所 信

 新世紀の夜明け。 未来を夢見た、そう手塚治虫の漫画の世界を想像してきた21世紀。 

 それは、すばらしい世界を創造し得た筈でありました。

確かに20世紀後半の日本の高度成長による復興は、目まぐるしいものがあります。 

科学の驚異的な発展によりモノは溢れ、生活も豊かになり便利性を追求するにも限界を知らない

ところまで来ているように思います。

それと裏腹に学歴偏重による詰め込み教育を推進するため、受験戦争を引き起こす原因となりま

した。 

戦後の知育教育に偏った学校の環境の中で、人間としての大切なことを教えることを成得なかっ

たことが、いわゆる“落ちこぼれ”を生み出し、「いじめ」「不登校」「学級崩壊」さらには「犯罪の

低年齢化」と「極悪化」など深刻な社会現象をもたらすこととなりました。

 近年、日本の教育は原点に立ち戻り過去のゆとりある教育を見直そうとしています。

一言で言うと、誰もが忘れかけていた「心の教育」という言葉で表現されています。 

現実に2002年4月から学校の完全週5日制が始まろうとしています。 

しかし、それが本当の「ゆとり」を実現させることのできる手段に成得るのでしょうか。 

自由・奔放・放任主義で育った子どもたちに、ただ与えるだけの物欲主義的な教育やゆとりの教

育では子どもに対する本当の“愛”のある教育が見えて来ないように感じられます。

 私たちJayceeとして万物に対して愛情を持って接することのできる心を共に育むため、学

校、家庭、地域社会が一つになって取り組む教育を実践していきたいと考えます。

 そこで、「愛」をキーワードに“愛のある教育”を理想として掲げ、子どもの目線に立って愛を語

り、愛を与えることのできる教育の実現を目指し、かけがえの無い親子の愛を通じて地域の全て

の人々が「地域の先生」となることにより、個々の子どもの能力を引き出し、“愛を知り“、“知を愛する”ことのできる教育の環境の確立を目指していきます。

 一人ひとりが自己の課せられた義務や責任を自覚することにより本当の生きていく意味を知り得

るものです。 明治以来、「国家百年の計は教育にあり」といわれて百有余年が経過し、新たなる

日本の教育をこの「愛知」の地で創造せんと私たちは立ち上がろうでは有りませんか。

 

手塚治虫が夢見てきた21世紀の日本の未来を今一度開かん。

 

 最後になりますが,愛知ブロック協議会の委員長として一年間精一杯がんばらせていただきます。また,出向していただいたメンバーの皆様と一期一会を大切にし共に語り合い共に創造でき,成長できる委員会運営をしていきたいと思います。 愛知ブロック34青年会議所の理事長の皆様をはじめとするメンバーの皆様のご支援、ご協力を心からお願い申し上げます。

 

事業計画

運営方針

地域の教育力復活のため大人一人ひとりがその役割を認識する。

「地域の先生」づくり運動を推進し,学校・家庭・地域の三者の橋渡しと行政や諸団体ともネットワークを組み情報の発信基地を担う。

“愛“のある教育を創造するために”親子のふれあい“、”親子が共に学べる“環境づくりを目指します。

事業計画

1. 各地域での「地域の先生」運動と諸団体・行政との連携を取り
  “地域の先生づくり”リストの作成とJC-PTAネットワークの構築。

2.新世紀の愛知の教育改革プログラム(日本版チャータースクール制度)
  への調査研究。

3.“愛”が育む親と子の教育の実践

4.2002年度愛知ブロックデーへの参加・協力

5.第35回愛知ブロック会員大会への参加・協力

委員会活動予定

第1回   1月

第2回   2月

第3回   3月

第4回   4月

第5回   5月

第6回   6月

第7回   7月

第8回   8月

第9回   9月