら耐えられなかったかも。それでも、求めていたもののひとつを、ここで見付けた気分です。
 そうそう、星のことを考えるのはロマンティックかもしれませんが、実際に眺めるとなるとそうでもありませんよ。夏は虫に食われるし、冬はとにかく寒いし。田舎だと怖いし、都会だと覗き扱いされるし。それらを了解した上でもうひとつ。星々との対話は他人と共有することの難しい、孤独な楽しみなのだと分かってください。

■ ゆのはな (PULLTOP http://www.pulltop.com/) / 2005.03.25〜04.14
 わかば、穂波、椿、ゆのは。全篇読了。
 人生の門出がテーマ。自立し、旅立っていく人を勇気づける、なかなか良いお話です。考え無しの言動が多い主人公は正直頂けませんでしたが、わかばの天然純朴な人柄にはちょっと感激。レッドデータブックに登録ですよ。舞台が東北地方の温泉地(元だけど)というのも、ゲームでは珍しいかも。
 珍しいと言えば、この作品、ほんのりエッチの純愛ものかと思いきや、心より先に身体が結ばれる例が大半です。しかも、濡れ場が結構エロエロだったりしてびっくり。そういえば、PULLTOPの前作「お願いお星さま」では、幼馴染みの淡い恋心を、身体の触れ合いから愛情へ向かう形で昇華させていました。「ゆのはな」の場合、穂波篇・ゆのは篇に付きまとう死の影と対比させるために、生の営みをことさら強調したのだろう…というのは、私の考えすぎでしょうか。

□ Fate/stay night (TYPE-MOON http://www.typemoon.com/) / 2005.02.26〜03.16
 セイバーと凛を再読。
 凛シナリオのキャスター敗北場面に涙。あんなに酷いことをしていながら、あどけないとさえ言える少女の横顔を見せるなんて。ダークサイド・ヒロインの最期は、どうしてこうも胸を打つのでしょうね。「ローゼンメイデン」の水銀燈とか。

■ パルフェ (戯画 http://www.web-giga.com/) / 2005.04.19〜05.06
 玲愛(れあ)、かすり、明日香、里伽子、恵麻、由飛(ゆい)。全篇読了。
 とっても楽しかったです。練り上げられた登場人物たちが織り成す、家族をテーマにした物語。里伽子トゥルーエンドが凄かった…。

■ はなきゅー (MEGAMI ※メーカー消失) / 2005.04.15〜12.?
 ぼたん、スミレ。全篇読了。
 人の姿をした花を育てながら、人と人の関係に切り込んでいく御伽噺。ぼたんルートが本筋で、いい話だとは思うのですが短いです。特価で手に入れたのでなければ不満が残ったでしょう。

■ サナララ (ねこねこソフト http://www.din.or.jp/~nekoneko/) / 2005.05.07〜05.17
 希未(のぞみ)、あゆみ、涼、由梨子。全篇読了。
 ねこねこの柱のひとつになった感がある「願い叶え」もの。由梨子篇の主人公が嫌な感じで、全体の印象を悪くしてしまいました。

■ 処女(おとめ)はお姉さま(ボク)に恋してる (キャラメルBOX http://www.caramel-box.com/) / 2005.05.19〜07.22
 貴子、まりや、一子、由佳里、奏(かな)、紫苑。全篇読了。
 乙女の園を舞台に、心の陰陽を織り交ぜて描かれた友情物語。感想はページを立てて別記したとおりで、プレイ中に取ったメモは約4万4000字に達しました。私の大好きな作品のひとつです。

■ やるきばこ (キャラメルBOX http://www.caramel-box.com/) / 2005.07.22〜08.03
 上記「おとボク」の追加シナリオを含むファンディスク。本篇の補完も良かったですが、やはり温泉篇がメインディッシュでしょう。もはや何処へも持って行くことのできない一子の複雑な想いに、今は亡き幸穂に代わって赦しの言葉を与える貴子。この場面は泣けました。

■ SHUFFLE! (Navel http://www.project-navel.com/) / 2005.08.04〜08.16
 楓、リシアンサス、亜沙、ネリネ、プリムラ。全篇読了。
 各種の設定や複雑な人間関係は面白いのですが、それらが生かしきれていなくて残念。でも絵柄はさすがに綺麗で満足。西又・鈴平コンビの絵には抗いがたい魅力があると常々思うわけで、この作品にも神々しくさえあるカットが含まれていますね。月下のシアとか。グラフィックといえば、アンダーウェアの美しさにも感嘆することしきり。勝負下着が普段着なの?と思うほどでした。
 ところで、ゲームじゃなくアニメの終盤ですが、あれは凄まじかったですねぇ。ぶっ壊れた楓に心底たまげました。今、DVDの第3巻(第5〜6話)を観ながらこれを書いてるんですが、全話終了した今から見返すと複雑な心境ですよ。

■ ぎゃくたま2 (ディスカバリー http://www.discovery-team.jp/) / 2005.08.23〜09.08
 一姫、七海、鈴華、しずる、沙樹、かなめ、初菜。全篇読了。
 前作からのキャラで、一姫の母親でもある流風(るか)に、完全に食われちゃってますね。ヒロインより付き人のほうが面白そうだったり、重複部分が多くてボリューム的に物足りなかったり。とはいえ、警句や箴言を散りばめた独特のスタイルは健在。好きなライターさんなので、これからも活躍してほしいです。

■ Ricotte (Rune http://www.runesoft.co.jp/) / 2005.09.14〜09.22
 Largo篇、Allegro篇。全篇読了。
 Largo篇の世界名作劇場みたいな雰囲気が良かったです。タイトル通り、リコッテが唯一のヒロインですが、私はフィオーレに一票。港町に流れ着いて酒場の女に身をやつし、家庭の温もりを渇望する未亡人。脇役ゆえ、サラッとしか描かれていませんが、その背景を思うと切なかったです。こういうお姉さんキャラ、長崎みなみの声が良く合いますな。

■ ぱすてるチャイムContinue (アリスソフト http://www.alicesoft.com/) / 2005.09.23〜(休止中)
 RPGはもう無理と分かっていながら、ぱすチャという強力なブランドと美しい絵柄に惹かれて購入。前作(ぱすてるチャイム)では4人のうちミューゼルを除く3人のエンディングを見ましたが、今作はリナの終盤に掛かる辺りで中断、一人もクリアに至りませんでした。
 こんな体たらくで感想を述べるのは良くありませんが、ヒロインの4人より脇役たちの方が遥かに魅力的とは何としたことでしょう。セレス先生が現れた瞬間に前作セレス篇・雨しぶく屋上での対決の感動が蘇り、すっかり大人の顔立ちになった沙耶とのクエストでは懐かしいBGMのアレンジに酔いしれました。頼りになる助っ人・ナツミなど、ヒロインじゃないのが残念です。
 ぱすチャに期待した「学園魔法ものの楽しい日常」については高いレベルで満足。プレイ中に記したメモも、一度もエンディングを見ていないわりには、そこそこのボリュームに達しています。しかしながら、前作の世界観を引き継いだ作りゆえ、その輝きが今作に臨む目を眩ませてしまいました。「Canvas2」でも「ToHeart2」でも、1作目の人気キャラを2作目で表に出さなかったのは、そういう訳なんだと再確認した次第です。
 でもやっぱり、ぱすチャは楽し。C++も気になるし、ぼちぼち再開したいかも。

■ つよきす (きゃんでぃそふと http://www.candysoft.jp/) / 2005.10.14〜11.09
 蟹、姫、よっぴー、祈先生、乙女先輩、なごみ。全篇読了。
 笑いを期待して購入。抱腹絶倒とまでは行かないものの、笑える場面は多いのですが、テキストよりは豪華声優陣の技量によるところが大きいと思います。中でも特筆すべきは金田まひる。上手い人だと分かってはいますが、蟹はもう神懸かり的でした。お話では、「あなたを殺して私も死ぬ!」みたいな壊れっぷりが怖かったよっぴーと、世話焼きが高じて干渉屋と化した乙女先輩が面白かったです。
 ところで、つよきすのキャラの眼には、射抜かれそうな迫力を感じますね。白目と虹彩の描き方がよほど上手いのか、眼光で相手を撃ち落としたり、焼き尽くしたり出来そうな人が何人も。流行りの美麗・可憐な絵柄には見られない、鷹のようなあの眼差しが実に良かったです。

■ オレの巫女さま (BLACK PACKAGE http://www.blackpackage.co.jp/) / 2005.10.26〜11.29
 純然たるエロゲーですな。日本人ならメイドさんより巫女さんなのでありますよ。

■ Fate/hollow ataraxia (TYPE-MOON http://www.typemoon.com/) / 2005.11.17〜2006.01.20
 フードを取ったキャスターがとても可愛かったり、セイバーの昔語りに彼女の郷愁を垣間見たり。一方、戦闘場面の迫力もさすがで、セイバー・アーチャー戦は手に汗握る思いでした。言ってみれば公式の二次創作でしょうか。Fate/stay nightの特盛デザート、美味しゅうございました。

▼進行中のゲーム
はぴねす (ういんどみる) / 2006.01.12〜(進行中)
ひぐらしのなく頃に (07th Expansion) / 2006.02.01〜(進行中)

▼積んであるゲーム
夜明け前より瑠璃色な (オーガスト)
ToHeart2 XRATED (Leaf)
さくらむすび (Cuffs)
他いろいろ

サハロフ(佐藤純一)