DUMKA

リベルタッチ (2007.06.21)

2007.06.20(水)

 富士通FKB8540-051/W「Libertouch(リベルタッチ)」というキーボードを購入しました。1万7800円(川崎ヨドバシ)という価格は東プレのRealforceに近く、私が単体で買ったキーボードとしては最高額ですが、今時貴重な日本製とあっては納得するしかありません。店頭在庫はないものの黒モデル(052/B)も用意されており、取り寄せ可能というとこでしたが、白色度の高い白モデルでも十分に綺麗なので、それで良いことにしました。

 このモデルは昨日(19日)、買い物で川崎駅前へ出掛けた際に見掛けて知ったのですが、キーを押下したときの滑らかな感触にたちまち魅了されました。この上品なタッチはCherryや東プレに比肩するものです。メンブレンタイプの日本語108キーボードで、キーストロークは3.8ミリ、入力荷重は標準で45グラム。たわみを防ぐために鉄板が入っているのか、持ち上げるとずっしりした重さがあります。インターフェイスはUSBで、出来ればPS/2が良いのですが、今日的には止むを得ないでしょう。

 加えて気に入ったのが打鍵音の静粛性、特にスペースキーを打ち込んだときの静かさです。普通のキーは静かでも、スペースキーはやや大きな音がするモデルは少なくありませんが、Libertouchにはそうした手抜かりが見られません。秋葉原レポートでは価格表部分にスペースを多用していることもあり、深夜から早朝に及ぶ作業時など助かりそうです。

 事程左様に高品質で、久々に惚れ込んだキーボードなのですが、ここでひとつ大きな問題が。PC9801からPC/AT互換機に乗り換えて以来、十数年にわたり英語キーボードを使ってきた私にとって、日本語キーボードは打ちづらくてタイプミスをしやすく、鬼門ともいうべき存在なのです。評価の高いRealforceを導入しなかったのも、ひとえにこの苦手意識から(Realforce 101は英語キーボードですが、私はWindowsキー/アプリケーションキーを使う人なので)。Majestouchなど、これまで何度か日本語キーボードを試してはきましたが、どうしても馴染めませんでした。

 買っておいて何ですが、やはり本音を言えば、Libertouchシリーズの英語配列モデルを望みたいですね。サブマシンのIBM SpaceSaver IIがくたびれてきたこともあり、テンキー部分を省いたモデルがあればなお良し。富士通コンポーネントのプレスリリースにも「キー配列やインターフェイスなどラインナップを充実させていきます」とあるので、高品位キーボードの新たな選択肢として大いに期待したいところです。

(写真は上がNMB RT6656TW、下が富士通FKB8540)

2007.07.12(木)

写真追加

 キートップを一部外したところ。キートップを取り付ける際は、ラバーをフレーム側に置いた状態で、コイルばねの付いたキートップをはめ込むとやりやすい。

 キートップの様子。左がキートップのみ、中がコイルばねの付いた状態、右がコイルばねとラバーの付いた状態。ラバーは45g(青)が標準で、交換用の55g(白)と35g(赤)が15個ずつ付属している。

2007.09.05

コメント追記

 頻繁に発生するわけではありませんが、このキーボードには入力を数秒間受け付けなくなる不具合(?)があるようです。それ以外は気に入っているのに、何とも残念です。

サハロフ(佐藤純一)