DUMKA

2009年にプレイしたゲーム / 2010.01.01

 今年購入したタイトルは18禁ゲーム(いわゆるエロゲ)を中心に15本。このうち大きなタイトルで読了に至ったのは、「祝福のカンパネラ」「スズノネセブン!」「夜明け前より瑠璃色な Moonlight Cradle」「G線上の魔王」「花と乙女に祝福を」「天神乱漫」「ひめしょ!」「痕(2009年版)」の8本で、「スズノネセブン! SWEET LOVERS' CONCERTO」が現在進行中です。

 「スズノネセブン!」は人と魔法の関わりを現実の枠組みで捉え、安全で役立つ技術として確立しようという視点が新鮮で面白かったです。魔法というと、世界を揺るがす争いの原因になったり、秘匿するあまり陰惨な結果を招いたりして、不幸な物語になることが多いですから。もっとも、スズノネの世界でもそうなりかけた過去にチラッと触れていますが、明るい学園ものの雰囲気を壊さないよう、深く語らないことにしたのは正解だったと思います。

 「祝福のカンパネラ」はとにかく絵柄が可愛い。これも魔法が出てくるファンタジー世界のお話ですが、悪意を慎重に取り除いた優しい世界観が心地好いです。都合の良い展開も予定調和も、みんなの幸せのためならドンと来い。主人公・レスターとアニエスが同じ技術者として共感し、惹かれ合っていく様も良かったですが、幼馴染みスキーの私としては、カリーナの昔語りをもっと聞きたかったですね。一方、キャラものとしての美味しいところはトルティア姉妹に持って行かれた感があるので、2009年の助演女優賞をこのふたりに。

 そして、ナンバーワンに挙げたいのが「花と乙女に祝福を」。ノーマークでしたがショップで偶然手に取り、設定が面白そうなので衝動買いしました。私の大好きな「処女(乙女)はお姉さま(ボク)に恋してる」にも負けない、友情と思いやりの物語に、読み返すたび胸が熱くなります。中でも、聖佳が晶子に夢中になるあまり我を忘れ、互いに傷ついてしまう話は泣かせますね。百合ものはエロゲの華。2009年の主演女優賞は主人公・月丘晶子に。…あれ?

サハロフ(佐藤純一)