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SAQL紹介の新聞記事(西日本新聞1996年9月12日夕刊10面)
    

「川と水の通信図書館」をめざします

ホスト局を開設 佐賀市の山本さん

「浄化運動にひと役」

 佐賀市の河川やクリークについての情報を交換し、豊かできれいな水資源を守ろうと、佐賀市駅南本町2丁目、会社員山本茂樹さん(62)が自宅に、パソコン通信のホスト局「SAQL(サークル)」を開設した。一般市民に無料で開放し、将来は川と水に関する情報を集めた、「通信図書館」としたい考えだ。

 山本さんは全国を転勤するサラリーマン生活のあと、6年前故郷に戻つた。佐賀市を中心に縦横に走る河川を守るため、多くの市民団体が浄化運動に取り組んでいることを知つて「河川浄化に役立ちたい」とパソコン通信を計画。ホスト局の開設準備を進めてきた。

 社長業の傍ら、本や資料を基にパソコンに書き込みを進め、これまでに河川浄化を目指す団体や市民グループの組織や活動内容などを紹介している。今後は、佐賀の川や橋の種類についての情報を提供するほか、河川再生に向けた他都市試みや文献の紹介などを計画している。

 「これまで、川をめぐる佐賀県民の努力をまとめたものがなかつた。先輩の活動を10年、20年後の人に伝えたい」意気込む山本さん。建設省武雄工事事務所は「個人レベルでの河川浄化のパソコン通信は始めて聞いた。浄化に取り組んでいる行政にとつても、うれしいことだ」と歓迎している。

 入会の閲覧・書き込みはいずれも無料。SAQLへのアクセス番号は、0952ー28ー5240。問い合わせ先は、山本さん0952ー22ー6081。

1996年9月12日付西日本新聞夕刊(10面)より転載