DUMKA

記念切手 / 2008.03.24

 用事で郵便局へ行ったところ、「日本天文学会創立100周年記念」と題する記念切手を見掛け、美しい絵柄に惹かれて購入しました。80円切手10枚が絵入りの耳(切手使用時に切り落とす周辺部分)まで含めたシートになっており、太陽系の惑星、すばる望遠鏡、小惑星探査機「はやぶさ」などが描かれています。八つある惑星のうち、「切手」の部分にかかっているのは大きくて見栄えのする木星と土星だけで、そのほかは外されて「耳」になっているあたり、妙に納得。小惑星らしき天体はあるのに、準惑星となった冥王星は見あたらず、2006年8月の騒ぎを思い出します。
 御多分に洩れず、私も小学生の頃は切手収集に熱中したものですが、切手には夢があって良いですね。実用としては数センチ角の証紙に過ぎませんが、それは叡智と感性と技術が詰まった小宇宙です。ただ、かつての記念切手がそれ1枚で絵柄を完結させていたのに対し、昨今はシート全体でひとつのデザインになっていることが多く、いわゆる「大人買い」に近い感覚を要します。子供のお小遣いで納得のいく収集ができるのか、ちょっと気がかりです。

サハロフ(佐藤純一)